実は初夏に多い!ひょうから「身」も「家」も守る備え[第3回]

窓にシャッターや雨戸を設置してひょう被害を予防

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防災季節

ひょうに対する住宅の備えは必要

 最近ではシャッターや雨戸がないお宅も多く見られますが、住宅をひょうの被害から防ぐ上では、やはりシャッターや雨戸をつけることがおすすめです。

「ひょうは上空から落ちてくる間に表面が解けて多少丸みを帯びるのですが、あられや氷の粒がいくつもくっついてできているので、ぼこぼこしていてさらに尖っていることも多いです。ひょうが降るときは突風が伴うことも多いので、尖っている部分が横殴りの風で勢いよく当たることでガラスが割れたり、建物に傷をつけたりすることがあります」

 また、今後地球温暖化の影響で、ひょうの被害がさらに増えることが予想されています。

「地球温暖化で気温が上がると上空の水蒸気の量は増えていきます。そうすると日本の夏の気温はこれまで以上に暑くなり、積乱雲も発生しやすくなります。それに対して積乱雲の上のほうには変わらず大陸からの冷たい空気(寒気)が定期的に入ってきます。そうすると地上と上空の温度差がさらに激しくなるので、よりひょうが生まれやすくなります。これまで以上に大きなひょうが降る機会も増えますし、今までひょうが降ったことのないような地域で大きなひょうが降ることも増えてくると考えられます」

防災はもちろん、防犯にも有効なシャッターで安心・安全な暮らしを。

「こうしたひょうに加えて、日本は台風が多い国です。台風の突風で瓦や屋根材、傘や植木鉢が飛ばされて、ガラスが割れて室内に破片が飛び散ると、ケガの原因や避難の妨げにもなります。シャッターや雨戸は台風の安全対策としても必要だと思います」

 防災の面だけでなく、防犯の面でもシャッターや雨戸は重要です。一戸建て住宅や共同住宅の低層階では、侵入窃盗は無防備な窓から侵入されるケースが多いといわれています。

住宅用窓シャッター
​​​​​​​https://www.lixil.co.jp/lineup/window/rshutter/​​​​​​​

ラクラク開閉できる電動窓シャッター

 リクシルの「窓シャッター」には、手で開閉する手動型と、リモコンのボタン操作で簡単に開閉することができる電動型があります。

 急にひょうが降ってきたときは、家の中から濡れずにシャッターを閉められる電動型が便利です。

 また、「高機能リモコン」を使えば、電動シャッターの自動開閉設定も可能です。例えば、月曜日から金曜日は朝6時に、土曜日・日曜日は朝9時にシャッターが開く、というように生活習慣にあわせてシャッターを開けるように設定できます。

外出先からも操作ができるからいざというとき安心

 リクシルの電動シャッターを設置する場合、専用アプリ「My Window」をインストールすると、手持ちのスマートフォンでシャッターを開け閉めすることが可能になります。開閉状態を確認することもできます。

 また、電動シャッターを「HEMS機器」と連携すると、外出先からもシャッターを操作できるようになります。天気が急変したときや、積乱雲が近づいてきたとき、出先でもアプリからサッと自宅のシャッターを閉められるので、いざというときとても便利で心強い機能です。

手動シャッターを電動シャッターに交換も可能!

 リクシルでは手動のシャッターを電動シャッターに交換するサービスも提供しています。

 今まで手動型のシャッターを使っていた方のお悩みとして、「開閉時の音がうるさい」「毎日の開閉が大変」「虫が入り込むのが困る」「手が汚れる」などがありました。

 これらのお悩みが、電動シャッターに交換することで一気に解決します。使ってみるととても便利なので利用者からの評判が高く、2014年に住宅用シャッター(電動、手動)をお使いのご家族を対象に当社調査した「つけてよかった住宅オプション」の満足度No.1は電動シャッターとなっています。
※参照:https://www.lixil-online.com/window/window-shutter/?style=S

取替シャッター
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/shutter/torikae-shutter/

 初夏はひょうが降ることの多い季節です。
 ひょうから身を守る方法、住宅を守る方法を正しく知り、備えておくことで、より安心で安全な暮らしを手に入れましょう。

≪お話を伺った方≫

飯沼孝さん

気象予報士。気象防災アドバイザー。株式会社ウェザーニューズなどに20年間勤め、その後、フリーの気象予報士として独立。現在は、一般財団法人日本気象協会の予報技術者として従事し、その他、気象予報士試験講座の講師や個別指導、気象防災や気象環境のアドバイザーとして講演活動などを行っている。

文◎濱田麻美
写真◎Shutterstock、O-DAN

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