
前回は、包丁をほぼ使わず、お刺身に調味料を混ぜるだけでさっとつくれる料理をご紹介しました。今回は、魚だけではなく、野菜もたっぷり食べられる一皿です。中国スタイルと中南米スタイルで、日本のお刺身がグローバルに変身します!


お刺身はそのまま食べても、確かに美味しいのですが、少し物足りない気もします。
それは、味に変化がないからかもしれません。一切れ、二切れと食べ進めているうちに、飽きてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、たっぷりの野菜を一緒に食べる、中華風のサラダ仕立てにしてみるのはいかがでしょうか。
ナッツや揚げたワンタンの皮の食感がアクセントになって、楽しく食べられます。
この料理には、白身がおすすめ。中国ではハタ類が喜ばれますが、タイ、ヒラメ、スズキ、イサキなど、魚屋さんで美味しそうな白身のお刺身を見つけたら、ぜひトライしてみてください!
<タレ>

まずは大根、にんじん、キュウリを千切りにします。スライサーの千切りー刃を使うと、簡単にきれいな千切りができます。
3分くらい氷水にさらしてパリッとさせ、水を切っておいてください。香菜はざく切りです。
お刺身のつまで大根がついてくれば、それを使ってもかまいません。その場合は、魚の臭いを取るために、30分くらい水にさらしておくと良いでしょう。
松の実はそのままでも大丈夫ですが、フライパンで軽く煎るか、オーブントースターで2分くらいローストすると香りが引き立ちます。
タレは材料を混ぜるだけです。
分量はあくまで目安なので、味を見ながら、もっと甘い方が良い、しょっぱい方が良い、など、自分の好みに合わせて調整してください。
黒酢は国産のものでも良いのですが、甘みとコクが強い中国・浙江省の黒酢が手に入れば、その方が本物っぽくなります。
ワンタンの皮は数枚を長細く切って、小さなフライパンに油を2〜3cmの深さに入れ、160℃くらいの低温で揚げます。
温度が高すぎるとすぐに焦げてしまうので、注意しましょう。パリッとなってきたら油からあげて、余熱で色がつきます。

お皿に千切りの野菜を盛り付け、その上にお刺身を並べます。最後に、ワンタンの皮、松の実、かいわれ、香菜などをあしらいましょう。
食べる直前に、タレを回しかけ、よく混ぜます。

ビール、日本酒、白ワイン、紹興酒、いろんなお酒にも合いますし、もちろん、おかずとしても美味しく楽しめます。
魚と一緒に野菜がたっぷり食べられるのも、うれしい料理です。

新鮮な魚を生で食べるのは、日本ばかりではありません。
南米の「セビーチェ」は、鮮魚をマリネにして食べる料理。地域によって、さまざまなつくり方がありますが、塩、ライムなどのかんきつ類を使って、サラダのように仕立てるのが特徴です。
今回は、甘エビをメインに白身魚のお刺身を加え、まったく違ったスタイルで楽しみましょう。
[魚介類]
[野菜・ハーブ]
[調味料ほか]

パプリカは、彩りを考えて赤と黄色を使いました。切り方は1〜1.5cm角のさいの目、もしくは細切りでもかまいません。
紫タマネギも同じ形に、トマトも角切りにしましょう。パクチーはざく切りにします。イタリアンパセリは茎が固いので、葉っぱだけをちぎって入れると良いでしょう。
甘エビは尻尾を取っておくと、食べやすいでしょう。
白身魚は、ヒラメでも鯛でも、好きなものを入れてください。魚屋さんで美味しそうなものがあれば、それを選ぶと良いでしょう。
材料をボウルに入れ、塩をひとつまみかふたつまみ、すりおろしたニンニクとチリパウダーをお好みの量入れて和えます。
チリパウダーは、一味唐辛子やカイエンペッパーなど、どんな唐辛子でも代用できます。辛さがそれぞれ違うので、自分の好みに合わせて量を加減してくださいね。

全体的にざっくり混ぜたら、上からライムをたっぷり搾りましょう。ライムの青い香りとパクチーやイタリアンパセリが爽やかに香ります。アボカドを入れても美味しいですよ。
スパークリングワインとの相性は抜群。
お休みの日のブランチに、ちょっとお酒を添えて楽しむのがお勧めです。
次回は、ひと手間で料理上手に見える、和食レシピをお教えします。
レシピ考案・文◎坂井淳一(酒ごはん研究所)
撮影◎大西尚明
スタイリング◎吉田千穂