収納アイデア1:重いものは下に、軽いものは上に
収納では「収まりの良いしまい方」を心がけるといいそうです。
「例えばシェルフや棚にものを収めるときは、低い位置に重いものを、高い位置には軽いものを置くように心がけると、見た目がスッキリします」
収納の重心を下げることは、地震のときにものが飛び出しにくいなど、防災の面からもおすすめです。
収納アイデア2:困ったときは布で隠す!
ズボラさんの家にはものが多かったり、第2回でご紹介した「リビングの床に置いた籠」も、散らかって見える場合があるかもしれません。
「突然の来客があるなど、とにかくものを見せたくない!というときは、布を1枚用意してそれをかぶせてごまかしましょう(笑)。ズボラですけれど、案外おしゃれに見えます。カラフルな柄だとちょっと部屋の中がうるさく感じるので、落ち着いた色のナチュラルな無地のコットンなどを選ぶといいでしょう」
収納アイデア3:衣類はハンガーと衣装ケースを活用
衣類の収納はどうでしょう。季節ごとの衣替えなど、ちょっと出し入れも面倒です。
「我が家では、基本的に衣類はハンガーに掛けて、クローゼットに収納しています。衣替えも、季節用のものを取り出しやすい位置に移動するだけです」
季節ごとに分けて掛け、シーズン終わりにクリーニングから返ってきたアウター類は奥にかけていけば、自動的に衣替えができますね。
「それ以外の下着や靴下などハンガーに掛けられない衣類は、引き出しタイプの衣装ケースにしまっています。重ねられるタイプで一番下の段にキャスターをつけられるものがあるので、これなら移動も楽です。季節ごとにケースを入れ替えるだけで衣替え終了、まさにズボラ片付けのスピリッツが集約されています」
収納アイデア4:食品はガラスのキャニスターに詰め替え
キッチンツールの収納は、毎日使うものはまとめて調理台やガステーブルの近くに、たまに使うものは引き出しなど必要なときに取り出しやすい場所に、あまりに使わないものはシンク下収納などに置くという法則でした。食品のストックなどはどうでしょう。
「毎日使う調味料や小麦粉、コーヒー豆などは、やはり『見せる収納』として、表に出しておきます。パッケージのままだとまとめて籠に入れても雑然としてしまうので、100円ショップでも買えるガラス製のキャニスターや中身が見える密閉容器に詰め替えます。透明な容器に入れれば中身もわかりやすく、多少形が異なる容器でも並べたときに統一感が出て素敵だと思います。
パスタといった保存食品や調味料のストックなどすぐに使わないものは、蓋付きのバスケットに入れるといいでしょう」
「保留ボックスの見直し」でものを増やさない
家族1人につき1箱の保留ボックスは、定期的に見直すとよいそうです。
「片付いていない家は、ものが多すぎるケースが多いです。とりあえず保留ボックスに仕分けたものの、思い入れがあって捨てがたいものもけっこうありますよね。年に1回か2回、見直して処分するものを決断していくといいですよ。
もうひとつ、収納スペース自体も、むやみに増やさないようにしましょう。収納力が増すと、ついつい新しいものを買ってしまいます」
片付けとは「ものを使う準備」
かつてズボラだったsamiaさんが片付け上手になったのは、整理収納アドバイザーの資格を取るときに先生に教わった言葉の影響が大きいと言います。
「『片付けは、ものを使いやすいように、スタンバイするためにやるんだよ』
この言葉は私にとって、目からうろこが落ちるようでした。家の中にあるものを使いやすくなるように置く、ということを一番に考えると、自然と片付くようになるんです。私もズボラでしたから、皆さんもきっと大丈夫。無理せずズボラに片付けて、楽しく生活しましょう!」
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