もう一方の一般社団法人HOT JAPANでは、世界でも独自に進化を遂げてきたといえる日本の風呂文化を国内外に広めて世界中の方にお風呂の良さを知っていただきたいという思いから、お風呂に関わる様々な企業・団体と協力して情報交換やイベントなどを開催しています。
お風呂バカの私ですが、これから数回にわたる記事を通して皆さまの暮らしを豊かにしてくれるであろう「お風呂」に関する情報についてお伝えをさせていただきます。どうかお付き合くださいますよう宜しくお願い申し上げます!
第一回目のテーマについてご紹介する前に、少し、お風呂についてお伝えします。
■お風呂は切っても切れない存在!?
私たちが住む日本のお風呂の歴史は時代と共に変化してきました。
神道(宗教)の禊から始まり中国から仏教(宗教)の伝来と共に沐浴として伝わったといわれるお風呂。当時はむしろを敷いた蒸気浴のようなものでしたが、現代までに様々な変革を遂げて来ました。少し古いデータですが、2008年総務省の調査では家庭への浴槽の普及率は95.5%でした。ほぼ全てのご家庭に浴槽があると考えられます。最近では、趣味趣向に合わせてお風呂をリフォームされる方も増えているようです。お風呂は時代と共に変化し、私たち日本人と共にあり続けてきたのですね。私たちの生活には欠かせない、切っても切れない存在なのです。
さて!お風呂バカの私が皆さまにまずご紹介したいのが『ツライ「肩こり」が劇的に解消する入浴法と肩こり改善アロマ浴法』について。冬になると特に酷くなる「肩こり」。お悩みの方も多いのではないでしょうか?一言で「肩こり」といっても原因によって対策は様々。実は、肩こりの原因は以下の5パターンに分かれます。
1.姿勢
2.手、腕の疲労
3.目の疲れ
4.冷え
5.頭の使いすぎ
中でも、最も多い原因は姿勢によるもの!
長時間座り続けるデスクワークは、特定の筋肉が収縮し続け、姿勢を支える筋肉の働きが低下してしまうため、頭部や腕を支える頚部の筋肉に負担が生じます。筋肉の緊張が慢性的になると肩こりを感じるようになります。同じ姿勢から解放される機会が少ない場合、血行不良も続いてしまいます。
まさに自分に当てはまる!!と思った方。肩こりの改善が期待できる入浴法をご紹介します。
■肩こりを劇的に改善!おすすめの入浴法3つ
その1:ぬるま湯浴
姿勢による肩こりでお悩みの方にお勧めする入浴法は、少しぬるめ(約39℃)のお湯に肩までつかる全身浴です。血行が良くなり筋肉の緊張を和らげてくれます。時間は10分を目安にして下さい。肩までつかったら肩や首を回して筋肉をほぐしてあげるとより効果的です。この入浴法はリラクゼーション効果もあるので、疲れている時にもオススメです。
その2:運動浴
特に肩こりが酷いという方は、運動浴がオススメ!!
お風呂で十分に体を温めてから、次の動作をゆっくり5回行ってください。これだけでも随分肩こりが楽になりますよ。
1.首を前後、左右にゆっくりと倒します。
2.ワキを開いた状態で肩の前回しと後ろ回しを行ってください。
3.首を大きく回します。
4.肩の力を抜いて首をすくめるように肩の上げ下げを行ってください。
その3:アロマ浴
浴槽の中にエッセンシャルオイル(精油)を加え、芳香浴としてお楽しみいただけるのがこちらの入浴法。姿勢による肩こり解消はもちろん、リラックス効果やストレス解消効果も期待ができます。
■肩こりに効く!おすすめアロマ浴のレシピ
アロマ浴で肩こり解消!といっても何を使ったらいいのか分からない、、という方も多いかと思います。そこで私がオススメするのが3つのエッセンシャルオイルをブレンドした入浴法です。
マジョラム(筋肉弛緩)×3滴
レモングラス(緊張緩和、鎮痛)×4滴
ジンジャー(血行促進)×2滴
最初は爽やかなレモンと程よいスパイシーな香りで軽やかな気分になり、しばらくすると落ち着いたマジョラムや温かみのあるジンジャーの香りで満たされていきます。
この3つのエッセンシャルオイル(精油)がなぜ肩こりに効くのか?
1、マジョラム
香り:温かみのある落ち着いた少しスパイシー調のハーバルな香り
効果:自律神経を整えて血液循環、体温調整、血圧、心拍などを整える働きが期待でるといわれています。また、炎症や痛みを抑えて筋肉のこりやけいれんを静める働きも期待できるといわれていますよ。
2、レモングラス
香り:ピリッとした新鮮な草とレモンを思わせる爽やかな香り
効果:鎮痛作用や血流を促す働きによって筋肉や腱などの機能を高めることから、肩こり以外にも筋肉痛や筋違い、捻挫をしたときに使用されることがあります。
3、ジンジャー
香り:新鮮で温かく甘みのあるスパイシーな香り
効果:血行促進・発汗作用があることから冷えや痛み、こりの緩和に優れた働きが期待できるといわれています。また、整腸作用もあるといわれていますよ。
これらのエッセンシャルオイルは全て血行促進や緊張緩和が期待できるといわれています。レモングラスは香りが軽めなので4滴、マジョラムは香りが落ち着いていて持続性があるので3滴、ジンジャーは高濃度になると皮膚刺激が強くなるので2滴という比率にしています。
香りをアレンジされたい方は、ラベンダー(筋肉弛緩)やローズマリー(筋肉弛緩)などもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。なかなか手強い肩こりですが、このように毎日の入浴を少し工夫するだけでも体がずっと楽になりますよ。肩こりに悩んでいる方は、是非お試し頂けたらと思います。
アロマ浴の基礎知識
アロマ浴は植物など自然の香りの力をかりたアロマセラピー(自然療法)を取り入れた入浴法です。お風呂にアロマセラピーを取り入れることで無限に広がるバスタイムを体感いただけます。
【アロマ浴のメリット】
・その時の気分・体調・目的などに合わせることができる。
・湯けむりと共に芳香成分を体内に取り入れることで高いアロマセラピー効果が期待できる。
・閉じられた空間で効率的に芳香成分を取り入れることができる。
・温泉や銭湯などの共同施設では体感できない自分に合わせたバスタイムが体感できる。
【楽しみ方もいろいろ】
[基本]
お風呂レシピに合わせたエッセンシャルオイルを直接レシピバスタブの中に落とし、よくかき混ぜてからお湯に浸かる。
[応用]
お風呂レシピに合わせたエッセンシャルオイルを約40gの重曹と混ぜます。浸かる直前にお湯に溶かしよく混ぜながらお湯に浸かります。重曹による効果でお湯がしっとりなめらかになります。(重曹成分の入った温泉は「美人の湯」と呼ばれています)
【ご注意ください】
・お風呂でエッセンシャルオイル(精油)を使う場合、レシピ以上の滴数を使わないようにしてください。お肌への刺激が強すぎることがあります。
・敏感肌の方はお湯に入れずに芳香浴としてお楽しみください。
・肌に合わない場合はエッセンシャルオイル(精油)の使用は中止してください。
・赤ちゃん(乳幼児)には使用しないでください。
会員登録 が必要です