住まいの困りごと解決【収納編】

【第3回】家の不満 「収納問題」タイプ別変化できる収納

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インテリア整理収納悩み事例レビュー

LIXIL社員も欲しくなる4つのタイプに変化できる収納

お悩みに応じた4タイプのヴィータス パネル。ライフスタイルに合わせて簡単にカスタマイズ可能。

前回は、収納を飛躍的に変える「350㎜の法則」「L字使いの棚板」の良さをご紹介しました。 今回はお悩みのタイプ別にヴィータス パネルを使ってどう解決するか引き続き住まい方アドバイザーの近藤典子さんとLIXILスタッフにうかがいました。 

ヴィータス パネルの商品化にあたり、開発チームのメンバーはさまざまな私物を持ち寄り、実際にどれくらいのモノが入るのか試しました。棚板の高さは350㎜間隔とすることは決まっていましたが、幅はどれくらいが適切なのか、検証する必要があったからです。 L字使いの棚板についても、本当に出し入れしやすいのか、中のモノが一目でわかるのかなど、かなりの検証を重ねたとか。 
モノのサイズが整理されたことで最終的に4タイプのヴィータス パネルを開発しました。 それが、棚幅850㎜(半間)の「物入れタイプ」「クローゼットタイプ」、棚幅1100㎜の「押入れタイプ」「デスクタイプ」です。 

しまい込むまずに使えるL字使いの棚板。

開発にも携わったLIXILの金児寛子が、「わが家にも欲しい」と着目したのが、「物入れタイプ」だそうです。 
「とくにリビングにあるといいな、と思いました。家族の共有の場であるリビングは、どうしても散らかりがちです。私も、近藤さんが提唱されているように、『使うモノは使う場所で』を基本に収納していますが、使う場所が定まっていないモノが結構多く、それらがリビングに集まってしまうのです。 そうした雑多なモノをまとめて収めておくのには、全体を見渡せて管理しやすい『物入れタイプ』がぴったり。L字型の棚も主婦にとっては便利で、ストレスなく、毎日の家事がラクになりそうです」(金児) 

このほか「クローゼットタイプ」は、ボトムス、トップス、コート類、履物などを仕分けしやすい構造、「デスクタイプ」はコンパクトな書斎スペースとしても活用できます。(クローゼットタイプは次回、詳しく解説します) 布団を使う方におすすめなのが「押入れタイプ」。幅1100㎜は、布団収納に最適です。 

雑然としていた押入れも、ヴィータス パネルでスッキリ収納!

「布団を収納する棚は、下から2段目(床から350㎜)にしてください。通常の押入れは、真ん中に仕切りがありますよね。これは机の高さ(350㎜×2)ですが、これでは布団を出し入れしにくい。理想は、自分のひざより5センチくらい低い棚です。こうすると、少し前かがみになりますが、ひざや腰に負担がかかりません」(近藤さん) 

とくに高齢になると、布団の上げ下げがつらくなるので、現在押入れを使用している方は、ヴィータス パネルの活用を考えてもいいかもしれません。 布団が不要になったら、布団を入れていた棚板を、より強度のあるデスク用棚板に変更して「デスクタイプ」にすることもできます。 こんなふうに、ライフスタイルの変化に合わせて部材を変えたり、追加したりすることで、より使いやすい空間をつくれるのが、ヴィータス パネルなのです。 

お話を伺った方

近藤典子さん

住まい方アドバイザー。約30年にわたり暮らしの悩みを解決し、その経験から生み出された収納や家事動線、掃除術などわかりやすい暮らし提案が好評。メディア出演や講演会、ヴィータスパネルやオリジナル商品など企業との商品開発、間取り監修など幅広く活躍。著書は累計部数400万部以上、海外での翻訳本も多数。資格取得もできる「住まい方アドバイザー養成講座(東京・大阪)」を開講中。 
編集協力:株式会社プレジデント社 ライター 江頭 紀子 撮影 加々美 義人 

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