忙しい日常を楽にするために
仕事帰りに買い物をして、帰宅してから料理となると大変です。ましてや、翌日の朝食やお弁当までつくるのは難しいでしょう。カジタクにも、「料理をしてほしい」という依頼が最近、増えているそうです。
「30代、40代の働き盛りのご夫婦のご依頼が増えていますね。その世代の方は、実際にとても忙しくなさってますし、アウトソーシングすることにも抵抗がないようです」
夕食を外食で済ませ、朝食の用意をしてもらう、というケースもあるのでしょうか。
「そうですね。『帰ってきてすぐに温めて食べられるものを』というオーダーもありますが、つくり置きの常備菜のようなものをご希望される方のほうが多いですね」
3日間くらい保存がきく、つくり置きのおかずなどを、週に1回代行サービスに調理してもらうことで、普段の食事の準備はかなり楽になります。
メニューはどうやって決める?
実際に調理を依頼するときには、どうやってメニューを決めるのでしょうか。
「最初にお打ち合わせをさせていただきます。好きなもの、嫌いなもの、好きな料理のジャンルやアレルギーの有無、さらにはどういう食べ方をしたいのかなどを伺って、それに合わせるようにメニューを決めていきます」
食材はあらかじめ用意しなくてはいけないのでしょうか。
「調味料については、メニューを決めるときに確認して、事前にご用意いただいています。食材は、在庫があればそれを使いますので、ストックしている場所などを伺うようにしています。手元にない材料に関しても、事前にご用意いただくことがありますが、その時間がなければサービスの時間内で買い物をしてからお宅に伺います」
ただし、無農薬の野菜や、特定の銘柄のパスタ、特定の品種のお米など、特殊な食材や、近所で手に入らないものは、あらかじめ用意したほうがよさそうです。
ところで、「家にある食材で何か適当につくってほしい」というオーダーは可能でしょうか?
「実は、そういうご要望が全体の半分くらいあります。『家にある食材を使って何か2~3品、保存がきくおかずをつくってほしい』というオーダーでも、スタッフがきちんと対応させていただきます」
最初のヒアリングできちんと確認しておけば問題は起きないようですが、不在にしてお任せするときは、食材や調味料の場所を示したメモを置いておくのもよさそうです。
それ以外に用意するものはあるのでしょうか。
「食器類は、原則お宅にあるものを使わせていただきます。常備菜や保存食などは、それをしまう容器なども用意していただくことが前提になりますね」
お掃除サービスと違って、食事に関しては、味付けが好みに合うかなど、より細かい対応が必要になりそうです。そういったことは、どう刷り合わせをしていくといいでしょうか。
「ご契約前のヒアリングで、私どもがお客様の好みをいかに的確に把握できるかということが肝心で、そのためにもいろいろ遠慮せずにおっしゃっていただくことが肝心だと思います。また、料金的には少し割高になりますが、スポットでご依頼いただくこともできます」
一度スポットでサービスを利用してみて、そのうえで定期的に契約するかどうかを決めるというのが現実的かもしれません。
「これはお掃除などのサービスも同じですが、終わったあとにサービスレポートを作成することになっています。スポットでご利用いただいたときでも作成します。お客さまのご感想やご意見もそこに反映しますので、定期的にご契約ただいたときでも、常にサービスはアップデイトしていきます」
毎日の家事というのは、大変な作業量になります。コロナ禍がひと段落して、在宅のリモートワークが減り、家の中で過ごせる時間、家事に使える時間も少なくなってきました。
そんな忙しい日々も、家事代行サービスをうまく使いこなせば、おうちで過ごす時間を休息に当てることができます。疲れを癒やすことで、日々の生活がより楽しく、快適になるかもしれません。
次回は、ホームパーティなどでシェフを呼んで料理してもらう、特別な日のサービスについてご紹介します。
※本記事のサービス内容・価格などは、2022年3月の取材時のものです。
会員登録 が必要です