浴室のカビは落としながら殺す!
水を多く使う浴室の大掃除は、夏にすませてしまいましょう。
なお、浴室の掃除では塩素系漂白剤を使うため、必ずゴム手袋と保護メガネをつけて、換気をしながら行ってください。
天井・換気扇のカビ取り
浴室にカビが生えている場合、天井にはカビの原因となるカビの胞子がたくさん付着しています。これらを放置していると浴室全体にカビの胞子がばらまかれてれしまうので、まずは天井から掃除していきましょう。
天井の掃除方法として、藤原さんは「消毒用エタノール」で拭く方法を推奨しています。
「天井を拭くときは、液が目にかかる危険があるので、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系漂白剤は避けたほうが安心です。また、天井の素材によっては、濡れ雑巾などで拭き取るだけではカビを殺すことはできません。
そのため、殺菌作用のある消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーなどで天井を拭き取り、必ずカビを殺しながら落としていきましょう。
その際、消毒用エタノールが目に入ると危険なので、直接スプレーなどをかけるのではなく、必ずペーパーに吹き付けて濡らしたもので拭き取ってください。
天井が高くて手が届かない場合は、掃除用ワイパーなどを使うといいでしょう。ただし、消毒用エタノールには漂白作用はないので、カビを殺すことはできても色素は落とせません」
次に換気扇の掃除です。換気扇を掃除する際には必ずスイッチを切り、天井と同じように、消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーなどでカバー等の外周を拭き取っていきます。
換気扇のフィルターを外せる場合は、引き出し、取り出してカビ部分に塩素系漂白剤のスプレー泡を吹き付け、そのまま15分ほどおいておきカビをまず殺します。漂白剤を水で流した後は、こびりついた汚れをブラシ等で落とし、再度すすいでしっかりと乾かしてから元に戻しましょう。
なお、近年の換気扇は内部構造が複雑なことが多いため、シロッコファンなどの場合は素人の手ではこのフィルター掃除までが限界だそうです。
しっかりと中まで分解して掃除したい場合は、プロにお願いしてみるといいでしょう。
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壁のカビ取り
壁にカビが生えている場合、いきなり水をかけたり、ブラシでこすったりするのは避けましょう。なぜなら、カビを落としている過程で胞子が飛び散り、かえってカビを増やしてしまう可能性があるからです。
目で見て明らかにカビが生えている場所には、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系漂白剤をスプレーして5〜10分おき、カビを殺しながら落としていきましょう。
目で見てカビが生えていない場合は、お風呂用の中性洗剤を使って壁を洗い、水で流します。しかし、お風呂用の洗剤には除菌効果の薄いものもあり、洗剤を使うことでカビなどにエサを与えてしまう場合があります。そのため仕上げとして、除菌効果のある「消毒用エタノール」や水で薄めた「塩化ベンザルコニウム」を清潔な雑巾や布などに浸し、ゆるく絞ったもので壁全体を拭くことをおすすめします。
夏は窓まわりの掃除に最適な季節
戸建ての場合、窓まわりは高圧洗浄機やホースなどを使って一気に洗ってしまうのが効率的です。しかし、集合住宅など、水洗いができない環境にお住まいの方も多いでしょう。
ここでは、最小限の水を使った窓の掃除術をお伝えします。
窓の掃除
水をはったバケツに住居用の中性洗剤を溶かし、洗車用の大きなスポンジやメラミンスポンジを漬けて絞ったもので窓を洗い拭きます。その後、T字型のスクイージーで水切りをして、残った汚れ部分はボロ布などで拭き取ると、短時間ですませることができます。
網戸の掃除
水をはったバケツに住居用の中性洗剤を溶かし、手のひらサイズのメラミンスポンジを漬けてゆるく絞り、網戸を拭きます。スポンジが黒く汚れたらバケツですすぎ、網戸がキレイになるまで何回か同じ動きを繰り返します。
サッシのパッキン部分のカビ取り
サッシのパッキン部分にカビが生えている場合は、水拭きすると水によってカビが活性化し、ますます繁殖してしまいます。カビが生えている部分は、消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
カーテンの洗濯
窓まわりのカビが気になる場合は、カーテンにもカビの胞子がついている可能性が高いと見ていいでしょう。窓まわりの掃除をするときは、カーテンも同時期に洗濯することをおすすすめします。
→ 第3回に続く
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