※※ご注意※※
通院中の方、体に不調を抱えている方は医師や専門家に相談のうえで入浴してください。また、精油の中には血管の収縮を促進させたり交感神経の刺激など血圧を上昇させやすいものがありますので使用を避けてください。
【使用できない精油】
サイプレス・ローズマリー・ユーカリ・ペパーミントなど
他にも使用できない精油がありますので、ご使用の際は医師や専門家にご相談ください。
★高血圧の方の入浴で気を付けるポイント
・脱衣する前に、シャワーで浴室が湯気に包まれるほどに温めておく(入浴剤も脱衣前に入れましょう)
・温度は38℃ ぬるめにする
・湯量はみぞおちあたりの半身浴にしておく
・入浴後は安静にして、必ず水分を補給する
◆血圧を下げる効果のあるアロマアレシピ◆
◎アロマレシピ
イランイラン×2滴
ラベンダー×2滴
マンダリン×2滴
香りの強弱と作用のバランスを考え、同比率のブレンドにしました。柑橘の香りが好きな方は、マンダリンを増やし、イランイランを少なくするとフルーティで軽やかな香りになるのでおすすめです。比率については、香りの強弱や作用のバランス、皮膚刺激の有無などを考慮し、最大6滴として配合してあります。
【イランイラン】
甘く濃厚な南国を思わせるようなオリエンタルな香り。イランイランの香りには幸せな気持ちで満たされるような感じや、ゆったりとした気分をもたらす作用があります。緊張している精神状態を解きほぐしてくれます。血圧を下げる作用があります。
【ラベンダー】
爽やかなハーバル調とソフトなフローラル調を融合したほのかに甘い香り。緊張をときほぐし、心・体・感情・精神すべてのバランスをとってくれます。血圧降下作用があります。
【マンダリン】
フルーティでやわらかな甘さを漂わせる香り。交感神経を鎮静させる作用があり、リラックス作用も高いです。血圧を整えてくれる作用があります。
◎香りのイメージ
オリエンタル調のイランイランに、爽やかなフローラル調のラベンダー、フルーティなマンダリンが合わさることで、幸せな気分に浸りながらリラックスできる香りになっています。
~リラックスは最高の良薬~
血圧を下げるためにはリラックスがとても大切です。血圧が上がりすぎる心配のないぬるめのお湯(38℃くらい)に浸かりながら、ゆったりと香りに包まれてみましょう。 ゆったりと入浴を楽しんでいる時は血管が拡張し、血圧は安定しています。具合が悪くなってしまう人が多いのは入浴直後のようです。 原因は浴室と脱衣所の温度差です。温度差が大きいと、めまいや脳卒中を起こして倒れてしまうリスクが上がってしまうのです。 入浴前には浴室を温めるようにしましょう。脱衣前に、シャワーを出して湯気を充満させておくのが効果的です。
◆高血圧による頭重感を緩和するアロマアレシピ◆
◎アロマレシピ
レモン×3滴
フランキンセンス×1滴
マジョラム×2滴
香りが揮発しやすいレモンを多めの3滴、鎮痛作用のマジョラムを2滴、全体的なバランスをとってくれるフランキンセンスを1滴という比率にしました。
【レモン】
フレッシュな果実そのものの爽やかな香り。血行をよくして体を温めて、老廃物を排出する効果があるとされており、血圧を下げ頭重感をやわらげてくれます。
【フランキンセンス】
かすかにレモンの香りが混ざった澄んだ香り。心と呼吸を落ち着かせる作用があり、不安や緊張を解きほぐしてくれます。血圧を下げる作用があります。
【マジョラム】
スパイシーさと甘さが伴う、深い眠りに誘う香り。副交感神経に働きかけて、自律神経を調整する効果があります。血行促進、体温調節作用などにより血圧を整えてくれます。鎮痛作用もあります。
◎香りのイメージ
マジョラムの重めであたたかな香りと、さわやかで甘いラベンダーを、フレッシュなレモンの香りが包みこみ、落ち着きがありながらも明るい気分になれる香りです。
~高血圧に多い頭重感~
頭が重く、痛みを感じるほど血圧が上がってしまった場合におすすめのレシピです。(痛みがひどい時は冷やして血管を収縮することをおすすめします) その後、症状が落ち着いた後に入浴して自律神経を整えましょう。 入浴中は「静水圧」という圧力が体にかかっていて、全身の血行に影響を与えています。健康な方なら問題ありませんが、高血圧の方には負担になることがあります。お湯の量も、みぞおち辺りの半身浴程度にしておくと安心です。
◆高血圧の改善(予防)に効果のあるアロマアレシピ◆
◎アロマレシピ
サンダルウッド×2滴
ネロリ×2滴
ラベンダー×2滴
3種類とも血圧降下作用があります。香りの強弱を考え同比率でブレンドしました。
【サンダルウッド】
深くて甘いウッディ調の香り。白檀の香り。鎮静作用があり、緊張や興奮時などに、心を落ち着かせる効果があります。血流を良くし、血圧を下げる作用があります。
【ネロリ】
ほんのりとした柑橘の香りとフローラルが合わさった繊細な香り。深くリラックスさせる効果があり、そして、幸福感をもたらしてくれます。心を落ち着かせて精神を安定させてくれる精油です。血圧を下げる作用があります。
【ラベンダー】
爽やかなハーバル調とソフトなフローラル調を融合したほのかに甘い香り。緊張をときほぐし、心・体・感情・精神すべてのバランスをとってくれます。血圧降下作用があります。
◎香りのイメージ
優しく繊細で、かつ存在感のあるフローラル調の香りに、甘く爽やかなラベンダーと、落ちついたウッディ調のサンダルウッドが混ざり合い程よく心地よい調和の香りです。
~ストレスと血圧上昇~
慢性的なストレスを受け続けていると、血圧が不安定になり高血圧の状態が続いてしまう原因となります。 アロマの香りには、心をリラックスさせる作用があるので、目を閉じて、深く息を吸いこみ、長く吐きます。 香りを意識して、毎日のお風呂タイムで精神を整え、血圧を安定させましょう。 入浴はストレスを洗い流すのに最適です。湯量、温度といった点には注意して、お風呂を思いっきり楽しんで下さい!
アロマ入浴の楽しみ方
アロマ入浴は植物など自然の香りの力を借りたアロマセラピー(自然療法)を取り入れた入浴法です。 お風呂レシピに合わせたエッセンシャルオイルを直接バスタブの中に落し、よくかき混ぜてください。入浴する直前に入れると、湯けむりと共に香りが室内に広がります。 入浴時間はお好みでどうぞ。
~上級編~
お風呂レシピに合わせたエッセンシャルオイルを約40gの重曹と混ぜます。 浸かる直前にお湯に溶かしよく混ぜながらお湯に浸かります。 重曹による効果でお湯がしっとりなめらかになります。(重曹成分の入った温泉は「美人の湯」と呼ばれています)
【ご注意】
・お風呂でエッセンシャルオイル(精油)を使う場合、レシピ以上の滴数を使わないようにしてください。お肌への刺激が強すぎることがあります。(目安として200ℓのお湯に対して6滴まで)
・敏感肌の方はお湯に入れずガラスや陶器にエッセンシャルオイルを入れて芳香浴としてお楽しみください。
・肌に合わない場合はエッセンシャルオイル(精油)の使用は中止してください。
・赤ちゃん(乳幼児)には使用しないでください。
参考文献
★ 精油のブレンド学 著・中村あずさアネルズ
★ アロマテラピーの教科書(2008) 著・和田文緒
★ アロマティック・アルケミー(2013) 著・バーグ文子
★ 幸せ呼び込むアロマテラピー事典(2009) 著・色映みほ
★ リフレクソロジーの事典 著・塩瀬静江
★ NARDケモタイプ精油事典(2015)
★ NARDケモタイプ精油事典処方集(2015)
参考サイト
★ アロマテラピールーム http://www.aromatherapy-room.com/
★ アロマオイル効能ガイド http://aroma-guide.net/
★ スキンケア大学 http://www.skincare-univ.com/
★女性の美学 http://josei-bigaku.jp/
★ 香りびと http://kaoribito.com/
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