窓掃除は内側のガラスから
冬場の寒い時には向かない窓拭きやベランダ掃除ですが、日中の穏やかな時間なら、ささっと小掃除くらいはできます。
まずは窓拭きについて、お掃除のプロ、タスカジのみけままさんに指南してもらいましょう。
「窓ふきは汚れの少ない内側からが基本です。ゆるめに絞った雑巾をぐるぐるとらせん状にして、上から拭いていきます。まだ水滴が残っているうちに、乾拭きで、今度は一定方向に上から拭き上げていきます。古タオルよりも、なるべく毛羽の残らない和てぬぐいがおススメです。階段拭きの要領で下まで仕上げますが、ポイントは一気に行うのではなく、一段拭くごとに乾拭きすること。私は吸水性のいい食器拭き用クロスを使っています」
内側が終わったら、次は同じように外側を拭きます。
ちなみに、先に内側を終えるのは、外の方が汚れているから。先に外側を拭くと雑巾が汚れ、内側を拭くときに手間が増えるからです。
窓掃除は寒い冬には向きませんが、かと言って夏の作業も適切とはいえません。というのも、強い日差しで窓が熱せられ、水拭きした水気がすぐに蒸発してしまうからです。
したがって、陽が照りすぎない気候で曇天の時がベスト。花粉の時期が終わる5月以降に行えば、花粉も取れてすっきりします。
夏になると窓を開けて網戸にすることも多いので、夏前に少し念入りに掃除をしておくといいでしょう。
「汚れがひどい時は、拭き掃除用スプレーやセスキを使います。高い窓には室内掃除用ワイパーにクロスを装着して利用すると便利ですよ」
サッシのレールの小掃除もお忘れなく
窓の拭き掃除の次は、レールの掃除です。屋外のホコリや砂、花粉や黄砂などがレールの汚れの原因。放置していれば、スムーズな開閉にも影響しかねません。
歯ブラシや刷毛を使って屋外に履き出すか、掃除機で吸い取れば完了です。できれば雑巾で仕上げしましょう。わずかな時間で済みますが、意外とホコリが溜まっている場所なので、気がついたときに小掃除するのがおすすめです。
ベランダは「気がついたら」で十分
「ベランダは外に出る掃除のため、窓と同時にすれば時短にもなります。春は花粉ごとスッキリできるので、窓同様、真夏と真冬を避け、花粉の時期が終わる5月に入った頃からがおすすめです」
ベランダの掃除も上から下へが基本です。物干し竿、手すり、そしてエアコン下や排水口などを小掃除していきましょう。
家の顔、玄関は毎日小掃除を
風水では、玄関を水で洗い流すと運を呼び込むといわれているようです。実際、みけままさんも、毎日の小掃除をおすすめしています。
ただ、水洗いではなく、掃除機でもほうきでもいいから、たたきに持ち込んだホコリや砂をためないこと。ホコリや砂を除去した後、できれば、フロアモップに固く絞ったクロスを巻きつけて拭き掃除することが肝心だそうです。
もし専業の主婦や主夫、リモート勤務などで1日中在宅する方がいるのなら、皆が外出した時に玄関を掃除するのが効率的。なぜなら、玄関に履物が少ない時のほうが、片付けるものが少なくて済むからです。
玄関がきれいだと心がすっきりするものです。
ただ、水洗いする場合に気をつけなくてはならないことがあります。玄関は防水処理していないことも多く、集合住宅の場合、下階に水が漏れることがあります。
一戸建ての住宅でも、玄関の構造によっては、掃くだけ、拭くだけの小掃除にとどめておきましょう。
「こうした場所の小掃除のポイントは、特別なことは特にしなくてもいいんだ、ということが驚きでした。サッシの掃除こそ、歯ブラシや専用ブラシを紹介していただきましたが、あとは掃除機で吸う、ホウキで掃く、雑巾で水拭き&乾拭きする、というシンプルなものでした。
特に玄関のたたきは、マンションタイプのなめらかなソフトタイル仕上げなら、小上がりに掃除機をかけるついでに掃除機で吸ってしまっていい、というのが意外でした。何となく、外から持ち込んだ砂やゴミは掃除機で吸ってはいけないのかなと思い込んでいたので、これは目からウロコ。家を訪れるゲストにとって、真っ先に目に入る場所だけに、これからはこまめにお掃除することにします。窓やベランダは『ついで』にするのは難しそうですが、今までよりマメにお掃除しようかな、と思いました」
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