
料理研究家Mizukiさんのレシピをお伝えするシリーズ「おうちでカフェ気分」。今回は、生地のしっとり食感と、チョコレートの濃厚な味わいがおいしい「カップブラウニー」を紹介します。見た目もかわいく、バレンタインギフトにもぴったりな一品です。
料理研究家Mizukiさんのレシピをお伝えするシリーズ「おうちでカフェ気分」。今回は、生地のしっとり食感と、チョコレートの濃厚な味わいがおいしい「カップブラウニー」を紹介します。見た目もかわいく、バレンタインギフトにもぴったりな一品です。
「ブラウニーは、パサパサになるのが心配で、今まで作るのをためらっていた……」という方も、Mizukiさんの工夫が詰まったレシピなら安心して試すことができます。
調理時間は、焼き時間を含めて20分。難しい工程もなく、お菓子作り初心者でも手軽に、楽しく作れるのが魅力です。
さらにMizukiさんのブラウニーのポイントが、クルミのトッピング。食感がアクセントとなり、食べ飽きない絶品スイーツに仕上がっています。
おいしく作るためのコツは混ぜ方にあると、Mizukiさん。
「ふるった粉類を混ぜ合わせるときの“さっくり加減”は、粉っぽさが無くなるくらいが目安になります。一生懸命にならず、大ざっぱなほうが、水分を含んだ“ほろっと食感”に仕上がるんです! ぐるぐる混ぜ過ぎると、かたく締まった生地になってしまうので注意してくださいね。それから、よりしっとり仕上げるには、一晩寝かせるといいですよ」
次に、材料のポイントについてうかがいました。
「ブラックチョコレートを使うことで、ビターで大人な味わいになっています。上白糖が入っていないので罪悪感なく食べられますよ。甘い味がお好きな方は、ミルクチョコレートに変えるとちょうどよいと思います。
あと、お菓子作りでカギとなるのは材料の分量なので、正確に量ることが大切です」
ブラウニーといえば大きな型で焼き上げ、カットしてから食べることが多いですが、今回のレシピは、カップに入れるのが特徴です。
その理由について、「バレンタインの季節に合わせて、配りやすいように小さいサイズのカップを使いました。また、このブラウニーは濃密なため、これくらいのサイズで食べきる方が、満足感があるんです。1個が大きいとしつこく感じてしまう人がいるかもしれません」と、Mizukiさんは語ります。
さらに、ミニカップで作ると、後で包丁で切る手間を省けるので、一石三鳥です。
このお菓子と相性抜群な飲み物は、「ウインナーコーヒー」です。
「ブラウニーの上にホイップクリームをトッピングするのが大好きで、この組み合わせを思いつきました。しっかりとした口触りのスイーツには、ふんわりクリーミーなドリンクを合わせると、絶妙にマッチするんですよ。
レシピではコーヒーにお砂糖を入れた分、甘さを調整するために生クリームにはお砂糖を入れませんでした。でも、両方に砂糖を加えてもいいですし、コーヒーはブラックでもカフェオレでもOKです」
ホイップクリームの上に、ココアパウダーやキャラメルシロップなどをふりかけると、ますますカフェで出てくるような飲み物に変身させられます。アレンジは自由自在なので、ベストな組み合わせを見つける過程も楽しんでみてください。
[A]
[B]
1.[A]を合わせてふるう。チョコとバターは適当に刻む。オーブンを180度に予熱しておく。
2.耐熱ボウルに[B]を入れ、600Wのレンジで1分加熱し、泡立て器で混ぜて溶かす。
3.2に溶き卵を2回に分けて加え、その都度手早く混ぜる。ゴムベラに持ち替え、[A]を加えてさっくり混ぜる。
4.カップに等分して注ぐ(8~9割ほど)。クルミをのせ、予熱したオーブンで12分程焼く。焼けたらアミにのせて冷ます。
◎無塩バターがなければ、有塩バターで代用可。
◎クルミの代わりにドライフルーツでも可。何ものせなくてもおいしい。
◎[B]をレンジで溶かした時、溶け足りてない場合は、追加で10秒ずつ加熱する。
◎溶き卵を2回に分けて入れるのは、温めたチョコレートが固まってしまうため。
◎ミニカップを使わず、15cmの長方形の型で焼いてもよい。
◎保存期間3、4日。冬は常温保存でOK。
料理研究家・スイーツコンシェルジュ
「簡単・時短・節約」をコンセプトに、ブログ「Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン」で毎日レシピを紹介し、月間300万PVを誇る人気ブロガーとなる。3年連続レシピブログアワード総合グランプリを受賞し、殿堂入りに。
Instagramのフォロワー50万人突破(2020年9月現在)。企業のレシピ開発や、雑誌、テレビ、Webメディアなどで活躍中。
撮影◎Mizuki(林 瑞季) 文◎井口理恵