暮らしの中心だから
キッチンにはこだわりたい
家の中でもリビングダイニングキッチン(LDK)は、家族が集って食事やお茶を楽しみくつろぐ場所で、文字どおり「暮らしの中心」になります。家族にとって、どこよりも大切な空間と言えるでしょう。
そしてLDKが心地良い場所になるか、またそこを舞台にした家庭の「食」が充実したものになるかどうかは、その主役であるシステムキッチンの機能やデザインにかかっています。
「料理は食べるのはもちろん、自分で作るのも好きです」と語る東儀秀樹さんのように、今やキッチンは誰もが使う場所。だから、新築でもリフォームでもキッチンは「いちばんこだわりたい、良くしたい場所」の筆頭に挙がります。
システムキッチンの技術に
伝統のセラミック技術が融合
LIXIL伝統の陶器の技術を生かした最新のシステムキッチン「リシェルSI」。
LIXILショールーム東京の6階のシステムキッチンの展示コーナー。その中で東儀さんが最初に足を留めたのが、LIXIL独自の「セラミックトップ」を採用した最新のシステムキッチン「リシェルSI」です。
熱にも傷にも汚れにも強いのがセラミックトップの魅力。
「ウチのキッチンはアイランドタイプではないし、キッチンのトップは人工大理石なのですが、最新の素材はセラミックなんですね」と、東儀さんは少し驚いた様子。
セラミックトップは一般的な人造大理石のトップと比較して、熱にも傷にも汚れにも強いのが魅力。人造大理石のトップでは高温のフライパンや鍋をそのまま置くと変形や変色を起こして跡が残ることがありますが、セラミックにはその心配がありません。また、包丁や調理器具などの硬いものが当たってもほとんど傷が付きませんし、汚れも染み込みにくいのが特長です。
広いシステムキッチンのトップを「焼き物」であるセラミックでフラットに正確につくるのは、とても難しいことです。これも、INAXブランドで長い伝統と高い技術力を持つLIXILだから実現できた製品です。
(LIXILは2010年、INAXなど11の住宅設備メーカーが結集し、総合住宅設備企業として誕生しました)
日本の食や生活スタイルに
ピッタリの製品
扉が傾く動きを利用して、軽い力で引き出せることに驚く東儀さん。日本製品の細やかな心遣いを感じたという。
トップの次にシンクをチェックする東儀さん。
「リシェルSI」に採用されているのが、水晶(石英)とアクリル樹脂を組み合わせた「ハイブリッドクォーツ」素材を使ったシンク。これもLIXIL独自の技術でつくられたもので、人造大理石のシンクより汚れが落ちやすく、しかも丈夫です。
さらに、最新の機能や使う人のことを考えた細かな工夫が織り込まれています。
水が広がらず汚れやゴミが排水口にスムーズに吸い込まれる「ナイアガラフロー方式」。2段のレーンと2種類のプレートを設けることで、汚れを気にせず料理の下ごしらえや後片付けの作業がシンク内で行える「W(ダブル)サポートシンク」。センサーに手や物をかざすだけで水が出て、離すと水が止まるハンズフリー水栓……。
シンクの下にフライパンや鍋、包丁やまな板などの料理道具、皿や箸、スプーンなどの食器、さらに調味料までコンパクトに収納でき、しかも簡単&快適に取り出せる「らくパッと収納」も、東儀さんを唸らせた「リシェルSI」の魅力。
扉が傾く動きを利用して、引き出しが従来よりも何と約30%も軽い力で引き出せます。
また、シンクのいちばん下には、食材をたっぷり収納できるスライドストッカーも。
下ごしらえや後片付けの作業がシンク内で行える「W(ダブル)サポートシンク」やハンズフリー水栓を装備。
「実物に触れてみて、日本の食や生活スタイルを熟知した人たちが作っているのだとよく分かります。使う人がどんな風に使うのか、作り手がよくわかっている。使う調味料の種類まで考えて設計されているのでしょうね。日本製品ならではの『細やかな心遣い』をいろいろなところに感じます」と、東儀さん。
東儀さん、リフォームへの関心と意欲が高まる!
LIXILのシステムキッチンには「リシェルSI」以外にも、人造大理石やステンレスなど定評のある素材をトップやシンクに使った製品も多数ラインナップされています。
シンクのトップは素材だけでなく、身長に合わせて使いやすい高さを選ぶことができる。
これらさまざまなタイプのシステムキッチンも展示され、見て、触れて、そのつくりや機能を確認することができます。
さらに、トップの素材やキッチンの水栓各種を集めた「比較コーナー」もあります。
壊れた住宅設備のパーツを自分で取り寄せて交換してしまう東儀さんは、このコーナーにも興味津々。立ち止まって眺め、手で触れて、その違いをじっくりと確認していました。
キッチントップのコーナーでは「ウチのキッチントップはこの人造大理石ですが、カラーにもいろいろなバリエーションがあるんですね」と一言。キッチンの水栓のコーナーでは、デザインのさまざまなバリエーションや機能をチェックしていました。
DIYがお得意の東儀さんは、キッチンの水栓各種を集めて比較できるコーナーに興味津々。
「今は、浄水機能が水栓の中に組み込まれたタイプもあるんですね。ハンズフリー水栓はとってもべんりだけど、ウチの場合は水の出方が微調整できるほうを優先させるかな」
眺めながら頭の中で、キッチンのさまざまなリフォームプランを思い浮かべている様子。
「キッチンだけでも、僕が家を建ててからの10年間でこれだけ変わった。住宅設備機器が大きく進化して、自分好みの家にすることができる。そのことがよくわかりました。とてもワクワクしてきました」
リフォームへの関心と意欲が高まったという東儀さん。次回は浴室編をお送りします。
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