体を癒すためには「眠るための技術」
良く眠ると体の疲れがとれて翌朝気持ちよく目覚められますよね。 勘違いしやすのが「睡眠時間=疲れがとれる」ではないこと。 時間よりも「眠りの質」が大切なのですが、お風呂に入ることでその質をあげることができるのです。 シャワーだけですますと皮膚表面の温度はあがっても、体内はまだあたたまっていません。
眠りの質をあげるのに重要なのは、お風呂に浸かって「リラックスしながら深部体温を上げる」こと。深部体温が上がったかどうかの見極めは「汗」。じんわり汗をかきはじめたら温かさが深部に到達しています。ダラダラ流れ出るまで浸かっているのは逆効果になるので注意しましょう。お風呂で温まった体温が下がっていく、この過程に眠りにつく体制を整えるのが「睡眠の質」につながるのです。
頭を癒すためには「灯りの技術」
PCやスマホが生活の常用アイテムとなった今日。「脳疲労」が深刻な世の中になっています。体を温めることでリラックスできるのだけれど、脳を休ませるためにもうひと技術。
それが電球の使い方。
にぎやかなネオンなどギラギラとした明かりをみると脳が活発化しますよね。その逆で明かりを落とせば脳が休まりリラックスすることができます。お風呂場の灯りを消して脱衣所の灯りだけをつけたり、バスライトだけを灯したりすのもよいですね。寒いこの時期は少し熱めのお湯に浸かるものよいでしょう。
心を癒すためには「空間の技術」
イライラしたり不安を感じたり、日常生活のなかでストレスを感じることはよくあることです。 そんなときは好きなものに囲まれて好きなことをするとストレス解消になりますよね。 音楽が好きな方なら一緒に歌うもよし、目を閉じて音を楽しむのもよし。香りが好きな方ならアロマを垂らして湯気に乗ったアロマに癒される。スマホを持ち込んで格闘ゲームで嫌いな上司をやっつけるのももちろんありだと思います。 ただし交換神経が活発になるゲームは睡眠の質を下げますのでほどほどに。 1日の終わりのリラックスタイムがバスタイムの場合、その時間を自分の好きな空間にしてしまう、それがポイント。 心に安らぎをもたらすおすすめ入浴法は、少しぬるめのお湯で深呼吸をしながらゆっくり浸かることです。
大切なのは“意識”。そこから技術が生まれます。
ストレッチや筋トレでも、どの部位を伸ばしているのか、鍛えているのかを意識すると効果が出やすいと言われます。 食事も気分や目的、あるいは悩みに合わせてメニューを変えるように、お風呂も気分や目的に合わせることが大切なんです。 例えば、お風呂で「癒されたい」と言っても「体を癒す場合」「頭(脳)を癒す場合」「心を癒す場合」では温度や時間や深さなどの入浴法が違います。またそこに付随するアイテムも違います。
そう、「お風呂は技術!」なんです。
気分や目的、悩みなどに合わせたお風呂技術を習得すれば健康や美容にとってもさらに有意義な空間として楽しむことが出来るのです。 車に例えれば、どんなに速いスポーツカーを買っても、家が買えるくらいの高級車に乗っても運転する方の運転技術が未熟であれば殺人マシーンになりかねないように、お風呂も技術がなければ、せっかくのお風呂が危険な場所になってしまいます。 お風呂を安心で安全に楽しく過ごすためにも意識を持ち、経験や体感を積み重ね、技術やマナーを身に着けることが大切です。
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