調味料の整理・収納
調味料は「液体」「粉末(小麦粉や砂糖など)」「油」「その他(塩、こしょう、スパイスなど)」の4種類に大きく分けるのがポイントです。
それぞれの分け方について、動画で確認してみましょう。
乾物の整理・収納
乾物はストック品が多く、「開封したモノ」と「未開封のモノ」が混在するなど、キッチンに占める割合が多くなります。乾物の整理は、仲間分けをしてから、それぞれの適量(最大限、保有する量)を決め、それよりも増えないように管理することです。
そのための考え方を、動画で確認してみましょう。
乾物に関するお困りごとでは、リクシル・オーナーズクラブ会員を対象に行ったアンケート(2020年)でも、「乾物コーナーを決めているのに、その中でごちゃごちゃになる」という声が寄せられています。
中村さんは、「ごちゃごちゃになるのは、仲間分けがうまくできていないから」と指摘します。
「『乾物』というカテゴリーだけでは、大きなパッケージに紛れて、小さなモノが埋もれてしまいます。そこで、農産乾物、海産乾物、飲料などというように、ある程度細かいカテゴリー分けをする必要があるのです。こうしておけば在庫管理がしやすくなり、『まだたくさんあるのに、追加で買い足してしまう』ということも避けられますよ」
食器・カトラリーの整理・収納
モノ別の整理・収納で最後に取り組むのが食器・カトラリーです。
ここまで、「ツール」から順番に取り組んできましたが、これは「整理・収納が簡単な順」でした。
中村さんは「簡単なモノから取り組むことで、少しずつ整理・収納に慣れていただき、最後に最も難しい食器類に向き合ってください」と話しています。
食器類は、ここまでのモノに比べバリエーションが多く、どこから手をつけたらいいのか迷ってしまいますが、中村さんは、「大きなモノからはじめ、徐々に小さなモノを整理していくとやりやすいですよ」と言います。
どういうことなのか、動画でチェックしてみましょう。
配置計画の立て方
ここまで、キッチンにあるモノの整理・収納術を一通り見てきました。前回も説明したように、モノであふれた状態で取り組むのであれば、カテゴリーごとに整理したあとは、いったん元の場所に戻しておくしかありません。
このようにして、ツールからはじめ、食器・カトラリーまで一通り整理をすると、キッチンの空間にだいぶ余裕が生まれているはずです。こうしてはじめて「収納」が可能になるのです。
ゴールデンゾーンを有効活用し、ムダのない配置計画を立てるためのコツを、中村さんに解説していただきました。
配置計画を立て、モノを収納したあとは、1週間ほどかけて収納場所を見直すこともおすすめです。中村さんはこの期間を「仮生活」と呼んでいます。
「仮生活では、それぞれのモノを取り出すのにいくつの動作が必要になるのか数えてください。たとえば『引き出しをあける』で1動作、『かがむ』で1動作、『後ろを振り返る』でも1動作です。歩数は、1歩で1動作。また、『しゃがむ』は『かがんで、座る』ですから2動作です。当然、動作の数が多いほどストレスがかかります。頻繁に使うものほど1~2動作で取り出せる場所に収納できるよう、収納場所を見直していくのです」
このようにして最適の収納場所が決まったら、あとは常に「必要最低数」を意識しながら、むやみに買い足したりしないことです。
管理が行き届き、しっかりと整理・収納されたキッチンを手に入れて、素敵なキッチンライフを送ってくださいね!
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