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美容に健康にダイエットに!甘くておいしい「はちみつ」レシピ

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こんにちは。フードサイエンティストの甲斐ともみです。

第3回目となる今回のテーマは「はちみつ」。1万年前には採取されていたと言われている自然界でもっとも甘い糖類で、数千年前の遺跡からも発掘されました。絶世の美女とも称されるクレオパトラが、美容のために愛用していたとも言われています。

そんなはちみつは昔から甘味料としてだけではなく、健康や美容に活用されてきました。今回は「はちみつ」の効果の数々と、おいしいおすすめレシピをご紹介します。

風味豊かで甘さに深みがあり、しっとり幸せな気分になる「はちみつ」。ダイエットの天敵と思われがちですが、実は砂糖よりもはちみつを使ったほうが太りにくいことをご存じでしょうか。

砂糖の主成分はブドウ糖と果糖が結合したショ糖ですが、はちみつの主成分は果糖とブドウ糖の単糖類で、さらに花粉由来のビタミン、ミネラルなどが含まれています。

砂糖のカロリーは大さじ1杯1.9グラムで35kcal。一方、はちみつは大さじ1杯1.21グラムで62kcalです。同じ量ならはちみつのほうがカロリーは高くなりますが、実はその甘さの度合いが違います。はちみつは砂糖の3倍程度の甘さがあるため、砂糖大さじ1杯は、はちみつ小さじ1杯と同じになりますつまり、35kcalを約21kcalまで抑えられるのです。さらに、砂糖に比べ血糖値の上がり具合も緩やかで、脂肪もつきにくくなります

ただしはちみつは、40℃超えると砂糖よりも甘みが落ちてしまうので、デザートやサラダなど、なるべく常温で使うのがおすすめです。

はちみつには腸内のビフィズス菌を増やし活発にする「グルコン酸」や「オリゴ糖」が含まれるため、便秘、下痢、胃潰瘍の改善になります。ビフィズス菌の豊富なヨーグルトと合わせることでさらに効果的です。

グルコン酸には殺菌作用もあるため、風邪の引き始めや傷口になどにも効果があります。保湿効果もあるため、皮膚や粘膜の保護剤として医療用にも使われているほどです。やけどの治療や傷口の保護などにも昔から使われてきました。

さらに咳止めの効果もあり、のどが痛いときにティースプーン1杯のはちみつをなめておくと、のどの痛みや咳もやわらぎます。 甘くておいしいので、子どもが風邪気味のときにもおすすめです。

ただし、1歳未満の赤ちゃんには乳児ボツリヌス中毒の可能性があるため、絶対に与えないように注意してください。

はちみつは、これ以上分解の必要のない単糖類が主成分のため、消化吸収が早く疲労回復に素早い効果を発揮します。 疲労回復効果のあるレモンなどのクエン酸と組み合わせれば、その効果をより感じられるでしょう。

また、保湿効果や殺菌作用も期待でき、レモンに豊富に含まれるビタミンCを同時に摂れるので、はちみつレモンは風邪予防にもおすすめです。

また寝付きが悪いときは、牛乳にはちみつを溶かして飲むとリラックスでき、安眠効果も期待できます。さらに、はちみつに含まれているポリフェノールやナイアシンには抗酸化作用があるため、シミやしわを防ぎ、肌荒れの改善にもなります。甘いはちみつで肌もきれいになるなんて、女性にはうれしい効果ですよね。特にアンチエイジング効果の高いナッツとは、とても相性がよいと言えるでしょう。

ナッツ類をはちみつで漬けた「ハニーナッツ」は、美意識の高いモデルなどからも、注目のアイテム。ちょっと小腹が空いたときに食べれば、歯ごたえと甘さで満足感があるため、食欲を抑えられます。また、ナッツの良質な脂が摂取でき、食物繊維も豊富なので便秘改善にもなります。

さらに、はちみつに含まれるナイアシンはアルコールの代謝を助けるため、お酒の席にもぴったりです。そんなハニーナッツ、買うと少し値が張ってしまうのですが、実は自宅でも簡単に作れます。以下では、おしゃれでおいしい、女性におすすめのハニーナッツの作り方と活用レシピをご紹介しましょう。

おすすめレシピ1 ハニーナッツ

<材料>

素焼きナッツ(アーモンド、くるみ、カシューナッツなどお好きなもの):適量

はちみつ:適量

保存用ビン

<作り方>

1.まずは保存用ビンを殺菌します。保存用ビンを鍋に入れ、しっかりかぶるくらいの水を入れ火にかけます。沸騰したら穴あきお玉などでやけどに注意してビンを取り出し、逆さまにして冷ましておきましょう。(ビンを熱湯に入れたり急冷したりすると割れる原因になります。)フタも加熱可能なら一緒に煮沸殺菌、NGならアルコールなどで殺菌してください。

2.保存用ビンにナッツとナッツにかぶるくらいのはちみつをたっぷりと入れ、フタをしたら完成です。(生のナッツの場合はフライパンで乾煎りしましょう。)容器さえ清潔にできれば、あとはナッツにはちみつをかけるだけで完成です。

すぐにでも食べられますが、1週間くらいおいたほうがおいしく食べられます。ナッツの香りがはちみつに移ることで、はちみつが香り高く風味豊かになるうえ、ナッツもはちみつでしっとりします。お好みで、レーズンなどのドライフルーツも一緒に漬けてもおいしくなります。そのままおつまみとしてはもちろん、ホットケーキやヨーグルトなどにも使ってみてください。

おすすめレシピ2 油揚げのドルチェピッツァ風

ハニーナッツを使ったワインのおつまみにおすすめの1品。わが家の子どもたちも大好きです。

<材料>

油揚げ:1枚

ピザ用チーズ:適量

粗挽きブラックペッパー:少々

ハニーナッツ(またははちみつ):適量

<作り方>

1.油揚げを適当な大きさに切り、アルミホイルにのせたら、ピザ用チーズを油揚げにのせて3~4分オーブントースターで焼きます。

2.焼けたら皿に取り出し、粗挽きブラックペッパーを振り、ハニーナッツをかけて完成です。

サクッとした油揚げの食感と、ナッツのカリコリとした食感が絶妙です。油揚げは冷凍保存も可能なので、急な来客でもOK。 おしゃれなおつまみの登場に、お客様に感心されること間違いなしです。

おすすめレシピ3 さつまいものハニーマスタードサラダ

<材料:約4人分>

さつまいも:中1本(250~300グラム)

りんご:1/4~1/2個

レーズン:大さじ1

生ハム:2枚

はちみつ:大さじ1

粒マスタード:小さじ1.5

マヨネーズ:大さじ1

<作り方>

1.さつまいもは一口大に乱切りし、水にさらします。鍋にさつまいもと、かぶるくらいの水を入れ、竹串がすっと通るくらいまでゆでます。途中レーズンを一緒にゆでてふやかしましょう。

2.ボウルにはちみつ、マスタードを入れゆでて、水気を切ったさつまいも、レーズンを和えておきます。

3.りんごは、1個を8等分のくし切りにした2~4切れ分を、薄くいちょう切りにし、生ハムは1センチ角くらいにカットします。2のボウルに一緒に入れ、マヨネーズで調味すれば完成です。

はちみつと粒マスタードで、デパ地下のデリ風のハニーマスタードサラダが完成です。ハニーナッツを使ってもおいしいですよ。 ビタミン豊富な甘いさつまいもサラダは、わが家の子どもたちにも大人気です。

今回は美容と健康におすすめの「はちみつ」についてご紹介しました。

はちみつはチーズとの食べ合わせもよく、ワインとの相性も抜群です。もちろんハニーナッツ&チーズもよく合います。 とはいえ、糖分ですので、食べすぎに注意しながら上手に取り入れてくださいね。はちみつで家族の健康を守りつつ、美しい肌も手に入れましょう!

食べて健康に!ヘルシー&スーパーフードを始めよう

甲斐ともみさん

調理師免許を持つフードサイエンティスト。※短期大学で食品栄養学や食品衛生、食品科学技術を学び、卒業後は食品メーカーの製造ラインにて品質管理を担当。工場見学者案内の業務を兼任。食に関するさまざまなことを伝える楽しさを経験。 結婚を機に退職後の現在はライターとして食や子育てに関する記事をWEBを中心に各種メディアに掲載中。 
プライベートでは4人の子供のママとして奮闘中。趣味はキャラ弁、キャラケーキづくり、ピアノ、手芸など。※食品科学教育協議会が認定する民間資格です。

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