赤い苺ジャムがポイント
まずは母の日にぴったりなスイーツ・デコレーション法を解説いただきます。
「『クリームチーズのパンナコッタ』にトッピングしたフルーツやジャムは、母の日のテーマカラーである赤色を取り入れるために、苺と苺ジャムにしてみました。そこにブルーベリーも加え、さらに彩り豊かに。
このお菓子はどんなジャムや果物とも相性がよいので、普段作るときには自宅にあるジャムを使えば大丈夫ですよ」
さらに続けて「お母さんに届ける場合、パンナコッタはプリンカップなどで冷やして固めれば持ち運べます。そのときは保冷剤を添えてくださいね。おみやげにも最適なスイーツなんです」と、Mizukiさん。
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おしゃれな昭和レトロの作り方
ここからはお母さんを自宅に招いて手作りスイーツをふるまうときに、母子ともに大満足な飾りつけについてアドバイスいただきます。
「テーブル全体を使った本格コーディネートは、高度な技術や特別な小物・お皿が必要になり、難易度やコスト面でハードルが上がってしまいます。でも、ほんの少しの工夫で、誰もがマネしやすい“大人カフェ風の食卓”は作れるんです
気をつけたいのは、『母の日だから』といって、赤やピンクを多用すること。そうすると、幼い印象になってしまう危険もあります。おうちで母の日コーディネートに挑戦するときは、がちがちに作り込みすぎないほうが、“抜け感”が出ておしゃれに見えると思います。
デザートグラスは、脚の高いガラス製を使っています。
「ココットでもよいですが、カクテルグラスなど、持ち手の付いたガラス製の食器を使うと特別感を演出できます。
とはいえ、昭和テイストの食器をおしゃれに取り入れられるか……と不安になる方も多いのでは。
そこで、レトロでありながら洗練さを保つためのバランスのとり方を教えていただきました。
「デザートグラスの受け皿に銀食器を使うと純喫茶風になってしまうので、違うテイストの食器や小物を組み合わせるのがコツです。具体的には、ヨーロッパのアンティークショップで仕入れたようなデザインのお皿を合わせました。軽やかな柄や色のものだと野暮ったくならず、華やかさを足すことができます」
足し算・引き算を意識しながらコーディネートするのが、おしゃれな飾りつけの秘訣のようです。
「食器を選ぶときのポイントはほかにもあって、料理の色と器の色を揃えると統一感が出るんです。今回はトッピングした苺の赤色とブルーベリーの紫色に合わせて、このお皿にしました。同じ柄の色違いを使うと“こなれ感”を醸しだせるので、おすすめのテクニックです。
おうちにちょうどよいお皿が無いときは、シンプルな白いお皿でも充分かわいいですよ。受け皿をセットするだけで、非日常な気分になれるんです」
「器の雰囲気に合わせて、古びた風合いの小物を配置すると全体がまとまります。リネンのクロスは、ヴィンテージ加工が施された品です。
トレイには、フレンチシャビーな木製の天板を使っています。母の日は明るいイメージなので、全体の印象を左右するトレイは、ダークなトーンより白を基調にしたものを使うとよいと思います。明るい色のほうがパンナコッタの白色ともよく合うんですよ」
ドリンクの容器については「例えばここに豪華な花柄のカップ&ソーサーを持ってくると、甘くなりすぎてバランスが崩れてしまうので、シンプルな耐熱ガラスのカップとポットを選びました。
お祝いコーデとはいえ、ナチュラルなカフェがコンセプトの場合は、日常使いの食器を加えて、カジュアルさを足しましょう。お互いに自然体で楽しめる母の日コーディネートになるはずです」と、解説します。
今回はお母さんが喜ぶレトロでおしゃれな食卓の飾りつけ方をお届けしました。普段のカフェタイムにも生かせるアイディア満載だったので、いろいろなシーンで試してみてください。
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