衛生的に必要!
夏に掃除しておきたい場所5選
1)寝具
汗で湿りやすい布団や枕、マットレスなどの寝具は、手入れを怠っているとカビやダニの巣窟となってしまいます。
「あまりにも長いあいだ寝具を干さずにいると、マットレスをひっくり返したときに人型のカビが生えてしまうこともあります。そんな場所で8時間も寝ていると、カビやダニによるアレルギー症状により、いつまでたっても治らない花粉症のような症状がずっと続くことも。汗をかきがちな夏場は洗える寝具は洗って、こまめに干してください。
マットレスを干すのが難しければ、ひっくり返して裏にしたり、ペットボトルなどを挟んで床から浮かせたりして、湿気を飛ばすようにしましょう。
なお、カビが生えてしまった寝具は、クリーニングに出すか、買い換えることをおすすめします」
2)冷蔵庫の野菜室
冷蔵庫のなかでも、泥や土で汚れやすい野菜室はカビやすく、菌が繁殖しやすい場所です。藤原さんは野菜室の掃除について、「水拭きだけでなく、必ず除菌とセットで!」と話します。
「水拭きして汚れを落とせばOKだと多くの人が誤解していますが、実は水だけで拭くと菌が何百倍にも増殖してしまいます。冷蔵庫の中を掃除するなら、ゴミを取り除いたあと、殺菌作用のある消毒用エタノールを吹き付けたキッチンペーパーなどで拭き取りましょう」
3)洗面台
洗面台の排水口はこまめに掃除しているという方でも、「オーバーフロー穴」は見落としていないでしょうか。
「オーバーフロー穴は汚れがたまりやすい場所です。夏はとくにチョウバエが繁殖しやすい場所でもあるため、水をためて定期的にオーバーフローさせ水を流したり、洗面台用の中性洗剤などを使ったりして、汚れや詰まりを押し流しましょう」
4)洗濯機
汗をかく夏は洗濯機の使用頻度が高まるため、洗濯槽もマメに掃除することを藤原さんは推奨しています。
「定期的に洗濯槽クリーナーを使用し、洗濯槽の汚れやカビを放置しないようにしましょう。洗剤の投入口や糸くずネット、排水ネットなども、汚れがたまりやすい場所です。外せるものは都度外し、水洗いを。外せない部分は、水をかけながらブラシなどでこすり洗いしましょう」
5)エアコン
エアコンの内部はカビやすく、汚れたまま運転しているとカビの胞子をまき散らしてしまうことになります。ひさしぶりに運転させる前にはフィルターを外し、ブラシで水洗いしてホコリや汚れを取り除きましょう。洗ったあとは、しっかり乾燥させてから元に戻してください。
フィルターを掃除してもエアコンからカビ臭い風が出てくる場合は、内部がカビで汚染されている可能性があります。エアコンの内部を素人が掃除をするのは難しいので、プロにクリーニングをお願いしてみてはいかがでしょうか。
▶リクシルのお掃除サービス
毎日のお手入れ時間の短縮や快適な暮らしのために、お掃除専門スタッフがお手伝いします。ふだん手がとどかない場所のお手入れなど専用の洗剤、技術を用いたお掃除サービスです。
・エアコンクリーニング
厳しい研修を受けた専門のスタッフが、外せるパーツをすべて分解し、お客さまでは難しい内部までキレイにいたします。
年末までキレイを維持するコツ
時間をかけて大掃除したあとは、キレイな状態を少しでも長く保ちたいもの。年末までキレイを維持するコツを藤原さんに伺ったところ、「シートタイプのクリーナーを活用するのが効果的」と教えていただきました。
「どんなに大掃除をしても、住まいはふつうに暮らしているだけで汚れていくものなので、できるだけこまめに掃除するのが理想的です。とはいえ、忙しくてまとまって掃除する時間がとれないこともあるでしょう。そんな時は、市販のシートタイプのクリーナーを活用して汚れをサッと拭き取り、ラクにキレイの維持につとめましょう」
なお、時間がとれない場合は、「健康に影響がある場所」から掃除することを藤原さんは推奨しています。
「たとえば毎日8時間以上過ごす寝室や、口に入るものを管理しているキッチンは、家のなかでもとくに清潔にしておきたい場所です。健康を考えるなら、リビングよりも寝室、浴室よりキッチンから掃除することをおすすめします」
会員登録 が必要です