広々とした解放感、床や壁の質感、温度の快適さ、おしゃれな間取りなど、住まいの心地よさにはさまざまな要素があります。第2回は心地よい住まいを手に入れるためのテクニックについて考えてみます。LIXILマーケティング部門 ショールーム統括部の渡辺朋子がご紹介します。
断熱性をアップして快適な温度をキープ
心地よさの基本は、まず、暑さと寒さをしのげることでしょう。断熱性アップや、湿度を調整できるリフォームはマンションでも可能なのでしょうか。
「マンションでも内窓などをつけて断熱リフォームをすることは可能ですし、希望される方も多いです。暑さ、寒さはもちろんのこと、結露を軽減することができます。通常、戸建てに比べてマンションはコンクリートで隙間がない分、結露しやすいものです。窓に内窓をつけて二重窓にすることで、エアコンの効き方も全然違ってきます。結果的に、省エネ・節約にもつながります」
その他、二重窓は遮音性の面でも心地よさにつながります。道路が近いマンションで音が気になる場合、逆に家の中の音が外に漏れないようにしたい場合など、音の問題を解決するためにも二重窓はひと役買ってくれます。
■ インプラス利用者体験談
インプラスをご利用中のご家族を取材しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
「インプラスが守る2人の穏やかな暮らし」
「断熱効果」「結露軽減」「遮音効果」「UVカット」「侵入抑止効果」「経済性」の6つのメリットがあるLIXILの「インプラス」。さまざまな部屋に設置できる。
■ LIXILの内窓「インプラス」
床や壁に自然素材を取り入れる
壁一面に「エコカラット」を使用。ライムストーンの繊細な柄と陰影感がナチュラルな空間を演出する。
床に無垢の木を使ったり、壁にタイルを貼ったり、手触りがよく、見た目のおしゃれな素材を室内に取り入れていくのも、心地よさをアップしてくれます。
絵を飾る感覚で楽しめ、空間のアクセントになる「デザインパネルキット」。
「床にはこだわる方が多いですね。無垢材の中から選ぶ方、最近では種類豊富なフロアタイルを取り入れる方もいらっしゃいます。
壁はリクシルの『エコカラット』も人気です。色や質感のバリエーションが豊富で、リビングの壁一面に貼るとグッと高級感がアップするのです。加えて調湿機能や消臭機能などの機能面も備えています。最近では、インパクトのある凹凸の強いものやヴィンテージウッド風など、個性的な雰囲気のエコカラットも人気です。部分的に使えば費用も抑えられます。空間の雰囲気ががらりと変わり、インスタ映えするお部屋に変身します」
ほかにもエコカラットの「デザインパネルキット」なら、ポスターやアートを飾る感覚で手軽にエコカラットを設置できます。
■ 内装用壁材「エコカラット」
天井の照明を変える
部屋の雰囲気づくりには照明も大きいですよね。
「マンションのデザインはその時代ごとのトレンドが反映されますが、今の照明のトレンドは、天井にレールをつけてそこに何個もライトをつけるようなダクトレールを使ったライトです。天井にダクトレールを設置すると、カフェのようなお洒落な雰囲気を演出しやすくなったり、あか抜けた印象になったりします」
「また、照明はひと昔前は明るければそれでよかったのですが、今は心地よい明るさが好まれる傾向にあります。スポット式になっていたり、調光ができたり、ニュアンスのある明かりに変える方が多いですね。レールをつけること自体にはそれほどの費用はかかりませんし、照明は自分で購入してきてもよいので、コスパのよい手軽なリフォームとしておすすめです」
壁紙にこだわって好みの部屋づくりを
同じように費用はあまりかからないけど部屋のイメージをパッと変えてくれるリフォームとしては、壁紙のリフォームが挙げられます。壁の一面だけインパクトのあるアクセントクロスを使っても、だいぶ部屋の雰囲気が変わります。
「特に女性は壁紙を選ぶのが楽しいという方が多いです。心地よい空間とは、自分が気に入って選んだ設備や間取り、素材を使っていて、そこに居るだけで嬉しくなるような空間とも言えると思います。壁紙・照明選びも一つひとつこだわって選んで、心から落ち着ける空間を作っていただきたいですね」
「心地よい住まい」といっても、いろいろな角度からのアプローチがありますね。第3回は、「暮らしの便利さ」を手に入れる方法についてお伝えします。
（第３回に続く）
≪お話を伺った方≫
渡辺 朋子
LIXILショールーム統括部。一級建築士、福祉住環境コーディネーター2級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。お客様に喜んでいただけるリフォームを提案できる、リフォームコンシェルジュの育成に力を入れています。
文◎濱田麻美
写真◎Shutterstock、写真AC
