LIXILのある暮らし~Iさまご一家(兵庫県・淡路島) [第2回]

リフォーム後は家族の一体感が高まりました

空間
キッチン
関心
ライフスタイルリフォーム事例ファミリー子育て

2年前、キッチンを独立型からオープンな対面式に変更されたIさんご一家。大規模なリフォームを決断したことで、その後の暮らしにどんな変化があったのか。ここで改めて振り返っていただきました。

コミュニケーションが密になった気がします

好奇心旺盛にいろいろと話しかけてくる長男とおしゃべりしながら、料理の準備。

 伊奈さんたちが、2年前に行ったリフォームは、実はキッチンの場所自体も移動させる大工事だったそう。さらに元々は壁で仕切られた独立型の台所を、ご夫妻共通の念願だったオープンタイプに変更しました。この空間の構成の変化は、ご家族の日常にどんな影響があったのでしょうか。

 それについて奥様は、真っ先にこう答えます。
「家族とのコミュニケーションが、ぐんと密になった気がします」。

 日中、お子さんたちがリビングを走り回って遊ぶ姿を、キッチンから見守りながら、話し相手になったり。さらに夜にご主人が大勢の友達を呼んで食事をする際には、お酒や料理の進み具合を確認しつつ、絶妙なタイミングでサーブができ、時々、会話にも参加したり。

奥様曰く、「家族の存在を身近に感じられる、キッチンからの景色が好きです」。

 また長男に手伝ってもらって、家族の大好きな餃子の皮を一緒に作ることも日常のひとコマになりました。「顔が見えているので、いつでも気軽に声をかけられる。子どもたちとも主人とも、会話が増えました」。

奥様がキッチンで過ごす時間が増えました

コーヒーの苦手なご主人もこれなら飲めるという、奥様自慢の一杯でひと休み。「花があるだけでキッチンが柔らかく感じられ、気分転換にもなります」

 LDK中を見渡せて、仕事もはかどるキッチンは、奥様にとってまさに“城”のようなもの。最近、大好きな花をお気に入りの花瓶に入れて飾ることも欠かさなくなりました。気づくと丸椅子を持ってきて、デロンギのコーヒーマシンでカプチーノを淹れ、ほっと一息ついていることも。「居心地が良すぎて、ますます滞在時間が長くなりそうです」と笑います。

インテリアの趣味が一変

リフォームを機に、LDKの空間が黒と茶色を中心としたシックなトーンに変化。

見た目すっきりのキッチンクローゼットは、取り出しやすさの工夫も随所に。

 キッチンに「リシェルSi」から、モダンなデザインが際立つシャイニーウッドシリーズを選んでいただいたことで、それまで明るい色が多かった部屋のインテリアにも変化が。例えば、冷蔵庫はクローゼットに合わせて白から茶の鏡面に、ダイニングテーブルも木肌が気に入ったアフリカンチェリー材のものを取り入れました。

 実はこのテーブル、6mの1枚板を購入し、ほかにサイドテーブルとコーヒーテーブルの3つの天板に分けたものだとか。ダイニングテーブルとサイドテーブルの脚の長さを調整して繋げば、何と全長5mの大テーブルが完成します。ご主人の友達が集まっても余裕がある上、何より空間のトーンに統一感が生まれました。

「シックな家具を置くと部屋が暗く見えるかと少し心配したのですが、周囲の壁が白だし、光も入るので、逆にアクセントになって大正解でした」と、ご主人も満足気な様子。

子どもたちが、ますます元気に

まだ1歳の次男のお気に入りはミニカー遊び(写真上)。長男・長女はボルダリングに夢中(写真下)。

 今回のリフォームは、何よりお子さんたちにも好評のようです。以前は仕切られていたリビングも広いワンルームになって広々。さらにはボルダリング用の壁まで出現したので、お子さんたちは所狭しと部屋中を縦横無尽に遊びます。

 そんな様子を、奥様はキッチンからでも見守っていられるので安心。以前に比べて、お子さんたちは伸び伸び、活発度も増し、家の中に響く笑い声も増えました。

 ご主人は「子どもと一緒いたら飽きません。ただ3人同時に相手をするのは、やっぱり体力が要りますね」と、苦笑いしながらも楽しそう。

水回りに満足しています

浴室の「スパージュ」。このシックなカラーと肩湯への一目惚れから、リフォームがスタート。

 Iさんのお宅では、キッチン以外の水周り、浴室やトイレ、洗面台もそれぞれ「スパージュ」「サティス」「ルミシス」をご利用いただいています。奥様はできるだけ広いスペースを確保したかったトイレ、一方、ご主人はアクアフィール付きのシックな浴室がそれぞれ気に入っているとか(アクアフィールは、システムバス「スパージュ」に搭載されている“肩湯”です。
 詳しくはHPをご覧ください。https://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/spage/feature/aquafeel/)。

 そんなご主人は、さぞや長風呂になったのかと思えば「せいぜい10分程度ですね。子どもと一緒に入ることが多く、3人の体を洗ってあげるだけで大変。自分がゆっくり入っている時間などないんです」と少しだけ残念そうです。

トイレと洗面台は「サティス」「ルミシス」(写真左)。風雨にさらされても変色のない、LIXIL製タイルをアクセントに使ったエントランス外壁(写真右)。

 でも、子どもの成長はあっという間ですから、ご主人がお気に入りのバスルームで長湯を満喫できる日が訪れるのも、案外近いのではと願っています。ちなみに帰りがけ、玄関の外壁にもLIXILのタイルが使われているのを発見しました。

 今回、いろいろな話を伺って、つくづく「人が家を作り、また家が人を作る」ということを実感しました。リフォームによって家が変われば、家族のコミュニケーションや生活のスタイルも変わり、それが有機的に繋がって、また新たなストーリーが始まる。Iさんのお宅の3人のお子さんも、今後この家で紡がれるドラマ ── 例えば、ママに見守られながら上ったボルダリング、キッチンカウンターで兄弟揃って食べた朝食、家族全員で手分けして作った夕飯……そんな宝物のような記憶を糧に、それぞれの未来を切り開いていくに違いない。そんなふうに思えた今回の訪問でした。

 2回にわたって登場いただいたIさんご一家。いろいろと貴重なお話ありがとうござました。

今回お話を伺った、Iさんご一家

のびのびと元気のいいお子さん3人を見守る、ご夫妻の優しいまなざしが印象的です。

撮影◎太田隆生

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)