ヨーロッパで印象的な「レンガ造り」の
建造物に憧れませんか?
ヨーロッパに旅行に行くと、フォトジェニックな街並みに目を引かれますよね。中でも、レトロで重厚感あふれるレンガ造りの建造物が並ぶ光景は、日本ではなかなか見られないこともあり、心を奪われてしまうのではないでしょうか。
レンガとは、粘土や頁岩、泥などを型に入れ、窯の中で高温で焼き固めた建築材料です。紀元前から存在していた自然の産物で、耐火性や耐久性、断熱性などに優れていたことから、海外では多くの建造物で使われてきました。とくにヨーロッパでは古くからレンガの文化が根付いており、地震も少ないことから、レンガ造りの建造物が普及しています。
レンガ造りの家はコストがかかる上、
リフォームが難しい
レンガ造りの家は、おしゃれな外観以外にも、耐火性や耐久性、断熱性、保温性、耐水性などに優れているといった機能面でのメリットがあります。一方で、コストや施工の手間がかかるといったデメリットもあります。建築資材費が高く、レンガ積みの手間などから工期も長くなるため、その分コストがかさんでしまうからです。
また、外観のリフォームがしづらい点もレンガ造りの家のデメリットです。一段ずつレンガが積み上げられているという構造上、外壁を含んだ大掛かりなリフォームは時間がかかってしまうため、手軽に外観の印象を変えるのが難しくなります。
このように、コストやリフォームのしづらさなどがネックになりがちなレンガ造りの家ですが、あくまで「レンガ風」の外観を手に入れたいだけなら別の方法があります。「レンガ調タイル」を張るという方法です。
レンガ調タイルを使えば、
コストが抑えられる
タイルとは、建物の壁や床を覆う陶磁器製の建築材料のことです。レンガ同様、土を主成分とした焼き物のため、特性が近い素材です。
焼き物から生まれたタイルには多様な魅力があり、住宅の外装や内装をはじめ、さまざまな場所に使われています。
レンガ調タイルには以下のようなメリットがあります。
●施工にかかるコストや時間が抑えられる
レンガに比べ、タイルは薄く軽量です。また、積み上げるのではなく、接着剤を用いて下地に張り付けていくため、施工にかかるコストや時間を抑えることができます。
●デザインの種類が豊富
レンガとタイルなら、タイルのほうが色やデザインの種類が豊富なので、イメージに近いものを見つけやすいです。また、タイルなら表面に釉薬を施すことができるので、本物のレンガにはない色味やツヤ、光沢などを出すことが可能です。
●理想のデザインを実現しやすい
レンガ造りの場合、一段ずつレンガを積み上げていくため、外壁を自由にデザインするのが難しくなります。一方レンガ調タイルの場合は、色やサイズ、施工範囲などを好きなように決められるため、理想のデザインを実現しやすいというメリットがあります。
●吸水性が低く、汚れにくい
外壁に使われることの多い磁器製のレンガ調タイルは吸水性が低く、汚れにくいため、経年劣化に強く、メンテナンスも楽です。
レンガ調タイルを使えば、上記のようなメリットを享受しながら、本物のレンガのような重厚感のある外壁に仕上げることが可能です。
後編では、レンガ調タイルを使って西洋レンガ風の外観をつくる方法をご紹介します。
会員登録 が必要です