おうちでカフェ気分[5] 苺のクラフティ 後編

清潔感あふれるナチュラルなカフェを再現

空間
キッチン
関心
レシピ季節

ココットのカラートーンに合わせて
落ち着いた雰囲気を演出

 まずは、食器使いについて教えていただきました。
「今回は“大人カフェ”をコンセプトにしたので、ココットの側面が落ち着いたブラウンとダークグレーのものを選びました。カラフルなお皿は単体だとかわいいのですが、他の小物と組み合わせるときの難易度が上がってしまうんですよ。一方、よく売っている白色のココットだと少し物寂しい気がして、これにしました」

 次に、食器に合わせる小物選びについて、「ココットのカラートーンに合わせ、木のカッティングボードを敷きました。脇に添えたスプーンは、よく見るとシルバーではなくゴールドなのでブラウン系のコーディネートと合うんですよ。ティーカップを飴色にしたのは、食器類の茶色と紅茶の色をリンクさせようと思ったからです」と、Mizukiさん。

 左のココットは濃いグレーですが、色調が似ているのでよくなじんでいます。カラーを調和させつつ、指し色を持ってくることで“こなれ感”を出しているのです。

「食器や小物のカラートーンを落とすことで、苺とミントの鮮やかな赤色と緑色が映えるように計算しています。主役のスイーツを引き立たせる“足し算・引き算”の考え方が、おしゃれに飾りつける秘訣です」

クロスは素材と色がポイント

 白いリネンのテーブルクロスを敷くと、ナチュラルでありながら凛とした空間になります。
「白色は、クラフティの黄色や苺の赤色を引き立たせ、よりおいしそうに見せる効果があります。もともとプリンなど、黄味がかった色のスイーツと相性がいいんですよ。クロスはテーブル全体に敷く必要はないので、キッチンクロスのサイズで問題ありません」

「クロスを変えるだけで、手軽に雰囲気を変えられるので、料理撮影には欠かせません。なかでも無地で淡い色のリネンは、カフェコーデや普段使いでも重宝するアイテムです。白色の他には、薄いグレーやピンクが使いやすいと思います」

構図と光の角度が決め手!
素敵に撮影する方法を伝授

 おいしいスイーツを手作りして、おしゃれにテーブルコーディネートをしたら、記念に写真を撮りたくなりますよね。
 撮り方のポイントは「おうちでカフェ気分[1]かぼちゃマフィン後編」でもお伝えしましたが、さらに雰囲気ある一枚に仕立てるコツについて掘り下げました。

「食器や小物の全体像をフレームに入れないことがポイントです。例えば、この写真を見るとカッティングボードやポット、ティーカップが途中で切れていますよね。そうすると、“わざわざセッティングした感”が漂うことなく、ナチュラルに見えるんです。不自然に見える写真だと、大人カフェのイメージから遠のくので、こういった工夫が大切になります」

 次に照明について。
「窓からの光が、スイーツの斜め後ろや横から差し込むようにすると陰影が出て、立体感と臨場感あふれる写真が撮れます。光を前から当てると、光が全体にまわりすぎてベタッとのっぺりしたお菓子に映ってしまうんです。光の角度を意識するだけでも、様変わりすると思いますよ。
私の場合、カフェに入った瞬間に窓の位置を確認して、光が斜め後ろか横にくる席を選ぶくらいこだわっています(笑)。同じメニューを頼んでも、光を意識した席で食べるのとそうでないとでは、見栄えが全然違うんです」

 また粉砂糖が少しカッティングボード上にこぼれていますが、これも「おいしく見せるための小ワザ」だと話すMizukiさん。
「わざとらしくならない程度に、わざとやっています(笑)。キレイに整えすぎない方が、『今作った』ライブ感を生み出せるんです。ココットのフチについた苺の焼き跡も、手作りした様子が伝わるので、あえて拭かずにそのままにしています」

 テーブルコーディネートから撮影ノウハウまで、おうちで楽しくカフェタイムを過ごすアイディアを余すところなく教えていただきました。スイーツを作りはもちろん、飾りつけるときの試行錯誤も、素敵な思い出として刻まれそうです。

お話を伺った方

Mizuki(林 瑞季)さん

料理研究家・スイーツコンシェルジュ
「簡単・時短・節約」をコンセプトに、ブログ「Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン」で毎日レシピを紹介し、月間300万PVを誇る人気ブロガーとなる。3年連続レシピブログアワード総合グランプリを受賞し、殿堂入りに。
Instagramのフォロワー50万人突破(2020年9月現在)。企業のレシピ開発や、雑誌、テレビ、Webメディアなどで活躍中。

撮影◎Mizuki(林 瑞季) 文◎井口理恵

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)