口溶けなめらかなスイーツで
おうち時間が幸せに!
「クリームチーズのパンナコッタ」はイタリア料理店で食べるような特別感がありながら、家庭的でホッとする味わいの絶品スイーツです。まずはその特徴について教えていただきました。
「ミルクプリンは、材料を冷やしたまま混ぜ合わせるのが一般的です。一方パンナコッタは“コッタ”に“煮る”という意味があるように、材料を温め、混ぜて作ります。そうするとミルクプリンよりもコクがアップするんです。調理時間は、クリームチーズを常温に戻す時間や、冷蔵庫で冷やし固める時間を除けば10分ほど。パパッと作れますよ。
合わせるドリンクは、レモンティーがおすすめです。紅茶のほのかな渋みが、デザートのミルキーな味わいとマッチします。レモンの酸味が口直しにもなり、相性抜群です。
分量とクリームチーズの扱いに
注意すれば失敗知らず
材料のポイントについて「生クリームは乳脂肪分35%だとバランスよく仕上がるのでおすすめです。植物性生クリームで代用しても問題ありません。
クリームチーズは個人的に酸味控えめのものが合うと思います。このデザートはミルク感を味わうものなので、クリームチーズは生クリームと牛乳の風味を邪魔せずに、コクが加わる配合にしているんです」と、Mizukiさん。
おいしいパンナコッタには、ぷるぷるとした弾力と、口に含むととろける食感があります。
これらを再現するために気を付けたいことをうかがいました。
「秘訣は“牛乳と生クリーム”と“ゼラチン”の比率です。牛乳と生クリームの割合は変えていいのですが、総量350mlは守ってくださいね。例えば、冷蔵庫に生クリームがちょっとしか残っていなかった場合には、不足分を牛乳で補えば大丈夫です。牛乳・生クリームとゼラチンの比率を守れば、絶妙な食感にでき上がりますよ。
また、牛乳と生クリームの割合によって味の印象が変わるんです。『濃密な味が好きな人は生クリームを多めに』『さっぱり味が好きな人は牛乳を多めに』というように、自分好みにアレンジできるので試してみてくださいね」
次に作り方のコツをうかがいました。
「クリームチーズはメーカーによって溶けやすさが異なるため、うまく溶けるよう常温に戻しておく必要があります。電子レンジで温めてもOKで、目安は600Wで20~30秒ほどですね」
常温に戻すのにはこんな理由もあります。
「煮立たせた生クリームと牛乳のなかに冷たいクリームチーズを入れると、温度が下がってしまいます。そうすると次に入れるゼラチンがうまく溶けず、ダマになってしまうんです。それを避ける狙いがあります。
さらにクリームチーズを鍋に入れたらしっかりかき混ぜて、完全に溶かしてからゼラチンを加えるのも、舌触りをなめらかにするために大切な工程です」
この後、鍋底を冷やしながらとろみがつくまでさらにかき混ぜます。
「クリームチーズとミルクの分離を避けるためです。この手順を省くと、固まったときにクリームチーズの層とミルクの層で2層化してしまい、食感や味が均一になりません」。
では、スイーツとドリンクの材料と作り方をご紹介します。
クリームチーズのパンナコッタ
【材料】(150ml 容器4個分)
- 牛乳…250ml
- 生クリーム…100ml
- 砂糖(上白糖)…大さじ3
- クリームチーズ…80g
- 粉ゼラチン…5g
- 好みのジャム・フルーツ…各適量
【作り方】
1.クリームチーズは常温に戻しておく。ゼラチンは水大さじ2(分量外)に振り入れてふやかしておく。
2.小鍋に牛乳、生クリーム、砂糖を入れて中火にかける。沸騰直前で火を止め、クリームチーズを加えて泡立て器で混ぜる。クリームチーズが完全に溶けたら、ゼラチンも加えて混ぜて溶かす。
3.鍋底を氷水に当て、とろみが付くまで混ぜながら冷まし、グラスに注いで冷蔵庫で4時間以上冷やす。
4.仕上げにフルーツソースをかけ、フルーツをトッピングする。
ポイント
◎クリームチーズが完全に溶けてからゼラチンを加える。
◎鍋底を冷やしながら混ぜるのは、クリームチーズとミルクの層が分離しないようにするため。混ぜる時間の目安は3~4分ほど。
◎混ぜた液がダマになっている場合はグラスに注ぐときにこしきを使い、こしながら入れる。
レモンティー
【材料】
・紅茶(茶葉はお好みで)
・レモンスライス(分量はお好みで)
【作り方】
・紅茶を淹れ、レモンスライスを入れる。
ポイント
◎レモンスライスはティーカップに直接入れるよりもポットに入れて蒸らした方が、レモンの香り豊かに。
◎ハチミツに漬けたレモンスライスを入れてもおいしい。作り方は、レモンスライスにハチミツをかけて冷蔵庫で半日から1日置くだけ。これをパンナコッタに乗せてもOK。
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