【第2回】春から始める「ハーブとの生活」

食材用の残りから育てる
ローズマリーとミント

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おすすめはローズマリーとミント

 多くのハーブは1年から2年で花を付け、種を実らせて枯れてしまいます。けれど、中には何年も生き続けるものがあります。ローズマリーやミントがその代表格です。

 苗から育てても良いのですが、バジルやイタリアンパセリなどの苗と比べると比較的高価格。また、食用を前提にしていないものもあるので、不安もあります。そこで、スーパーなどで売られている食用の枝を植えてみましょう。これなら、もともと食用として育てられていたものですから安心できます。

 ローズマリーやミントは繁殖力が強い植物です。直接土に挿し木をしても良いのですが、確実に根を出すためには「水挿し」という方法をとります。

用意するものはコップひとつ

 ローズマリーはたいてい枝付きですが、ミントは葉だけを摘んで売られていることもあるので、枝付きを用意しましょう。中から、2~3本を使います。

 水を入れたコップなどに枝を挿しておくだけで、根が出てきます。水に浸かる部分の葉は、あらかじめ取っておきます。枝の先の部分を数ミリ、包丁やはさみで切り落としてから水に入れるのがポイント。切り口からしっかり水を吸わせるために、枝を潰さないように注意しましょう。直射日光が当たらない、明るくて温かい場所に置き、一日一回、水を替えます。

 早ければ1週間くらいで、切り口付近から発根します。さらに1週間ほど同じように毎日水替えをすると、根はぐんぐん伸びてきます。何本か根が出て、5~10センチくらいになったら植えどきです。

プランターを用意して植える

 植え方は、第1回でご紹介した方法と同じです。プランターの底にネットを敷き、鉢底石と培養土を入れておきます。水挿しの苗は根に土が付いておらず、量が少ないので、プランターの土に空ける穴はポット苗のときほど大きくする必要はありません。根が広がって伸びるように苗を置き、柔らかい根を傷つけないようにそっと土をかぶせましょう。

 ローズマリーは、大きな鉢で育てれば一抱えもあるような大きさに育ちます。ミントは冬になると葉が落ちますが、翌年にはまた新芽を出す丈夫な植物。摘んでも新芽が出てくるので、成長したらはさみを使ってどんどん収穫しましょう。ミントの場合、柔らかな葉だけを手で摘んでもかまいません。

若返りのハーブ・ローズマリー

 ローズマリーは、枝を1〜2本切って部屋に吊すと、乾燥してもずっと香りを放ち続けるハーブです。精油も人気があり、アロマオイルとして用いられます。

 花言葉は「記憶」。昔から、集中力や記憶力を高めると言われています。また、ローズマリーとライムを浸けた水はハンガリアンウォーターと呼ばれ、70歳を超えたハンガリー王妃が治療に使ったところ、みるみる健康と若さを取り戻したという言い伝えから「若返りのハーブ」とも呼ばれています。ローズマリーから抽出されるローズマリーチンキは肌を引き締め、ボディや頭皮の潤いケアに使われるなど、美容効果も豊富です。

右は食材から育てて1年経つ「立性」のもの。左は苗から育てた「半匍匐性」のもので、伸びるにつれ枝先を下げる 写真◎坂井淳一

 そんなローズマリーには、枝がまっすぐ伸びていく「立性」と、地に這う「匍匐性・半匍匐性」があります。どちらを栽培するかはお好みで。匍匐性のものをハンギングバスケットに入れ、吊して育てる方もいますし、料理に使うなら、立性の方が葉だけでなく太い枝を串代わりに肉に刺すなどの使い方もできます。

豚バラ肉の生姜焼きローズマリー風味 写真◎坂井淳一

香りが強いローズマリーは肉や魚の臭みを抑えることができ、使い勝手の良いハーブです。本サイトでご紹介した「ローズマリー香る鶏もも肉の悪魔風」「豚肩ロースとニンジンのロースト」をはじめソテーやロースト、オーブン焼き、煮込み料理などさまざまに使えますが、もっと手軽に、豚の生姜焼きに使っても、面白いひと皿になります。

みじん切りにしたローズマリーの葉をオリーブオイルで軽く炒めてから豚バラ肉を入れて焼き、たっぷりのすりおろしショウガ、酒、醤油で味付けをしてできあがり。プチトマトなどを添えたり、炊きたてのごはんにのせて「生姜焼き丼」にしても美味しくいただけます。

種類ごとに香りが異なるミント

お馴染みのハーブ・ミントは、メントールという鎮痛・鎮痒・冷却・防腐・殺菌などの効果がある成分をたっぷり含み、清涼感のある香りが特徴です。また、ミントポリフェノールという成分が抗アレルギー作用を持っており、鼻の周りにミントオイルやミント水を用いれば、鼻が通るだけでなく、花粉症を抑える効果も期待できます。消化促進作用もあるので、料理に使うのもいいでしょう。

食用でよく売られているのはスペアミントですが、ミントにはさまざまな種類があり、特に香りの傾向が異なります。ちょっとスパイシーな香りのペパーミント、フルーツ系の香りがするアップルミントやパイナップルミント、日本固有種と言われる和薄荷(ニホンハッカ)など、いろいろ育てるのも楽しいかもしれません。

ただ、ミントは交雑しやすいハーブです。隣に別の鉢植えを置いておくだけで、交雑してどちらの株とも違う種ができてしまうことがあります。また、地植えをして育ちすぎると香りも薄くなってしまうので、こまめに収穫するといいでしょう。

ジャムにソーダとたっぷりのミントの葉を入れた「ジャム・スクオッシュ」 写真◎坂井淳一

ミントは葉を摘んでそのまま、あるいは紅茶などの茶葉に混ぜてハーブティーにするなど、飲み物によく使われます。初夏から夏には、グラスに葉を入れ、菜箸などで軽く潰してお気に入りのジャムとソーダを注ぎ、氷を加えた「ジャム・スクオッシュ」として楽しむこともできます。そこにちょっとジンやウォッカ、ラムなどのお酒を足すことで、美味しいカクテルにもなります。

また、タイなどエスニック系の料理では、ミントがふんだんに使われます。インド料理ではラム肉などを焼いたものにミントのソースを添えたり、ベトナムやタイの生春巻きも、パクチーだけでなくミントを一緒に巻いたりします。コロナ禍で宅配サービスの料理を注文するご家庭も多いと思いますが、注文したエスニック料理にミントを加えて、気軽に本場の味を試してみるのも楽しいかもしれませんね。

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