リビングで観戦しよう!

リビングで観戦しよう!バスケットボール-前半-

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スピーディーで展開が速いバスケットボールを 心の底から楽しむポイント

バスケットボールと聞いて、どんなイメージをお持ちですか? 

本場アメリカのプロバスケットボールリーグNBAを見たことがある人なら、華麗なダンクシュートやパス回しなど、「魅せるスポーツ」という印象が強いかもしれません。日本でも、2016年9月に男子プロバスケットボールリーグBリーグが開幕しました。

ただ、バスケットボールは、日本人になじみのある野球やサッカーに比べて、ゲームの展開が速いと感じることがありませんか?たとえば、野球は、攻撃と守備がはっきり分かれていて、間を楽しめるスポーツです。サッカーも、ボール をコントロールしている時間帯では、ゆっくりとした間を感じるでしょう。一方、バスケットボールは、攻撃・守備ともに展開が速く、目を離している隙にゲームが進んでいることがあります。間を味わうことも難しいかと思います。

そんなバスケットボールには、このスポーツならではの楽しむポイントもあります。ここでは、バスケットボールを心の底から楽しめる方法を、さまざまな角度からご紹介しましょう。

バスケットボールのゲーム進行

まずは、バスケットボールにおけるゲームの進行について簡単に説明しましょう。

各10分を1ピリオド(1P)と呼び(Bリーグなどでは1クォーター(1Q)とも呼ぶ)、それを4回行いま す。ゲームは、センターサークルでのジャンプボールからスタート。1Pと2Pの間、3Pと4Pの間、延長時間の前には2分間のインターバルが設けられています。また、2Pと3Pの間には10分以上が確保されます(Bリーグは15分以上)。1Pと2Pを前半、3Pと4Pを後半と呼んでいます。

ゲームが止まったときに、ヘッドコーチまたはアシスタントコーチは60秒のタイムアウトを請求できます。前半は2回、後半は3回まで請求可能です。ただし、4Pの残り2分以降で3回請求することはできません。Bリーグに関しては上記に加え、2P・4Pの残り5分を切ってゲームが止まったところで、90秒のオフィシャルタイムアウトがあります。

続いて、得点です。基本的に、シュートを決めると2点を獲得できると覚えておきましょう。加えて、コート上に設定されている スリーポイントラインより外(リングとは逆方向)からシュートを決めると3点です。ただし、スリーポイントラインを踏んでシュートを決めると得点は2点になります。相手チームがファールをした場合には、フリースローを打つ場面もあります。このときはフリースローラインからシュートを放ち決めれば1点獲得です。

なお、シュートを打ってリングに入らなかったあと、落ちてきたボールを受けることをリバウンドと呼びます。このリバウンドを攻撃側、守備側どちらが獲得するのかも重要なところです。

バイオレーションとファウル

バスケットボールのルールは、おもにバイオレーションとファウルで構成されています。バイオレーションとは、ボールの扱い、プレーやエリアに関すること、そして時間に関する規則を総称したものです。

バスケットボールのコートの大きさは、エンドライン15メートル×サイドライン28メートル。ゲームはコートの中で展開されます。

選手がサイドライン・エンドラインを踏んでドリブルやパスを受けると、相手チームのスローインからゲームは再開されます。サッカーでも、ボールがラインを越えたとき、選手がスローインをするシーンがありますよね。

バスケットボールでもボールがラインから出てしまうと、相手チームのスローインから再開します。また、ボールを受けた選手が、ドリブルをせずに3歩以上歩くと、相手チームのボールになります。時間に関して言えば、攻撃側のチームは、ボールを受けてからシュートを24秒以内に打つ必要があります。加えて、ゴールリングの下に設けられている制限区域内で攻撃側の選手が3秒以上とどまってはいけません。さらに、バックコートからフロントコートまで8秒以内にボールを運ぶというルールもあります。 いずれもコールをされると、相手チームのボールに変わります。

続いて、ファウルです。ファウルとは、相手チームの選手と不当な体の接触に関することや、スポーツマンシップに反する行為を言います。パーソナルファウルは、選手一人につき5回目から退場になります。ただし、スポーツマンシップに反する行為は2回すると退場です。

テクニカル・ファウルに関しては選手だけでなく、ヘッドコーチ、アシスタントコーチなども対象になります。

スポーツマンシップに反するファウルをしたあとのゲームの流れは、アンスポーツマンライク・ファウルと同様に、相手チームにフリースローが与えられ、その後、センターサークルから、相手チームのボールでゲームを再開します。

ここまで、ゲームの進行と、ファウルやバイオレーションについてご紹介しました。これだけ知っておけば、ゲームのなかで何が起こっているのか、だいたいわかってくると思います。後半では、ゲームの見どころになる流れの局面を中心にお届けしましょう。

------教えてくれたのはこの方-----

千田 靖呂(マンティー・チダ/チダ ヤストモ)さん

スポーツジャーナリスト。
バスケットボールを中心に、ラグビー・卓球・ハンドボールなど各競技の取材をする傍ら、バスケットボールのラジオ番組・スポーツのラジオ番組に出演。番組制作にもたずさわる。バスケットボール、野球に関してはスポーツ実況の実績もある。メディア出演においては、ニコニコ生放送とスポナビライブのコラボ企画、Bリーグ特番に出演し、バスケ芸人である麒麟・田村裕さんと共演を果たす。書籍においてはB.LEAGUE パーフェクト選手名鑑2017-2018(洋泉社),WEB媒体では、ラグビーワールドカップ日本代表前ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズさんにちなんだ記事も執筆。競技以外では、スポーツメンタルやスポーツ医学、スポーツを通じた子どもたちの活動の取材にも力を入れる。

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