住まいを〝自分色″にするエクステリア120%活用術[第1回]

エクステリアは住まいの「顔」だった!

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「住まいの印象はエクステリアで決まる」とよく聞くけれど、そもそもエクステリアってなんだろう?
そんな素朴なギモンから、東京・杉並区にあるLIXILショールーム「東京エクステリア」にお邪魔してみました。

広い敷地に立つ「東京エクステリア」。開館時間帯であれば自由に見学できます。

 京王線「上北沢」駅から歩いて約5分。国道沿いに立つ「東京エクステリア」は、エクステリアだけを集めたLIXILの中でも珍しいショールームです。
2階建ての建物は大きくて駐車場も広々。東京では屈指の規模を誇っているそうです。

 この日、館内を案内してくれたのは、エクステリア営業部の田中政幸さん。エクステリアに携わって25年というエキスパートです。

案内役はLIXILエクステリア営業部 販売企画室の田中政幸さん。エクステリアに注ぐ情熱は誰よりも熱い!

 館内を見学する前に、まずは田中さんに訊いてみました。
 エクステリアって一体、なんですか?

「おっ、そこからですか(笑)。確かにエクステリアって、あまり聞きなれない言葉ですよね。日本語では『外構』とも呼ぶのですが、住宅の外まわりに関することすべてがエクステリアなんです。門扉、カーポート、テラス、フェンス、外灯、表札など範囲はとても広く、植栽もエクステリアの一部なんですよ」

 人目に触れるエクステリアは、いわば住まいの「顔」。「家の印象はエクステリアで決まる」と言われているのはそのためなのです。

都内屈指、大迫力の一大展示スペース

2階から見下ろしたショールームの全景。カーポートのような大きな設備が所狭しと並んで壮観です。

建物の中に家の門が出現! この門まわりは“プラスG”シリーズ。実物を見ると、自分の理想とする家のイメージが湧いてきます。

 エクステリア専門のこのショールームには、門扉やカーポートなどの実物が取り揃えられ、見て触れて確かめることができます。2層吹き抜けの天井高は6メートル超! 建物の中に家の門がずらりと並べられた光景は、なかなかユニークです。

 ずらりと並んだ多種多様の設備に圧倒されていると、「こちらにも展示がありますよ」と田中さんが示したのは建物の外。出てみれば、屋外のスペースにいくつもの門構えが! 隣のお宅かと思うほど、一つひとつリアルに再現されています。
「この展示では、屋外で見た時の門まわりの印象を確かめていただけます。植栽も入っているので、それでもまた雰囲気が変わりますよね」

屋外に設営された門まわり。門柱や門扉のデザインで印象が変わることがよくわかります。

屋外の門まわりには、こんな和風のしつらえも。住まいに風情を添えてくれそうです。

 さらに、屋外スペースにはテラスも再現されていました。屋根のあるなしの違いを体感したり、床素材のバリエーションを比較したり、じっくりと検討できるようになっているのです。
 コンクリート打ちっ放しか、人工木デッキにするか、タイルデッキにするか。どれも素敵で迷ってしまいそうです。

木のぬくもりを再現した人工木デッキを敷いたテラスには、開閉自在のオーニングを設置。光や風をコントロールした、アウトドア空間の心地よさを体感できます。

タイルデッキを敷いたテラスは、600角の大判タイルによってモダンな雰囲気に。傷がつきにくいため、ブラシで簡単に掃除できるとか。

エクステリアは新築後、最初のリフォームの定番

商談ルームに置かれていた人工木デッキの“樹ら楽ステージ”のパターン見本。8種類から好みのデザインが選べます。

ショールームには来場者が選ぶ“リアルタイムランキング”も。人気の商品が一目でわかります。

 このエクステリアショールームには、家を新築する方ばかりでなく、リフォームを目的に足を向ける方も多いそうです。しかも、「新築からわずか5年以内」という方が中心というから驚きます。どうしてなのでしょう。

「家を建てるときって、間取りや内装、設備といった家の中のことがメインになって、エクステリアは後まわしにしてしまいがち。工事自体も最後ですしね。それで予算的に厳しくなったり、あれこれ考えるのに疲れてしまったりで、『ひとまず、これでいいか』と入居してみたら、気になるところが出てくるのがよくあるパターンなんです」

 LIXILが行ったアンケートでも、新築で建てた家に引っ越した後、「やっぱり欲しかったもの」として、外まわりに関するアイテムがトップ5を占拠。特にウッドデッキ・ガーデンルームは、4割近い人たちが「つければよかった」と答えているのです。

「もちろん、ライフステージの変化によっても必要なエクステリアは変化します。たとえば、お子さんが小さいうちはよく庭で遊んでいたけれど、大きくなったらほとんど庭に使わなくってしまったとか、高齢になって玄関までの階段がきつくなったとか。困りごとやちょっとした不満があるとき、ショールームを見学したら解決策が見つかったというお客様も少なくありません」

 住まいをより快適に楽しくするのがエクステリア。では、「東京エクステリア」ではどんな設備に出会えるのでしょうか。
 次回から、ここに揃うエクステリア商品を個別にご紹介していきます。

案内役

田中政幸さん

LIXIL エクステリア事業部 販売企画室所属。エクステリアに携わって25年というエキスパートだ。

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