ダニが嫌がる家にする![第2回]

リフォーム編

空間
リビング・寝室・居室
関心
インテリア悩みリフォーム

窓のカーテンをなくしてみる

 湿気は主に、外気の影響を受けやすい窓にたまります。ですから、暖かく湿度の高い季節はもちろん、冬でも暖房のきいた部屋では窓が結露しやすく、カーテンはたっぷりと湿気を吸っています。これがカーテンにダニが生息しやすい理由なのです。

 カーテンの役割は遮光だけでなく、室内の熱や冷気を外に漏らしにくくし、部屋のインテリアとして暮らしを彩ることでもあります。しかし、ダニ対策を優先するのならば、カーテンをダニが棲みつけないブラインドに替えてしまうのも一つの手でしょう。ブラインドはアルミ製や木製、竹製など素材が選べ、カラーバリエーションもあるので、カーテンよりインテリア性が劣るということもありません。

 いっそのこと湿気がたまりにくい窓にリフォームしてしまうという手もあります。断熱効果の高い二重サッシの窓にすれば結露の心配が減りますので、カーテンがダニの温床になりにくくなります。

 さらに、ブラインド内蔵の二重サッシであれば遮光もできるため、カーテンを取り付ける必要がなくなります。遮熱性にも優れているため、冷暖房の省エネ効果もアップ。また、ブラインドは内蔵されているので、掃除は窓ガラスを拭くだけでいいというのもうれしいポイントです。

ブラインドイン複層ガラス
https://www.lixil.co.jp/lineup/sash/mawari/blaind/
先進的窓リノベ事業
https://www.lixil-online.com/campaign/madorinobe/
インプラス
https://www.lixil-online.com/window/inside-window/blinkers/

畳と壁をリフォームする

 カーペットや畳も湿気がたまりやすく、ダニが発生しやすい場所です。カーペットは敷かなければいいだけですが、畳はそうはいきません。もし、畳の部屋はなくしてもいいとお考えならば、将来のためのバリアフリーも兼ねて、フローリングにリフォームしてみては。

 フローリングにすれば、ダニはもちろん、カビが発生する心配も減ります。掃除も畳よりだんぜん楽になります。LIXILのフローリングは、人への安全性や環境などにも配慮しながら、こだわりの質感、何種類ものカラーバリエーションがあります。豊富なラインナップから、自宅に最適なフローリングを選ぶことができます。


LIXILのフローリング・床材一覧
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/detached/

 湿度をコントロールするには、壁材の交換も効果的です。漆喰や珪藻土は、湿度が高ければ水分を吸収し、乾燥すれば水分を放出して、湿度を一定に保つ機能があります。しかし、お手入れや維持に手間がかかるという弱点も。

 そこでおすすめなのが、LIXILの「エコカラット」です。エコカラットは漆喰や珪藻土と同じ機能を持ちながら、お手入れが楽。シリーズの中でも「エコカラットプラス」の吸放湿量は、珪藻土の約6倍、調湿壁紙の25倍以上もあります。

 エコカラットは特別に湿気対策をしなくても1年中快適な湿度が保てる上に、ハウスダストの発生を抑制するためシックハウス対策にもなり、さらには部屋のにおいも吸収してくれます。DIYで取り付けられて、絵画のようにインテリアとして使える「エコカラットセルフ」も登場しました。

エコカラットセルフ
https://www.ecocarat.jp/products/consumer/ecocarat_self.html

 いま飾ってある絵画を取り換えるような気軽さでエコカラットを導入できるので、検討してみてはいかがでしょうか。

換気に気を配ろう

 室内の湿気を抑えるには、換気も重要です。24時間換気システムのあるお宅は、スイッチを切らないようにしましょう。24時間換気システムはもともとシックハウス対策のために採用されたもので、常時稼働させておくのが原則。結露を防止する効果もあるので、結果としてダニ対策にもなります。

 また、湿気を発生させる浴室もよく換気して、室内に湿気が流れ出ないようにしてください。24時間換気システムがなく、さらに窓のない浴室の場合は、完全に乾くまで換気扇を止めないようにしましょう。換気扇を使っているときはドアを閉めておくことも、室内に湿気が流れ出るのを防ぐポイントです。

 次回は、ダニが棲みにくくなる掃除方法を、お掃除のプロがご紹介します。


文◎三星雅人
画像◎Shutterstock(
タイトル画像

【ダニが嫌がる家にする!】の記事一覧

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)