簡単! お刺身アレンジレシピ[第2回]

白身魚のお刺身で、サラダ仕立てのごちそう!

空間
キッチン
関心
レシピ

白身魚の中華風刺身サラダ

 お刺身はそのまま食べても、確かに美味しいのですが、少し物足りない気もします。
 それは、味に変化がないからかもしれません。一切れ、二切れと食べ進めているうちに、飽きてしまうこともあるでしょう。

 そんなときは、たっぷりの野菜を一緒に食べる、中華風のサラダ仕立てにしてみるのはいかがでしょうか。
 ナッツや揚げたワンタンの皮の食感がアクセントになって、楽しく食べられます。

 この料理には、白身がおすすめ。中国ではハタ類が喜ばれますが、タイ、ヒラメ、スズキ、イサキなど、魚屋さんで美味しそうな白身のお刺身を見つけたら、ぜひトライしてみてください!

【材料】

  • 白身魚のお刺身
    1パック
  • 大根
    1/2本
  • にんじん
    1/2本
  • セロリ
    1/2本
  • キュウリ
    1本
  • かいわれ
    適量
  • 松の実
    適量
  • 香菜(パクチーなど)
    適量
  • ワンタンの皮
    適量

    <タレ>

  • 長ネギ
    適量
  • すりおろしショウガ
    適量
  • 紹興酒
    大さじ2
  • 醤油
    大さじ2
  • 砂糖またはみりん
    小さじ1
  • 黒酢
    大さじ2
  • ピーナッツオイル
    大さじ2
  • ※なければサラダ油にごま油を少し足す

【つくり方】

1:タレを和え、野菜を切り、ワンタンの皮を揚げる

 まずは大根、にんじん、キュウリを千切りにします。スライサーの千切りー刃を使うと、簡単にきれいな千切りができます。
 3分くらい氷水にさらしてパリッとさせ、水を切っておいてください。香菜はざく切りです。
 お刺身のつまで大根がついてくれば、それを使ってもかまいません。その場合は、魚の臭いを取るために、30分くらい水にさらしておくと良いでしょう。

 松の実はそのままでも大丈夫ですが、フライパンで軽く煎るか、オーブントースターで2分くらいローストすると香りが引き立ちます。

 タレは材料を混ぜるだけです。
 分量はあくまで目安なので、味を見ながら、もっと甘い方が良い、しょっぱい方が良い、など、自分の好みに合わせて調整してください。
 黒酢は国産のものでも良いのですが、甘みとコクが強い中国・浙江省の黒酢が手に入れば、その方が本物っぽくなります。

 ワンタンの皮は数枚を長細く切って、小さなフライパンに油を2〜3cmの深さに入れ、160℃くらいの低温で揚げます。
 温度が高すぎるとすぐに焦げてしまうので、注意しましょう。パリッとなってきたら油からあげて、余熱で色がつきます。

2:食卓でタレをかけて和える

 お皿に千切りの野菜を盛り付け、その上にお刺身を並べます。最後に、ワンタンの皮、松の実、かいわれ、香菜などをあしらいましょう。
 食べる直前に、タレを回しかけ、よく混ぜます。

 ビール、日本酒、白ワイン、紹興酒、いろんなお酒にも合いますし、もちろん、おかずとしても美味しく楽しめます。
 魚と一緒に野菜がたっぷり食べられるのも、うれしい料理です。

オリーブオイルとライム、
唐辛子がポイントの「セビーチェ」

 新鮮な魚を生で食べるのは、日本ばかりではありません。
 南米の「セビーチェ」は、鮮魚をマリネにして食べる料理。地域によって、さまざまなつくり方がありますが、塩、ライムなどのかんきつ類を使って、サラダのように仕立てるのが特徴です。

 今回は、甘エビをメインに白身魚のお刺身を加え、まったく違ったスタイルで楽しみましょう。

【材料】※分量はすべて“好きなだけ”!

    [魚介類]

  • 甘エビ、イカのお刺身、白身魚のお刺身
  • [野菜・ハーブ]

  • 紫タマネギ、パプリカ、パクチー、トマト 、イタリアンパセリ
  • [調味料ほか]

  • ライム、塩、チリパウダー、ニンニク、胡椒(あれば白胡椒)

【つくり方】

1:材料を切って、混ぜるだけ!

 パプリカは、彩りを考えて赤と黄色を使いました。切り方は1〜1.5cm角のさいの目、もしくは細切りでもかまいません。
 紫タマネギも同じ形に、トマトも角切りにしましょう。パクチーはざく切りにします。イタリアンパセリは茎が固いので、葉っぱだけをちぎって入れると良いでしょう。

 甘エビは尻尾を取っておくと、食べやすいでしょう。
 白身魚は、ヒラメでも鯛でも、好きなものを入れてください。魚屋さんで美味しそうなものがあれば、それを選ぶと良いでしょう。

 材料をボウルに入れ、塩をひとつまみかふたつまみ、すりおろしたニンニクとチリパウダーをお好みの量入れて和えます。
 チリパウダーは、一味唐辛子やカイエンペッパーなど、どんな唐辛子でも代用できます。辛さがそれぞれ違うので、自分の好みに合わせて量を加減してくださいね。

2:最後にライムをぎゅっと絞って!

 全体的にざっくり混ぜたら、上からライムをたっぷり搾りましょう。ライムの青い香りとパクチーやイタリアンパセリが爽やかに香ります。アボカドを入れても美味しいですよ。

 スパークリングワインとの相性は抜群。
 お休みの日のブランチに、ちょっとお酒を添えて楽しむのがお勧めです。

 次回は、ひと手間で料理上手に見える、和食レシピをお教えします。


レシピ考案・文◎坂井淳一(酒ごはん研究所)
撮影◎大西尚明
スタイリング◎吉田千穂

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)