家族みんなで用意しよう。防災リュックのつくり方

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防犯整理収納

こんにちは!整理収納アドバイザーの川村あゆみです。
前回は自宅の押入れ・納戸でつくる防災収納をお伝えしました。

今回は避難する際に必要な「防災リュック」のつくり方について紹介したいと思います。
高価な市販の防災リュックを買わずとも、身近なアイテムや100円均一グッズなどを利用すれば安くお手軽につくることができます。

災害への備えは、「防災ポーチ」「防災リュック」「ストック」の3つに分けよう!

阪神・淡路大震災を機に設立された防災研究機関「人と防災未来センター」では、非常時に備えるための減災グッズを、0次、1次、2次の3段階に分けて提唱しています。

いつものバッグで持ち歩く!防災ポーチ

「防災リュック」の中から携帯ができそうなものは、いつも使うバックで安心を持ち歩きましょう。緊急時に命を守るために最低限必要なものを、コンパクトにまとめておきます。

【ポーチの中身】

  • 小型ライト
  • ウエットテッシュ
  • 絆創膏
  • マスク
  • 携帯トイレ(1回分)※
  • ショートブレット(大塚製薬カロリーメイト)※
  • 圧縮タオル
  • カイロ※
  • 風呂敷※
  • 身分証コピー※

私の場合、100円均一商品で揃えましたが※も揃えることが可能です。
★身分証コピーの写真は割愛させていただきました。

上のリスト以外にも、自分にとって必要な物(常備薬・コンタクトレンズなど)は必ず入れておくようにしましょう!なお、毎日持ち歩く携帯電話は非常時には、ライトとしても使用できます。
ですから普段から写真をたくさん撮影したり、外出先で音楽を聞く用途で使用されている方は防災ポーチとは別に、携帯充電バッテリーを普段からバッグに入れておくことをおすすめします。
首都圏で災害が起こった際に歩いて自宅まで帰るとなると携帯ナビが必要になる場合もあるので充電が無くなることのない状態を準備しましょう。

充電バッテリーと懐中電灯が一体型になったコンパクトなものをあります。
 

ポーチつくりで気を付けたいポイント1「重さ」

いくら防災のためとはいえ、毎日持ち歩くカバンの中に重たい防災ポーチを入れて持ち歩くのは負担になり続かなくなります。
具体的には、200~300g位が理想です。
ポーチの大きさも軽くコンパクト、そして毎日持ち歩くものなのでお気に入りを選びましょう。雑誌の付録で手に入るポーチやアウトドア用品は軽くておすすめです。

ポーチつくりで気を付けたいポイント2「道具選び」

こちらも「重さ」に関わってくるのですが、道具選びも出来るだけ軽い物を選びましょう。
例えば、小型ライトもこちらの商品は単三電池1つで使えます。単三電池3つ必要な小型ライトもありますので購入の際に気を付けてください。

ポーチつくりで気を付けたいポイント3「使いやすさ」

ホイッスルはキーホルダーとしてジッパーのスライダーにつけておきましょう。

ホイッスルは緊急時に必要なアイテム、探すことなくすぐに使うことが出来ます。使うときのことを想像して収納しましょう。

オリジナルの防災リュックをつくろう

避難時にはたくさんの物を持っていきたい気持ちになりますが、まずは自分や家族の身の安全が最優先です。スムーズな避難ができるように、事前にしっかりと用意しましょう家族でも、年齢、性別、健康状態などによって必要な物が変わります。成人男性用、成人女性用、子供用、高齢者用など、防災リュックは1人ひとつずつ用意しましょう。

【リュックの中身】

・アルミ保温シート
・マスク
・非常用トイレ
・水
・ショートブレット(大塚製薬カロリーメイト)
・飴
・携帯ラジオ
・除菌ジェル
・ライト
・携帯充電バッテリー
・圧縮タオル
・衛生ポーチ(救急グッズ・生理用ナプキン・薬・小銭)

・口腔ケアシート(歯ブラシ)

・ガムテープ
・軍手

小さな子どもや赤ちゃんがいる場合にプラスするもの

・ミルク(スティック、固形タイプ、液体タイプなど飲み慣れているもの)
・哺乳瓶
・離乳食
・常備薬、冷えピタ
・おむつ
・おしりふき
・小さくたためるおんぶ紐
・好きなお菓子
・遊び道具(絵本、トランプ)など
 

お年寄りがいる場合にプラスするもの(健康状態に合わせてカスタマイズ)

・大人用おむつ
・補聴器の予備(充電器や電池とともに)
・レトルトのおかゆ
・入れ歯洗浄剤  など

防災リュックの中身に正解はありません。
災害の状況を想像しながら自分たちに必要だと思うグッズを用意してオリジナルを作りましょう。
 

防災リュックの置き場所

実際に避難するときに、どこに置いたか忘れたり取りづらい場所に置いてしまうと大変です。逃げる時とっさに向かってしまうことも考えおすすめは「玄関」です。

我が家では、玄関にヘルメット、ライト、防災リュックの3点がすぐに持ちだせるように配置しています。
毎日目に入る場所にあるので体が覚えていることが安心に繋がっています。

実は『防災点検の日』があるのをご存知ですか?

季節の変わり目となる3、6、9、12月の1日が防災用品点検の日とされています。
賞味期限切れなどは必ず調べましょう。

点検するたびに防災意識も高められるので忘れずに点検してくださいね。

まとめ

6回に渡りご紹介した整理収納アドバイザー目線の防災準備、いかがでしたでしょうか。
災害大国の日本に住んでいる以上、いつ・どこで・どんな災害に巻き込まれるか分かりません。日頃から使う物を多めに準備したり、100円均一ショップを利用し安価で揃えたり、防災対策はお金をかけなくても出来ます。
いつもの暮らしが安心安全で家族が笑顔で過ごせる家が整理収納で叶いますように!
ありがとうございました。
 

教えてくれたのはこの方

川村あゆみさん

 1981年生まれ 埼玉県出身/北海道札幌市在住
小さい頃から家具屋と文房具屋好きでお部屋の模様替えを繰り返す日々。結婚出産を経て「整理収納アドバイザー」の資格と出会い、2013年「SkipLife*川村あゆみ」として独立。自宅の収納公開付き講座をはじめ、カルチャースクール、企業での外部講座も行う。訪問サービスでは、1人1人に合わせた整理方法とオーダーメイド収納を提案している。収納部分を何度も見返したくなる「うっとり収納」を得意としている。

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