「宅配ボックス」のある生活 [第4回]

機能とデザインを両立! グッドデザイン賞受賞の「スマート宅配ポスト」

空間
玄関まわり
関心
防犯リフォーム事例

住宅との一体感を演出する
デザインとカラーバリエーション

 これまでに「グッドデザイン賞」「レッド・ドット・デザイン賞」「JIDAデザインミュージアムセレクション」という3つのデザイン賞を受賞した、LIXILの「スマート宅配ポスト」。

 宅配ボックスのデザインは「住宅と調和するかどうか」が最も重要だと橘さんはいいます。

「従来のアルミやステンレスの宅配ボックスは、住宅となじみにくく、玄関先に置くには唐突感がありました。その点、スマート宅配ポストは “家具を置くようなイメージ”で商品開発をしているので、住宅との一体感があります。また、デザインを気にいっていただける方が多くいます。IoT機能なし仕様もありますので、お客様の状況に応じてご選択いただけます」

 カラーバリエーションが豊富なのも、スマート宅配ポストの特長のひとつです。本体色はブラック・ホワイト・シャイングレーの3色。センターブロック・フレームにはブラック・ホワイト・シャイングレーのほか、チェリーウッド・ラスティックオーク・オーク・クリエモカといった木目調のカラーも用意されており、すべての色の組み合わせが可能です。

「住宅の色合いや外壁に合わせてお色味を選べるだけでなく、本体、センターブロック、フレームのカラーを自由に組み合わせることができるので、住宅との一体感を演出しやすいです。玄関先のおしゃれなアイポイントとしても重宝するのではないでしょうか」

施工事例3(フレーム:オーク/センターブロック:シャイングレー/本体:シャイングレー)

 細部へのこだわりも、住宅との調和をより一層引き立てています。

「ボックス感が出ないよう、角にR形状の丸みを設けました。また、住宅とのなじみを考慮し、表面がマットな質感に仕上げられています」

 また、ポスト内と足下にはLED照明が設けられており、夜間時には、エントランスが光の演出で彩られます。

「照明によっていままで暗かった動線が明るくなり、安心して帰宅できるようになったというご利用者様からのお声もいただいております」

設置タイプは4種類から選択可

 スマート宅配ポストの仕様バリエーションには、「ファンクション仕様」「ポール建て仕様」「据置仕様」「壁埋め込み仕様」の4種類があります。

「ファンクション仕様」は、一体化した宅配ボックス、ポスト、サイン(表札)、インターホンの機能が一体化したスマート宅配ポスト。エントランス機能がひとつにまとまっているので、敷地の狭い住宅でも設置が可能です。

 宅配ボックスとしての機能に特化した「ポール建て仕様」は、シンプルな構成で設置場所を選びません。いまあるポストやサイン(表札)を生かしたい方におすすめです。

「据置仕様」は、玄関ポーチなど限られたスペースにも最適な宅配ボックスです。第3回でご説明した通り、スマート宅配ポストは雨風への耐久性がありますが、「荷物を取り出す時に雨や風が気になる」「玄関先の屋根の下に設置したい」という方におすすめだといいます。

 ポスト、宅配ボックスが壁と一体化しているのが「壁埋め込み使用」タイプのスマート宅配ボックスです。敷地がブロック塀で囲まれていたり、配達時に敷地内に入られたくないという場合におすすめのタイプです。

 なお、こちらのタイプは後付けが難しいので、新築を建てる際や、リフォームをする時にご検討いただくのがよいそうです。

“荷物ストレスフリー”な
暮らしを実現するために

 以上、4回にわたって「『宅配ボックス』のある生活」をお送りしました。

 withコロナ時代において、宅配ボックスはマストアイテムになることは間違いないでしょう。なかでも、IoTで荷物を一括管理でき、複数個の荷物を受け取ることができる「スマート宅配ポスト」を導入すれば、“荷物ストレスフリー”な生活を味わうことができるはずです。
 ご予算に応じてぜひ、みなさんも宅配ボックスを検討してみてはいかがでしょうか。

お話を伺った方

橘義紋さん

2012年に(株)LIXILに入社後エクステリア事業に関わる部署に所属。これまで商品設計、事業企画、営業業務に携わり、現在エクステリア商品企画(ポストや宅配ボックス等)業務に携わっている。直近では、宅配ボックスを用いた実証実験の業務に携わる。実証実験結果も活用してより良い商品をお客様にご提供できるように商品企画を行っている。

文◎八木麻里恵
画像提供◎LIXIL/PIXTA

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