住まいの困りごと解決【収納編】

【第2回】家の不満 「収納問題」L字使いの棚板が強い味方!

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インテリア整理収納悩み事例レビュー

「L字使い」の棚板で 何がどこにあるか探しやすい!

前回は、収納を飛躍的に変える「350㎜の法則」をご紹介しました。 今回は、奥行きのあるクローゼットや押入れで発生しがちな、「何がどこにあるかわからない」「奥に置いたモノが取り出しにくい」というお悩みに、ヴィータス パネルを使ってどう解決するか、引き続き住まい方アドバイザーの近藤典子さんとLIXILスタッフにうかがいました。

押入れのように奥行きがある収納は、容積は抜群です。けれども調子に乗って「まだまだ入る!」と、奥に詰め込んでしまうと、あとから取り出しづらくなってしまいます。取り出すのが面倒になると、1年に1回、それどころか引っ越して十数年来、奥にしまったモノには触れたことがない、なんていう事態になる可能性も。「そもそも何をしまったんだっけ?」と、忘れる人も少なくないのではないでしょうか。 

だからといって、取り出しやすいようにモノを手前に置くと、結局奥の部分がデッドスペースになってしまいます。 「レールだけで棚板をヨコにしてL字型に配置することで、そうしたジレンマを解決してくれるのがヴィータス パネルのL字使いの棚板です。」と、LIXILインテリア事業部商品開発4グループ グループリーダーの倉田昌和は胸を張ります。 

「死角」がなくなりモノを管理しやすい!

一般的な収納は奥が死角になりやすい。そこで棚板をL字型に配置し、死角を減らすことに成功!

「実は棚をL字型に配置すると、収納量は減ります。それでも、モノを手前に置いて奥がデッドスペースになってなる状況に比べ、有効スペースは格段に広がります。」なるほど、L字型の棚を取り付けることで、まずは収納スペースがより有効活用されるようになるのですね。 

仮に、奥行きが深い収納スペースであっても、棚の奥行きは300~400㎜程度と、浅めにしておくと使い勝手がよくなるそうです。そうしてサイドにL字コーナー用の棚をつけ、手前の空いた空間に、掃除機やモップなど背の高いモノを置いたり、一時的な置き場として活用したりする方法もあります。

近藤さんがL字使いの棚板を評価する一番のポイントは、「扉を開くと、ひと目で何がどこにあるか、見渡すことができること」だそうです。「全部が丸見えで、死角がありません。つまり、モノを探す時間がなくなるんです。モノの出し入れもしやすいですし、メリットばかりです」

モノを探すことなくサッと取り出し、サッと片づけられれば、家事がはかどるのは当然です。また、何がどのくらいあるか、在庫管理も一目瞭然なので、同じモノをいくつも買ってしまうムダも避けられます。家計を管理するうえで嬉しいポイントです。 

次回はこのようなしまい込む収納ではなく、「使える収納」、「スタイリッシュな収納」にこだわったタイプ別の使い方をご紹介します! 

お話を伺った方

近藤典子さん

住まい方アドバイザー。約30年にわたり暮らしの悩みを解決し、その経験から生み出された収納や家事動線、掃除術などわかりやすい暮らし提案が好評。メディア出演や講演会、ヴィータスパネルやオリジナル商品など企業との商品開発、間取り監修など幅広く活躍。著書は累計部数400万部以上、海外での翻訳本も多数。資格取得もできる「住まい方アドバイザー養成講座(東京・大阪)」を開講中。 

編集協力:株式会社プレジデント社 ライター 江頭 紀子 撮影 加々美 義人 

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