おうちでカフェ気分[3]ココアのスノーボール 後編

くすみカラーで大人っぽくクリスマスデコレーション

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ココアのスノーボールを作ったら、冬の訪れを楽しむ飾りつけをしてみませんか。前編に引き続きMizukiさんが、装飾品や食器の選び方から丁寧に教えてくれました。自宅で再現したくなるおしゃれなコーディネート術を身に付ければ、いつもより特別な気分でカフェタイムを過ごせるはずです!

クリスマスカラーの
赤を基調に、気分も盛り上がる

 まずは目を惹く、チェック柄のクロスから解説いただきます。
 クリスマスカラーといえば赤と緑ですが、Mizukiさんが選んだクロスはネイビーが基調です。クリスマス感を演出しつつ、「おしゃれなカフェでのひと時を再現」というコンセプトを守るために、配色に気を配ったそうです。

「ネイビーを基調にすると、大人っぽいシックな雰囲気をかもし出せます。それに格子は大きいものよりも、小ぶりでたくさんの色が使われている繊細な柄のほうが、空間が引き締まって見えますよ。
 例えば、赤と白の2色でメリハリの利いた大ぶりのチェックだと、子どもっぽい印象になってしまうことがあるんです」

 もう一つのポイントは敷き方。プレートの周りだけでなく、テーブル全体に敷くことで、クリスマスらしく華やかな雰囲気になります。

 クッキーの横に添えた飾りは、100円ショップで購入したもの。
「今はクリスマスシーズンなので、100円ショップの特設コーナーに様々なデコレーション用品が置いてあり、その中から選びました。
 赤いフヨウの実のドライフラワーで色鮮やかさを加え、雪がかかった松ぼっくりでホワイト・クリスマスを演出しています」

 さらに100円ショップで飾りを選ぶ時のコツについて、
「今年は服でもくすみピンクが流行っているので、色あせたカラーでこなれ感を出しました。あとは、ドライ素材を活用すると高級に見えます。生のフルーツを使うと毎回買わないといけないですが、これなら使いまわせて便利です。こうしたくすんだ色やナチュラルな素材を選ぶと、100円に見えないのでおすすめですよ。
 クリスマスだからといって、真っ赤なリボンや、サンタやツリーの小物など、鮮やかな色やプラスチック素材の飾りを選ぶと、安っぽく見えてしまいがち。カフェ空間を作りたい時には避けた方がよいと思います」と話します。

シルバーの食器で
シャープな印象をプラス

 スイーツが盛り付けられたシルバーの食器は、渋さがあり素敵です。
「実はアルミ製のトレイをお皿として活用しています。これはアンティークショップで買いました。アンティーク品を使うだけで、シックで洗練された雰囲気になるんですよね。
 サビもあえて残しています。味わいと深みが出るので、『サビがついたらラッキー!』くらいの感覚なんです(笑)」

 また、平らなお皿にデザートを盛り付ける時のコツを教えてもらいました。
「クッキーは平べったく置くより、立体感を意識してこんもり盛り付けるとおいしそうに見えます。ただし均等に整いすぎると『やりました感』が出てしまうので、バランスを見ながら少し崩れた感じで重ねていくと自然なおしゃれさを作り出せます」

 シルバーのお皿を使う場合、どんなカップを組み合わせればよいか迷いそうですが、
「シルバー同士を組み合わせると、ケンカしません。今回はクロスの柄が派手なので、これ以上、柄や素材を足すとごちゃごちゃした印象になってしまいます」と、Mizukiさんはアドバイス。

 続けて、おしゃれな銀食器を選ぶコツについて、
「ツヤのない、ダークでくすんだものがおすすめです。こうしたシルバーの食器を使うだけで、ブルックリンのカフェのような空間に変身します。非日常感が出るので、形や色味が違うものを何枚か揃えておくとコーディネートの幅がぐんと広がりますよ。
 でもテカテカしている銀食器は、妙に主張してしまって組み合わせが難しく、時代遅れなコーディネートになってしまう恐れがあるので要注意です」と、Mizukiさん。

植木鉢の受け皿を
スイーツ皿に見立てることも!

 さらに、銀食器の活用法や可能性について掘り下げていきます。
「シルバーはチョコレート菓子とも相性がいいんです。例えばブラウニーと合わせると、無骨でかっこよいカフェで出てくるような雰囲気になりますよ。
 お菓子以外にも、フライドポテトやハンバーガーなどのファストフードを置いても様になるので、意外と使い勝手がよいんです。
 ワックスペーパー(パラフィン紙)や英字新聞を敷くと雰囲気が変わりますし、飾りつけ次第で見せ方のバリエーションも豊富なんですよ」と、Mizukiさん。

 一方、いざ銀食器を手に入れるとなるとハードルが高そうです。Mizukiさんは「特別に高いものを買う必要はありませんよ」と前置きしつつ、視野が広がる買い物術を教えてくれました。

「アンテナを張っていれば、食器と関係のない売り場で『これだ!』というものに出合えるんです。実は写真のお皿も、雑貨店の園芸用品コーナーで出会った植木鉢の受け皿でした。言われなければ、お皿にしか見えないですよね。300円ほどの品ですが、アンティーク品に見劣りせず、レシピ撮影でも活躍しています。
『これ使えそう』と思ったら、お皿として売ってなくても使ってみる。こうした見立てる力をつけていくと、買い物をする時も宝探しをしているようでワクワク感が倍増するんです」

 季節のイベントを楽しむ飾り方や、コーディネートの幅を広げる買い物術など、今回もマネしたくなるお話を伺うことができました。

お話を伺った方

Mizuki(林 瑞季)さん

料理研究家・スイーツコンシェルジュ
「簡単・時短・節約」をコンセプトに、ブログ「Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン」で毎日レシピを紹介し、月間300万PVを誇る人気ブロガーとなる。3年連続レシピブログアワード総合グランプリを受賞し、殿堂入りに。
Instagramのフォロワー50万人突破(2020年9月現在)。企業のレシピ開発や、雑誌、テレビ、Webメディアなどで活躍中。

撮影◎Mizuki(林 瑞季) 文◎井口理恵

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)