ガーデンルーム・テラスで楽しむ秋【第2回】

ガーデンルーム・テラスがもっと楽しくなるアイテム&ファニチャー

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読書がはかどるガーデンファニチャー

 読書やお茶をするなどゆっくり過ごすなら、テーブルと椅子は必須アイテム。自立型のハンモックやハンギングチェアなどを置いても、のんびりくつろげそうです。

 ガーデンルーム・テラスでテレワークをするならパソコンやスタンドライト、メモなどを置ける広めのデスクやカウンターが必要になります。ちょっとアイデア出しなどをするなら、あえて椅子を置かず、スタンディングデスクを持ち込んでもいいですね。

 ガーデンルーム・テラスに設置するファニチャーを選ぶときは、どんなことに注意すればよいでしょうか?

「ガーデンルームは部屋のような水密性・気密性はありません。地域や気候、使用状況などによっては結露が発生したり、豪雨などの悪天候時にはガーデンルーム内に雨水が入り込むことがありますので、革製品など雨に濡れると困るものは避けた方がよいでしょう」

「アウトドア用のテーブルやチェアをそのまま使うこともできますが、屋外の雰囲気に合うラタンやスチール製のものもあります。専用のガーデンファニュチャーをお選びいただくと、さらに空間の上質感がアップすると思います」

秋の夜長を演出してくれる照明

 ガーデンルームをライトアップすると、日中とは違った趣きを楽しめます。煌々と明るくすると、カーテンを閉めていても外から中の様子が丸見えになってしまうのが気になります。ガーデンルーム・テラスにオススメの照明はありますか?

LIXILのガーデンルームはダウンスポットライトやビームラインライトなど、照明のオプションも充実。

「ガーデンルーム・テラスを設置する際に、あらかじめ壁付け照明やダウンライト、間接照明などを取り付けておくと便利です。デッキにマリンライトを置いたり、ランタンやLEDソーラーライトなどを持ち込むのもいいですね。足元に明かりを置くと落ち着いた雰囲気を演出することができますので、くつろぎの時間を過ごしたい場合にピッタリです。もう少ししたらガーデンルームやテラスにクリスマスツリーを置いてLEDでライトアップすると、幻想的な空間を演出できますよ。

 ほかにも、お庭の樹木をアップライトで照らしたり、アクセント的にソーラーライトを置くと、お庭に奥行きを感じられて、よりガーデンルーム・テラスでの時間を上質なものにしてくれるでしょう」

あるとテラスが快適になるアイテム

 ガーデンルームの場合、夏場は内部がかなり高温になるため、日除けは必須。開閉可能なタイプの内部日除けを選べば、季節によって調整したり、フルオープンにして夜空を眺めたりすることもできます。

「カーテンやロールスクリーン、スタイルシェードなども、あると日差しの調整だけでなく目隠しにもなります。商品ラインナップによって選べるオプションが違うので、何を設置することができるのか確認が必要です。

 ほかにあると便利なのはコンセントですね。パネルヒーターやサーキュレーターなどの冷暖房器具を持ち込むことで、より長時間快適に過ごせます。

 また、夏場にお子さんがビニールプールで遊ぶ、ペットの散歩の後に足を洗うなど、使うシーンによってはガーデンルーム・テラスの横に水栓があると便利ですね」

 ガーデンルーム・テラスはガーデニングを楽しむ場所としても人気があります。その際、ハンギングポットやプランターラック、寄せ植えを楽しむ大きめのプランター、フラワースタンドなどを取り入れると、見た目にも楽しい空間になりそうです。

「ガーデンルーム・テラスはあくまで『外』の空間ですので、季節によって温度が変わります。ガーデンルーム・テラスでガーデニングを楽しむ場合は、ベランダで植物を育てるのと同様、気温の変化に強い植物を選んだり、必要に応じて室内に移動させるなど、配慮してあげる必要があります」

 ガーデンルーム・テラスは最初からすべてそろっている状態よりも、少しずつ自分の居心地のいい空間に育てていくのが醍醐味の一つ。最近はDIYでスペースにぴったり合わせたシェルフやカウンターテーブルなどを設置して好きなものを置くなど、自分仕様にアレンジする方も増えているそうです。ぜひご自身にとって居心地のいいスペースとして、少しずつ育てていってくださいね。

 第3回は、ガーデンルーム・テラスの選び方についてご紹介していきます。

≪お話を伺った人≫

八代 洋

株式会社LIXIL エクステリア事業部 エクステリア商品開発部 第二商品開発室 商品チーム。エクステリアの商品企画を担当している。

文◎中原絵里子
撮影◎加々美義人
画像提供◎LIXIL、Shutterstock

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