何はなくとも高圧洗浄機!
山田さんは、家の外まわりのお手入れのマストアイテムとして「高圧洗浄機」をすすめています。
「外まわりを掃除するには、洗剤やデッキブラシ、たわし、ホース、バケツなど、たくさんの道具を用意しなくてはなりません。暖かいとはいえ、まだ夏のように水をかぶっても心地いいというわけではありません。そこで、高圧洗浄機があれば、掃除箇所から距離を取ることができ、これ1台で水を吹き付けるだけで大方の汚れを落とすことができます。
以前の高圧洗浄機は10万円ほどと高価格でしたが、ここ数年で3万円前後の手頃な製品が増えました。小型化も進み、女性でも手軽に使えるようになりました」
LIXILでも高圧洗浄機「カークリーナー ヴィットリオ(ZC-705-15)」が販売されており、吹き飛ばし、泡洗浄、バキュームクリーナー機能を搭載した便利な1台です。
こんなに使える高圧洗浄機
高圧洗浄機はどんな場面で使うのが効果的でしょう?
・外壁のクリーニング
「シーリングにヒビ割れや傷がなく、防水がしっかりしてる外壁なら、こびりついた汚れを洗剤なしでキレイに落とせます。外周のフェンスなどにも洗えます。見違えるようになりますよ」
・雨樋の汚れを落とす
「雨樋の汚れは高圧洗浄機で洗い流せます。土や枯葉がたまっている場合は、先に小さなスコップですくい取るか手袋をして取り除いておきましょう。堅樋など筒状になっている部分も、高圧で水を吹き付けることでキレイになります。高所ですから足下には十分注意してください」
・基礎やカーポートなどコンクリート部分の洗浄
「地面に近く湿気のある基礎部分やフェンスの基礎は土や汚れに加え、カビや苔が生えています。これも高圧の水でキレイに落とせます。カーポートのコンクリートの地面も、車から漏れて垂れたオイルの汚れをかなり落とせます」
・排水枡のクリーニング
「排水枡には家庭排水の汚れが溜まっています。冬の間は脂汚れが頑固に固まっていますが、春先に気温が上がってくると柔らかくなります。まだ固いようなら、キッチンからお湯をしばらく流すと汚れが柔らかくなります。そこを高圧の水で洗い流しましょう。水道の元栓の蓋も開け、ゴミがあれば取り除いてから洗いましょう。でこぼこして汚れが落ちにくい蓋の外側も、高圧洗浄機で洗い流せます。
注目のお掃除家電「窓拭きロボット」
高圧洗浄機はいろんな場所の掃除に役立ちますが、山田さんは窓掃除にはおすすめしないそうです。
「水圧が高いので、うまく調節をしないと、しっかり閉まっていない窓のスキマから室内に水が入ったり、複層ガラスのサッシの中に水が浸入したりしてしまう可能性があります。複層ガラスの中に水が入ると、見た目が悪くなる、断熱効果への影響、サッシ下の車輪への負荷など、さまざまな問題に及ぶ可能性があります。ガラスに傷がある場合は、ヒビができてしまう危険もあるんです。
そこで、窓掃除には『窓拭きロボット』があるといいかもしれません。最近は洗浄力や性能がかなり高くなりました。
また、一軒家で2階建て以上の場合、上の階の窓は拭きづらいですよね。時短のため、安全のためにも、あるといいかもしれません。春先は花粉の季節でもあるので、長時間外に出ずに窓の外側の汚れを落とすのにも最適です。電源が必要なので、ポータブル電源もあるといいでしょう。キレイな窓だと家の中が明るくなります」
LIXILにも、自動窓拭きロボットの「HOBOTシリーズ」がラインナップしています。
面倒な窓掃除、今すぐHOBOTにおまかせ!
■ 窓拭きロボット「HOBOT」
置き場があれば電動回転モップも
電動回転モップはどうでしょう。床だけでなく、窓や網戸といった家の外まわりの洗浄にも使えそうです。
「確かに使えると思います。浴室をはじめ、防水がしっかりした室内の床、天井、窓と幅広く活用できます。窓ガラスにはセスキやアルカリ電解水を拭きかけて、優しく洗うといいでしょう。手が届きにくい所も電動モップなら掃除しやすいです。ただ問題もあって、案外サイズが大きいので、しまう場所に苦労するという声も聞きます。収納に余裕がある場合は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか」
雪や台風のような激しい気象条件がない春は、外まわりの点検・補修・掃除に取り組みやすい季節です。便利なツールたちも使いこなして、気持ちのいい家にしましょう!
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