片付けが10倍ラクになる「100均」活用法[第1回]

ごちゃつくキッチン&クローゼット、これでスッキリ!

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便利グッズ整理収納

昔はとにかくモノが捨てられなかった

 きれいに整えたお部屋を動画で公開されている池田さんですが、かつては部屋がモノであふれていたそうです。

「YouTuberという仕事柄、どんどんモノが増えてしまい、部屋に散乱してしまうのが悩みでした。そんな状況を変えたくて、モノを少しずつ減らし始め、それを動画で発信していったのです。そうしたら大きな反響があり、私と同じようにモノが捨てられなくて悩んでいる人が多いことに気づきました。そこでもっと本格的に整理収納を学ぼうと、整理収納アドバイザー1級の資格を取得しました」

 モノを減らすことで変化はありましたか?

「モノを減らすときは必然的に自分と向き合うことになります。『自分は何が好きなのだろう』『何にこれから力を入れたいのだろう』と考えてモノを取捨選択していくうちに、自分自身のことが見えてきました。モノを減らすことでより自分らしく快適に暮らせるようになったと思います」

 整理収納に100均グッズを使うようになったのは、どうしてですか?

「もともと暮らしの中で100均グッズを利用することが多かったので、自然な流れでした。片付けを進める上で、100均グッズを上手に利用するアイデアがいろいろ浮かんできて、それがうまくいくと嬉しくて……。こうして徐々に100均グッズを収納に使うことが多くなっていきました」

冷蔵庫はケースですっきり収納

 それでは100均グッズを使った収納のアイデアを、まずはキッチンから見ていきましょう。

 冷蔵庫はついつい買い溜めした食品が溜まって、気づいたら賞味期限が切れていた……ということが起こりがちです。

「私も気をつけないと消費・賞味期限内に使いきれないことがあります。冷蔵庫の収納で大切にしているのは、買ってきたものをとりあえず『仮置き』するために余白スペースを作っておくことです。その上で、100均のケースに消費・賞味期限の近い順に並べると食材の使い忘れが防げます。また、瓶詰め調味料などをケースに入れるときは、背の低い順に並べると、パッと見たときに奥に何が入っているかがわかります」

冷蔵庫に100均のケースを使うときは入れ方がポイント。瓶類などは背の順に。

賞味期限が近いものから手前に並べる。

冷蔵庫のドアポケットには
仕切りやミニポケットを追加

ポケットには仕切りをつけて(写真左下)。
余ったチューブなどはポケットに入れて一目で探しやすいように(写真右下)。

「ドアポケットは扉の開け閉めで動くため、液だれしやすい場所でもあります。そこでセリアの“冷蔵庫便利ポケット仕切り(伸縮式)”を使ってボトルが倒れないようにしています。余ったからし、わさびなどのチューブ類はダイソーの“薬用チューブホルダー”に入れています」

シンク下はサッと取れるように

「シンク下の収納棚にはニトリの“シンク下収納ラック”と100均のケースを組み合わせて収納を作っています。料理でよく使うフライパンや鍋などは重ねると重くて取り出すのが大変なので、セリアの“なべフタスタンド”という鍋とふたをまとめて収納できるケースで立てかけて収納しています。お掃除用品は使用頻度の高いモノはすぐ手の届く位置に、それ以外はケースにまとめて収納しています。

 コンロの下は無印良品の“ポリプロピレンケース”でモノごとに分けて収納するようにしています。ラベルをつけると一目で何が入っているかわかります」

無印良品の「ポリプロピレンケース」を使った収納。

調味料やツール類もワンアクションで取り出せるように。
写真右はセリアの「なべフタスタンド」。

クローゼットは不織布BOXが使いやすい

ダイソー “フタ付き収納 BOX ”には布団などの軽いモノを収納。

 次にクローゼットの収納です。池田さんは、使いにくいクローゼットの上部に不織布のBOX製品を置いています。

「クローゼットの上のほうは手が届きにくい場所なので、そのままモノを置くとどうしてもごちゃごちゃしてしまいがちです。100均や3COINSなどで販売されている不織布BOXは軽いので、布団などの軽くて柔らかいモノの収納には適していると思います。私の場合は季節物の衣類や布団をこの不織布BOXに入れて収納しています」

収納グッズは入れたいモノに合わせてラベリング

洋服類は立てて色別に分けると、その日着る物を決めるときにもラク。

 引き出しもすっきり収納されていて、とても使いやすそうです。

「クローゼットにモノをしまう場合は、何があるかわからなくなってしまうことも多いので、タグやラベルをつけるとわかりやすいです。引き出しの中を分類したいときは、100均のダブルクリップにラベルをつけてどう仕切っているかがわかるようにしています」

衣類の種類ごとに分類し、ラベルをつけておくのがポイント。
ラベル貼りに使った “書いて消せるラベルテープ”。

「ケースのラベルは、キャンドゥの“書いて消せるラベルテープ”を使っています。中にしまうモノの種類が変わったときに、手軽に消せて書き直すことができるので便利です」

 100均グッズを使ったキッチンやクローゼットの収納法についてお伺いしてきました。第2回は、収納に使えるちょっと意外な100均グッズの使い方をご紹介します。

(第2回に続く)

≪お話を伺った方≫

池田真子さん

整理収納アドバイザー1級、YouTuber、広告モデル、プロデューサー兼MC
YouTubeのチェンネル登録者は31万人超え。一人暮らしや主婦の人に向けて、整理や収納方法など、片付けや暮らしに関わる動画をアップ。著書に『100均で一生散らからない部屋をつくる』がある。
インスタグラム:https://www.instagram.com/mako_ikeda/?hl=ja

文◎濱田麻美
画像提供◎池田真子

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