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前回に引き続き、お掃除のプロ、タスカジのみけままさんが「小掃除」を実践! 「掃除が苦手」という中高下惠さん宅で、浴室、洗面所、トイレのお手入れのコツを伝授してくれました。
浴室の大敵はカビといえます。これを徹底して抑えるには、結構な手間がかかります。
しかし、カビ取り漂白剤を利用しカビを落としたあとで、この状態を維持していくのは、それほど難しいことではありません。
「カビが生える要因のひとつは水滴(湿度)です。浴室乾燥機があれば別ですが、換気扇だけでは浴槽、壁、天井の水気は取れません。最後に入浴した人は、カビが死滅するとされる50℃以上のお湯を浴室内にかけ、スクイジーで水滴を切る、もしくはバスタオルなどで拭き取ってしまいましょう。水気を落とし、体を拭いたタオルで拭きます」
ちょっと手間ですが、この小掃除を続ければ、カビに悩まされることはなくなるそうです。
洗面所も同様で、水滴は拭き取ることで、キレイを保てます。
「私がおすすめしているのが、洗面所専用ハンドタオルを常備することです。また、洗面所は髪の毛がよく落ちますので、室内清掃用のモップを置いておくと良いでしょう。洗面所を使うたびに水滴を取り、床をモップがけしてみてください」
鏡も同様、とにかく「使ったら拭く」を習慣にしてみましょう。
トイレの小掃除はハンディモップとトイレシートの活用で、「大掃除いらず」を簡単に実現できます。
みけままさんは、次のようにアドバイス。
「トイレは、トイレットペーパーの紙ホコリと、衣服のホコリと相まって浴室の脱衣場並みにほこりが溜まりやすいところです。トイレにはハンディモップを備えて、気がついたらホコリをキャッチしましょう。換気扇にホコリが詰まってしまうこともあります」
最近は、男性でも座って用を足すことがマナーになってきました。中高下家も徹底されているようで、十分にキレイが保たれています。
ただそこは、男の子が2人なので、お掃除は中高下さん任せ。
しかし、みけままさんの解説を受け、中高下さんは「トイレシートできれいにする習慣をつけさせます。これならきっとできるでしょう」と、今後はお子さんにも掃除をさせる考えのようです。
この小掃除を継続するだけで、トイレは年中キレイを保てるはずです。
今回、みけままさんの実演を見た中高下さんは、「ついででOKの小掃除なら、きっと続けられる」と気づかれたご様子です。
一通りレクチャーを受けたあとで、次のように語ってくれました。
「結果はというと、『よしお掃除するぞ!』という気合いこそが、挫折の原因だったんだと気づきました。特に今回指導していただいた水まわりに関しては、『お片付けとセットで考えなくてもいい』ということが、大きな意識改革となりました。
家事代行マッチングサービス「タスカジ」で、掃除のハウスキーパーとして活躍中。大手ハウスクリーニング会社に15年勤務していた経験を生かしたテクニックで、家中の汚れをピカピカにすると評判で、レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーターも多い。「タスカジ」内にとどまらず、一般向けの掃除講座の講師としても活動している。『タスカジさんが教える最強の「家事ワザ」』(マガジンハウス刊)はじめ取材歴多数。
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高校生と中学生の息子さんを育てながら多忙なお仕事にいそしむシングルマザー。今回みけままさんのレクチャーを受け、「何かのついでにできる小掃除なら、くじけずに続けられそう」と、お掃除苦手意識を払しょくした様子。
文◎三星雅人
写真◎平野晋子