【道具】
・花ばさみ
・トレイ
・パレットナイフ(写真は代用で食事用ナイフ)
・花器:直径24cm、高さ6cm
・オアシス:高さ5~6cmほどで花器全体に敷き詰められる分量。15.2cm×11cm×8cmを2つ使用
・割りばし1膳
オアシスは、大きなものは割高です。手軽に手に入るものを使いたいので、一般的なサイズのものを使いました。 花器が大きいので、敷き詰めるためには複数のブロックを使うことになります。ブロックの分かれ目の部分を避けて挿していきましょう。
【花材】
大きいもの(右から)
・白の金魚草:9本
・黄緑のトルコキキョウ:1~2本(花3つ分)
・薄黄のガーベラ:3本
・グリーンレースフラワー:3本
小さいもの(左上から)
・オオデマリ:3本
・ミント:6~7本
・ライム:1個
左下の囲いの中
・アヤメの葉:7本くらい
オオデマリは、咲き始めの白くなる前のものを使います。 オオデマリの代わりとして、同様にコロコロした鮮やかな黄緑のピンポン菊を使うのも、ポップに仕上がるのでおすすめです。アヤメの葉は ガラス花器に敷いてオアシス隠しに使います。
ドラセナなどでもいいでしょう。葉の幅が太すぎる場合は、半分に割くなどして使いましょう。 レモンリーフのような丸みのある葉を並べていってもOKですが、シュッとした長い葉のほうが、ぐるぐる側面に沿わせやすく簡単なのでおすすめです。
【下準備】
まず、花はたっぷり水を張ったバケツに浸けておきます。
オアシスはバケツなどに入れ、沈むまで吸水させておきましょう。オアシスにしっかり吸水させたら、トレイの上でナイフを使ってカットします。花器全体において、オアシスが1cmほど花器の上に出るくらいの高さになるよういくつかのブロックを敷き詰めていきましょう。あまり難しく考えず、だいたいで作業していただいて大丈夫です。
バケツから花を持ってくる際は、種類別に並べておきます。
ステップ1:土台作り
まず、オアシスが透明の花器から透けて見えないよう、花器の内側をぐるりと葉をはわせましょう。
最初に、1枚側面に沿わせるように置きます。2枚目以降は、まだ側面のカバーできていないところを埋めるように、ずらしながら配置していくイメージです。
オアシスを置いたら、角の部分を削いで少し丸い感じにざっと面取りします。野菜の面取りのようなイメージです。 面取りは角の部分を挿しやすく、くずれにくくするために行います。
ステップ2:メインのトルコキキョウの配置
メインのトルコキキョウを三角形になるように配置します。正三角形でなく、ちょっとくずれた感じのほうが自然です。
また、花の顔が同じ方向に向かないようにすることで、より自然な感じになります。この時点から、こんもりとしたラウンド型の完成をイメージし配置しましょう。
トルコキキョウ以外の花材は茎をハサミで斜めにカットし、オアシスに刺さりやすく水を吸い上げやすくしていきます。 トルコキキョウは手でねじ切るほうが水の吸い上げがいいそうです。お花屋さんのアドバイスです!
ステップ3:モヒートセットの配置
次に、アクセントとなるライムの配置です。ライムは中央が1~1.5cmの厚みになるようスライスし、左右と合わせ3つになるようにカットします。
これらを置くときは、割りばしを使うのがポイントです。割りばしを普段使うように2つに割ったあと、それぞれを半分の長さになるよう折ります。これで割りばしが4本に分かれました。
この割りばしを使ってライムを配置します。中央のスライスは、真ん中にわずかに穴が開いているので、下から割りばしを刺しましょう。
上に突き抜けないようライムを被せたらオアシスに挿します。サイドの2つのライムは、お尻の部分の少しずれたところに割りばしを突き刺します。硬い場合は、ハサミで切れ目を少し入れるとやりやすいですよ。
これらをステップ2のトルコキキョウの近くに、同じように三角形になるよう挿していきます。そのライムの脇に、ミントを入れていきます。
ミントは、何段にも葉が付いていますので、いくつにもちぎって使いましょう。このステップで使うミントは、茎の上のほうのものです。
ステップ4:金魚草の配置
金魚草を配置していきます。
金魚草は、花が付いている部分が長いのが特徴です。丈が長すぎる場合は、下のほうから花を取っていって、適した高さにしていきます。
金魚草も三角形に置いていきましょう。各角に3本ずつ使い、その3本も三角形になるようにします。こんな風に、同じ花材を寄せて配置すると、まとまりが出るのがわかるでしょう。グルーピングという手法で、違ったリズムが生まれます。
ステップ5:オアシス隠し
オアシスを隠すために、トルコキキョウの茎を細かく切り、葉を使って、花の間に低目に挿していきます。
ステップ6:ガーベラの配置
続いて、ガーベラを入れていきます。これも三角形になるよう配置します。
ガーベラは基本的にそのまま挿していきますが、もし、茎が曲がっている場合などに、茎をピンとさせたかったら、茎の中央に細い針金を刺して補強して使いましょう。このとき、針金の先端が上に突き抜けないように注意してください。
ステップ7:オオデマリ、グリーンレースフラワーの配置、オアシス隠しの続き
比較的小さめなオオデマリを、仕上げに近いこの段階で入れていきます。
オオデマリは枝の側面に花が付くので、オアシスに挿すときの角度をよく考えましょう。どちらかというとサイドのほうが差しやすいかと思います。
すき間となっているところにレースフラワーを刺します。さらに、オアシスが見えているサイドの部分を、ミントの葉でカバーしていきます。また、オオデマリの葉もとてもかわいらしいので、同様に挿していきます。
ステップ8:仕上げ
こんもりとしたドーム型になるよう仕上げていきます。
ドームの中央部分を、少し花首を持って上に引き上げてみたり、周囲の出っ張りすぎた花をさらに差し込んで低くしたりしましょう。 また、第1回でもやったように、花をくるくると回すだけで、高さや花の向きが変わるので、そのようにして調整してください。
もし、それでも位置がよくないと思ったら挿し直します。オアシスがぼこぼこになると挿しにくいので、挿し直しはあまりしないほうがいいですが、なかなか1回では場所が決まらないと思うのでそこは気にせずやっていきましょう。
今回は、黄緑色のさわやかなアレンジメントを作りながら、三角形を意識してバランスを取ること、グルーピング、果物を取り入れるテクニックをご紹介しました。
アレンジメントのメンテナンス
ライムの表面が乾いたら霧吹きをしましょう。また再度表面をカットすると、香りも蘇ります。
オアシスはブロックが分かれているので、水を補給するときにまんべんなく注ぐようにしましょう。メンテナンスも楽しんでくださいね!
なお、金魚草の摘み取った花は、水を張った器に額側を下にして入れて楽しむのがおすすめです。水に浸かると花びらは半透明になります。
これだけでかわいらしいインテリアになりますので、ぜひ試してみてください。
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