春は窓全開で「クローゼット&押し入れ」
新生活スタートの季節である春。晴れて気持ちのいい日は、窓を開けることも増える時期。そんなタイミングにオススメの掃除は、クローゼットと押し入れなのだそう。
お子さんがいらっしゃる家庭であれば、図工や生活科などでつくった作品や、学年が上がって使わなくなった教科書などを整理するのにいいタイミングです。
「手放すもの、写真に撮っておくもの、残しておくものなど分類して、残しておくものは『この箱に入る分だけ』など、スペースを決めて入れ替え、中にたまったホコリを取って扉を水拭きしましょう。年に数回、この時期になったらクローゼットや押し入れの中を棚卸しすると決めるといいですよ。空気のカラッとした、静電気の発生しにくい春先はホコリの掃除に適しているので、衣替えと一緒に取り組むといいですね」
冬に着ていたコートなどのアウターも、シーズンが終わったら汗や汚れが染み込んでしまう前に、早めにクリーニングに出すほうがいいですね。保管サービスを利用すればスペースをゆったり使えます。
また、天気のいい日にカーテンを洗って、気持ちのいい風を取り込むようにすると乾きやすいのでオススメ。ただし花粉症の方は、花粉のピークが終わってからに。冬物の毛布や布団カバーなども、気温が上がってきたタイミングで、洗濯してから片付けましょう。そのまましまうとカビやニオイの原因になります。
梅雨は「窓・ベランダ」掃除日和
湿気の多いこの時期は汚れがゆるむので、窓掃除にオススメのタイミング。とはいえ、本格的に雨が降っているときだと水気を拭き取るのに時間がかかるので、湿気は多いけれど雨は降っていない曇りの日をねらって掃除に取りかかりましょう。
実は網戸は黄砂やホコリ、排気ガスなどで、かなり汚れているもの。そこで、使い込んだ捨てる直前のマイクロファイバークロスや古着などを使って、汚れを拭き取っていきます。そのとき注意したいのが、片側から力を入れないこと。強く押すと破れやすいため、両側から手で挟んで拭くようにしましょう。
また、強めに雨が降っている日はベランダの掃除日和なのだそう。
「ベランダに水道がない場合、わざわざバケツで水を運んできて掃除するのは大変です。そこで、雨水を利用して土埃や髪の毛などを掃除しましょう。固まったものも落ちやすくなっています。
庇や軒を利用しながら濡れないように気をつけて、小さめのデッキブラシやほうきで軽く掃き、最後に使い古しのクロスや古着で拭くだけでかなりキレイになります。雨どいの集水部分が詰まっていると、台風のときなどに雨水があふれ出ることもあるので、台風の季節が来る前に掃除しておきましょう」
また、ジメジメしてくるとエアコンのドライ機能を使いたくなりますが、いきなりスイッチを入れてしまうと、前の季節に発生した黒カビが中から流れ出てきてしまいます。運転させる前に、エアコンの掃除はしておきたいもの。黒カビは内部に発生するので、専用の機械や薬品を使って内部まで清掃してくれるプロの業者に頼むのがオススメです。
夏は「油汚れ&水を使った掃除」に最適
固まりやすい油汚れは、夏の暑さでゆるんで落としやすくなっています。油汚れ用使い捨てシートで、レンジフードのファンの周りやフィルターなどを拭き取るだけで、かなりキレイになるはず。コンロ周りの油ハネも、掃除するならこの時期が最適です。
また、暑い時期は水を使うお掃除にベストなタイミング。熱中症を避けるため、朝・夕の少し涼しい時間帯に、窓やサッシ、雨戸、外壁にホースなどで水をかけてブラシで軽くこすり、マイクロファイバークロスなどで拭き取ると、見違えるほどキレイになります。
「夏は多少水に濡れてもいいような服やサンダルなら思いっきり水を使ってお掃除ができますし、すぐに乾くのがいいですね。この季節だから気持ちいいと感じられる掃除に取り組むと楽しめますし、家族も手伝ってくれるかもしれません。
また、年末の大掃除の時期に窓を大きく開けて掃除をしようとすると、外気が入ってきて寒いので、外側の窓掃除は夏のうちにやっておくといいですよ。冬場は結露がついたままにしているとカビの原因になるので、窓の内側は必ず掃除しましょう」
夏は窓や網戸の使用頻度が上がるので、キレイに掃除されていると気持ちがいいですよね。また、大物が乾きやすい時期なので、カーテンやソファーカバー、ラグなどの洗濯にもオススメな季節です。
次回は「季節別掃除のポイント 秋・冬編」をご紹介していきます。
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