お風呂のソムリエ直伝!『バスリビング』

ラクして楽しいお風呂掃除

空間
浴室
関心
お手入れ時短ラクラク

梅雨時になると気になるのが水廻りのカビ。

普段からこまめにお手入れをすることがベストなのはわかっていても、すみずみまでキレイを保つのはなかなか大変。「だったら汚さなければいいじゃない!」とはいえ、「お風呂に入らない」という選択肢はないので、少しでもお風呂掃除がラクになる方法はないか、探しました。

【まず、汚れの種類と使う洗剤を知ろう】

お風呂掃除用の洗剤はいくつも市販されているけれど、お風呂の汚れは主に3つ

・皮脂汚れ

・シャンプーや石鹸のカス

・水垢

これらに湿度がプラスされ、ヌメリやカビなどの汚れの原因に。この汚れたちそれぞれに苦手な洗剤があります。

●皮脂汚れ

人間の肌は弱酸性。ですので、逆のアルカリ性の洗剤が有効です。お風呂用洗剤だけでなく、重曹でも大丈夫。

●シャンプーや石鹸のカス

肌の汚れを落とすための石鹸はアルカリ性です。ということは、酸性の洗剤が有効です。お風呂用洗剤だけでなく、クエン酸でも大丈夫。

●水垢

水垢の正体は水道水に含まれているカルキ。カルシウムなどが含まれているので白くなります。水垢はアルカリ性なので、酸性の洗剤が有効。重曹よりもアルカリ度の高いセスキ炭酸ソーダがおすすめ。その他にも歯磨き粉で磨くのも◎。キズにならないかチェックしてから磨いてくださいね。

【毎日続けられるお風呂の上がり方】

カビを発生させないようにするには、栄養となる皮脂や石鹸カスを洗い流すことと、浴室内温湿度を下げることが重要です。50℃以上のお湯をかけるとカビが死滅するといわれていますが、サッとかけたぐらいでは残念ながら死滅しません。50℃以上のお湯を数十分流しつづけると効果があるようですが、ヤケドする可能性もありますし、裸の状態で毎日続けるのはなかなか大変ですよね。毎日のお風呂掃除をしっかりやる時間がない方は、お風呂上りの2分に工夫をしてましょう。

まず、湯上り後に水シャワーで温度を下げます。それから体を拭き終わったタオルでササッと床や壁を拭いて、浴室内の換気扇をまわすだけでもカビの発生をおさえることができます。また、床はスクイージーと呼ばれるゴムがついたお風呂用のハケがあるので、それを使うとかなり水が切れるのでおすすめですよ。拭いたタオルもそのままにしておくとカビや臭いの原因になるので、洗濯するまでの間、できるだけ風通しのよいところにかけておくのがよいでしょう。

【そもそもカビにくい壁にしちゃう】

お風呂に湯気はつきもの。その湯気を有効活用してカビが発生しにくい環境にしてしまう方法があります。

それが、炭。

みなさんご存知かと思いますが炭には空気を浄化する作用があります。そして遠赤外線を放出しています。 これらの炭の特性を生かしてお風呂専用にした「お風呂の炭」。

「お風呂の炭」は炭の特性に光触媒をプラス。光触媒は通常お風呂のような暗い場所には適しませんが、「お風呂の炭」の光触媒は暗い場所でも浴室の照明だけで光触媒の分解機能を発揮できる「アパタイト被覆光触媒」と「無光温度触媒」という技術を施しています。これが浴槽のヌメリを防いでくれる秘密兵器。それだけでなく、湯気に乗って壁や天井までその効果が届くのです。

お風呂掃除したバスルームには、ぜひお好みのアロマを小皿に数滴垂らして、置いてみてください。キレイに心地よさが加わり、快適なバスタイムになりますよ!

お風呂のソムリエ直伝!『バスリビング』

松永 武さん

お風呂のソムリエ。温泉入浴指導員。バスリエ株式会社 代表取締役。一般社団法人HOT JAPAN 代表理事。2005年お風呂グッズの専門店開業。お風呂は洗う「場」ではなく「暮らす」空間として提唱しお風呂を通じて暮らしを豊かにするため「全人類!お風呂のソムリエ化計画」を遂行中。

また日本の風呂文化普及のため2015年一般社団法人HOT JAPAN設立。現在、日本独自の文化と言える「風呂」のユネスコ世界無形文化遺産登録を目指し活動中。

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)