お風呂のソムリエ直伝!『バスリビング』

会員限定

ダイエットとセルライト型冷え症に効く入浴法

空間
浴室
関心
健康ビューティー季節

美味しい食べ物がいっぱいある秋に太らないように気を付けている人は多いかと思いますが、春先も危ないってご存じでした?この季節は自律神経の乱れから脂肪がつきやすくなることがあります。

自律神経は気圧と密接な関係があり、気圧が高いと交感神経が優位になり、気圧が低いと副交感神経が優位になると言われています。 春先は気圧が上下しやすいため、自律神経も乱れやすくなるのです。お風呂は自律神経を整えるのに欠かせないものですので、一日の終わりには、“ゆったり”と湯船に浸かり身体をリセットしましょう。

それでも、ちょっと太ちゃったかな と思ったら、お風呂で脂肪を燃焼させてみませんか。

◆ダイエットの効果のある入浴法

運動浴(太腿のストレッチ)

◎運動浴

お風呂で脂肪の燃焼を行いたい場合は30℃くらいの少し冷たく感じる程度のお湯で手足の曲げ伸ばしやストレッチなどの軽い水中運動を行うことがおすすめです。冷たく感じると言うことはお湯に体温を奪われている証拠。体温を維持するために脂肪を燃焼します。

運動浴(背・肩部のストレッチ)

上:ローズマリー 右:グレープフルーツ 左:サンダルウッド

◎アロマ浴

脂肪の燃焼を目的としたダイエットに効果的なアロマ浴のレシピ

グレープフルーツ×3滴

ローズマリー×1滴

サンダルウッド×2滴

香りのイメージはサンダルウッドの落ち着いた香り。これにシャープで爽やかなローズマリーと明るい気分にさせてくれるグレープフルーツを多めにブレンドすることで、重さと軽さの調和がとれた香りになります。(グレープフルーツは皮膚が弱い方にとっては、少し刺激がありますので1や2に変えてもいいかと思います。)

●使用しているエッセンシャルオイル(精油)について

<グレープフルーツ>

果実そのもののフレッシュなシトラス系の香り。ナリンギン(苦み成分)とよばれる成分に食欲抑制作用があります。血液やリンパの流れを促し余分な水分や老廃物を排出するため、冷えやむくみ、セルライトに良いとされています。ヌートカトンという成分に脂肪燃焼の効果があることも確かめられています。ヌートカトンは新陳代謝を高め交感神経を活性化させCPUという成分を放出します。このCPUが脂肪の燃焼を高めてくれるのです。

<ローズマリー>

香ツンとした刺激を感じるシャープなハーバル系の香り。新陳代謝を高め、体内から余分な水分や老廃物を排出働きがあり、血流が改善されることで冷えを和らげます。脂肪を燃焼させる作用があります。

<サンダルウッド>

ソフトな甘さがあるウッディ系でバルサム調の香り。血行を良くしてからだを温めてくれます。脂肪燃焼作用があります。

ダイエットに効果的な入浴法についてご紹介しましたが、「冷え症」も痩せにくい身体の原因です。その中でも今回は、「セルライト型冷え性」でお悩みの方にお勧めする入浴法をご紹介します。その前に簡単にセルライトについてご説明します。

◎セルライトとは?

脂肪細胞に老廃物や水が溜まり肥大化したもので、主におなかやお尻から太ももの皮下3センチほどのところにあります。脂肪が溜まると皮膚がでこぼこに見えるようになります。

◎セルライトの原因は?

冷え性よる皮膚組織の血行不良が主な原因と考えられています。血行が滞ると体内に水分が増え脂肪細胞が浮遊し、これに水分や老廃物が水垢のように付着しセルライトになります。

◎セルライト型冷え性とは?

肥大化した脂肪細胞により局所的に血流が悪くなり冷えを招きます。この冷えがさらにセルライトを作り出す悪循環となります。

◆セルライト型冷え性でお悩みの方にお勧めする入浴法

3つの入浴法をご紹介します。

1.ぬるめのお湯で全身浴

約38℃のお湯に肩までつかる全身浴でゆっくりと体を温めましょう。温まりの実感が得られない場合は、42℃くらいまで少しずつ温度を上げてください。ゆっくりと手足の先まで確実に温まりを実感することがポイントです。入浴時は、温浴効果を高める入浴剤を使用すると、体の温め効果の高まりが期待できます。

2.運動浴

お風呂で十分に体を温めて湯船に浸かりながら、自転車を漕ぐようにお尻から太ももにかけての筋肉を意識して足を30回程度回して下さい。

先に呼吸を止めて無酸素運動として数回繰り返した後に呼吸を整え有酸素運動として同じく数回繰り返すことで、お尻や太ももの筋肉量を増やすと同時に血行を良くすることでセルライトによる冷え性の改善に繋がります。

※体調をみて無理のない範囲で行ってください。

3.アロマ浴

入浴時にセルライト型冷え性の改善に効果的なエッセンシャルオイル(精油)を入れると、改善が期待できます。

おすすめのエッセンシャルオイルは、下記の3種類です。

グレープフルーツ ×2滴

ゼラニウム ×3滴

マジョラム ×1滴

ゼラニウムの華やかな香りにグレープフルーツの軽やかさとマジョラムの落ち着いた香りを合わせ、バランスのとれた幸福感に満ちるような香りです。

上:グレープフルーツ 左:マジョラム 右:ゼラニウム

■エッセンシャルオイル(精油)について

<グレープフルーツ> 

フレッシュな果実そのもののシトラス調の香りです。血液やリンパの流れを促し余分な水分や老廃物を排出するため、冷えやむくみ、セルライトの改善に良いとされています。脂肪燃焼の効果があるともいわれています。

<ゼラニウム>

ローズを思わせる強めフローラルとハーバルを合わせたような香りです。リンパや静脈を強壮し、体内の余分な水分や老廃物の排出を助けるため、むくみや肥満傾向にあるときに使用すると良いとされています。また、自律神経を整える働きも期待できますよ。

<マジョラム>

温かみのあるスパイシー調でハーバルな香りです。緊張をときほぐし、血液循環、体温調節、血圧、心拍などを整えてくれます。

いかがでしたか。今回は「ダイエット」と「セルライト型冷え性」でお悩みの方にオススメの入浴法をご紹介しました。 是非お試しを!

お風呂のソムリエ直伝!『バスリビング』

松永 武さん

お風呂のソムリエ。温泉入浴指導員。バスリエ株式会社 代表取締役。一般社団法人HOT JAPAN 代表理事。2005年お風呂グッズの専門店開業。お風呂は洗う「場」ではなく「暮らす」空間として提唱しお風呂を通じて暮らしを豊かにするため「全人類!お風呂のソムリエ化計画」を遂行中。

また日本の風呂文化普及のため2015年一般社団法人HOT JAPAN設立。現在、日本独自の文化と言える「風呂」のユネスコ世界無形文化遺産登録を目指し活動中。

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)