忙しい人ほど実践して!
掃除がラクになるコツ
「その日の汚れは、その日のうちに。あるいはその週のうちに、きちんとリセットしておくのが最も効率のいい掃除方法です。というのも、汚れが進行してこびりつくのを防ぎ、次の日の掃除に時間がかからないから。毎日快適なだけでなく、結果的に時短にもつながるんですよ。こまめに掃除をしていれば汚れがたまらないので、トイレやキッチン、浴室など、ほとんどの箇所の掃除が5分以内に終わります。10分早起きできれば、5分間フロアモップをかけて、5分間トイレ掃除をして出勤する。そんな時間の使い方も可能ですよ」(中村さん)
時短を加速する“プチ大掃除”のススメ
さらに年末の大掃除も不要にするのが、中村さんのハウスキーピング法“プチ大掃除”。
「“プチ大掃除”とは、エアコンや換気扇、照明など、いつもはしないところの掃除を少しずつ、定期的に行う方法です。1回にかける時間は15分だけ。スタート地点を決めて、右回り(左回りでも可)に『今回は夫の部屋』『次は(隣にある)自分の部屋』と進めていきます。こうすれば、次に掃除すべき場所を忘れません」(中村さん)
順番に進めると、いずれはスタート地点に戻ります。中村家では、この15分間の“プチ大掃除”を週に1~2回の頻度で取り入れて、だいたい2ヶ月で元の部屋に戻るそう。
「何ヶ月で1周するかは、それぞれの自宅の部屋数や空間数、あるいは掃除の頻度によっても変わります。理想は2~3ヶ月で1周できるサイクル。実践すれば確実に家全体がきれいになるので、楽しみながら始めましょう!」(中村さん)
頻度別の「お掃除マニュアル」
中村さんはお掃除を、「毎日やる」「2~3日に1回やる」「2~3ヶ月に1回やる(プチ大掃除)」という3段階で考えています。
これら3段階のお掃除を空間別に取り入れることで、1年中ピカピカで、面倒な大掃除知らずの家にすることができます。
今回はまず、リビングのお掃除マニュアルを公開します。
■リビングの「毎日」お掃除
部屋全体に掃除機をかける
掃除機をかけるときは、部屋の「奥から手前」が鉄則。ゆっくりとジグザグに動かす“W字がけ”がキレイのコツ。
部屋の隅やドアの縁はノズルブラシを活用。ちなみに階段は「下から上へ」。階段の面が目線に近くなり、汚れの見逃しが防げる。
■リビングの「2~3日に1回」お掃除
STEP.1 掃除機をかける前に、乾いたモップでホコリを取る
スイッチやドアの上などはショートモップが、ソファや冷蔵庫など大物の下といった狭いところはロングモップが活躍。
STEP.2 ホコリを取ったら、クロスで水拭きする
モップをかけたら、濡らしたクロスやウェットシートで水拭き。ソファの上やカーテンなど布製品のホコリは、乾いた布で撫でればキレイに取れる。
STEP.3 サッシブラシで掃いてから、掃除機をかける
部屋の隅はサッシブラシを使ってホコリを丁寧にかき出す。それから、普段通りに掃除機をかける。
■リビングの「2~3ヶ月に1回」お掃除
照明やエアコンを掃除する
“プチ大掃除”では基本的に「普段は手の届かないところ」を中心に。照明器具は埃に油が付くのでアルカリ電解水を使用。エアコンのフィルターなどの掃除を行う。
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