ニオイが気になるときは、
脱臭カートリッジを交換!
トイレの設備や部品で交換頻度が高いのは、どのようなものがあるでしょうか?
「トイレの交換部品でお客さまのニーズが高いのは、“脱臭カートリッジ”です。やはり何年もトイレを使っていると、脱臭機能の働きが落ちてくるのです」
脱臭カートリッジの効き目が落ちていると感じたら、まずはお掃除してみるとよいです。製品の電源を切るか電源プラグを抜き、脱臭カートリッジを取り出し、フィルターに付いたほこり等をブラシなどで取り除きます。エアコンと同じように、フィルターにほこりがつまってくると能力が落ちてくるので、定期的にお手入れすることをおすすめします。
トイレ裏に付いているカートリッジ。寿命が来たら交換を。
お掃除してもあまり効き目が戻ってこないなら、脱臭カートリッジの交換時期かもしれません。消臭カートリッジは消耗品なので、次第に機能が弱くなっていきます。だいたい7年(※1)くらいが交換の目安になります。
※1:「脱臭カートリッジ」の寿命は、4人家族(男性2人、女性2人)の平均使用時間を基本としています。また使用条件によって交換時期は異なります。
「トイレを快適にお使いいただくために、ニオイを取るということは大事だと思います。しっかりとお掃除をしているのに最近なんとなくニオイが気になると思ったら、脱臭カートリッジの交換を考えてみてもよいかもしれません」
シャワートイレのノズルは
汚れが落ちなくなったら交換時
お客さまへのアンケート結果を見ると、住まいの中でもトイレは特に、いつもきれいにしていたいというニーズが高い箇所です。そのため、汚れが気になってきたら、部品の交換を行うのもおすすめです。
ノズル系は数百円からとお手頃価格で手に入る。
「シャワートイレのおしりノズルやビデノズル、ノズルシャッターは、もともと抗菌樹脂でつくられていますが、長年使っていると黒ずんできたり、汚れが落ちにくくなってきたりすることがあります。そんな時には、ノズルの先端を交換するのがおすすめです。一方で、ノズルの先端を交換できるということをご存じない方も多くいらっしゃいます」
現在発売されているLIXILのシャワートイレなら、すべてのシリーズでノズル先端の部品交換が可能です。価格も数百円から用意されているので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
便座裏の「ゴム足」も交換ニーズが高い部品
便座を上げると見えるゴム足も、気になる部品のひとつ。
便座の裏に付いている「ゴム足」も意外と汚れが目立つ部品です。ゴム足は便座に座ったときの衝撃を抑えるために付けられたもの。便座に座ったときの衝撃をやわらげるためにゴムでできていますが、長年の使用により汚れが落ちづらくなる部品です。
「お客さまアンケートでは、便座の裏は汚れが気になる箇所として上位に挙がります。来客時には便座の裏まできれいにしておきたいという意識も働くのではないでしょうか。」
そのゴム足も実は自分で簡単に替えることができる部品となっています。
給水系の心臓部「ボールタップ」
ボールタップとは、トイレタンクの中に入っている「給水部品」のことです。
ボールタップは、タンクの外側にある給水管ともつながっていて、便器の洗浄水や手洗いの水を出したり、止めたりする役割を担っています。
トイレのしくみの中では大きな役割を担っている部品。
「トイレの水がちょろちょろ流れて止まらないといった故障がありますが、このボールタップの不具合が原因になっていることがあります」
ボールタップは「LIXILストア」で購入することができますが、トイレの水が止まらない場合は、ボールタップ以外にもさまざまな原因が考えられるので、まずは一度、水回り修理を行っている業者に見てもらうほうが良いかもしれません。
「水がずっと流れた状態だと水道代にも影響するので、不具合があるときは早めに見てもらうことをおすすめします」
ふたを替えて清潔感溢れる印象に
トイレの中で汚れが気になる箇所としては、便器のふたもよく挙げられます。
「便器のふたは、トイレに入ったときに一番はじめに目に飛び込んでくる箇所です。だからこそ、くすんだり黄ばんだりしたふたを新品に替えただけでも、空間の印象が明るくなります」
トイレは家族だけでなく来客の方も使う場所なので、いつもすっきり清潔感溢れる印象をキープしたいですね。
トイレの部品は「部品ナビ」からも探せる
検索窓に品番を入れて探すこともできますし、トイレの形状などから自分の家のトイレを見つけ出し、部品を探すこともできます。
\アクセントになり脱臭効果もあるプチリフォーム/
壁の一面をエコカラットにして湿度やニオイ対策を
これまでトイレの部品交換について紹介してきましたが、最後に、自分でできるプチリフォームについてご紹介します。
壁に貼られたエコカラット。インテリアのように楽しめる。
トイレの壁に、粘土や鉱物などの複数の原料から作られたタイル状の内装用壁材「エコカラット」を取り付ける方法です。エコカラットは、調湿機能や脱臭機能をもつ壁材として注目を集めていますが、高精細加飾技術を用いた、よりリアルな素材表現やアート性のあるデザインも魅力です。
また、従来の取付け方法のように接着剤を使用せず、マグネットで簡単に取り付けできるDIYキットも販売しています
こうしたエコカラットを貼れば、トイレ空間をイメージアップするとともに、湿度やニオイの問題も軽減することができます。
「トイレはそこだけで完結する空間です。だから、例えばリビングやダイニングなど他の空間はシンプルなインテリアでも、トイレだけポップな雰囲気にするなど、そこだけの空間づくりが楽しめる場所だと思うのです。部品を替えたり、インテリアに手を加えたりすることで、トイレを快適に過ごせるお気に入りの空間にしていただければと思います」
第1回は「トイレ」の設備や部品交換についてご紹介しました。第2回では、「浴室」の設備や部品交換、プチリフォームについてお話を伺います。
(第2回に続く)
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