使ってみて体感したメリット・デメリットをまとめてみます。まずはメリットから。
●とにかく手軽
窓掃除をするとなると、乾拭き用と水拭き用のクロスを用意し、洗剤を用意し、脚立を用意し、液垂れしないように床にシートを敷いて、拭くときは脚立を少しずつずらしながら……と意外に面倒なもの。我が家では正直、年に何回拭くだろう……というくらい(!)めったにしません。一方、「HOBOT」は洗剤を本体に入れたらコードをコンセントに差してスイッチオンで完結なので、とっても手軽。付属のコードは5メートルあるので、一度コンセントに差したら、届く範囲で表も裏も、あっちもこっちもと、どんどん掃除したくなります。何より疲れない!
●想像以上にキレイになる
正直、「手で拭いたほうが早いしキレイになるのでは」と半信半疑でしたが、キュッキュッと回転しながら小刻みに動き、ちょこちょこと洗剤を噴き出しては拭き取ってくれて、思った以上にキレイになりました。「ここはもう少し拭いてほしい」と思うところがあれば、リモコンで指示を出せば引き返してきて二度拭きしてくれるので、見守っているだけで窓がピカピカに。掃除終了後にクロスを見ると、土ホコリなどけっこう汚れが付着していました。
●窓掃除をしたくなる
面倒だし疲れるし、我が家の窓掃除の優先順位は非常に低いのですが、「HOBOT」があれば、「せっかくあるんだから使おう」という気持ちになれます。箱から出してコードを差してスイッチを入れるだけと簡単なので、今まで掃除していなかった窓も「HOBOT」に任せようと思えそう。結果、家中の窓がキレイな状態を保てそうです。落下防止ロープを手に持ってちょこまかと動き回る「HOBOT」を見守っていると、小動物を散歩させているようでだんだん愛しくなってきます。
●ランニングコストはそれほどかからない
マイクロファイバークロスは付属品として12枚(本体に付いているものと合わせて合計14枚)付いていますし、洗って繰り返し使用できます。予備としてストックしておくなら、マイクロファイバークロスは1セット12枚入りで1,500円、専用洗剤液は980円(価格はともに2024年1月時点)で購入できます。専用洗剤液を使わず、真水を入れてもOKなので、ランニングコストは電気代程度と考えて良さそうです。
一方、私が感じたデメリットは以下の3点です。
●掃除機並みの音がする
大きめの掃除機をかける程度のモーター音がするので、家人がテレワークでオンライン会議をしているときなどは、使用を避けたほうがよさそう。
●電源が届かない窓では使えない
「HOBOT」は充電式ではないので、コンセントに電源を差す必要があります。付属の延長コードをつなげると5メートルまで使えますが、コードが届かない範囲は使えません。
●掃除が終わっても自動で電源は切れない
掃き出し窓で4~5分で掃除が終わり、掃除が終わるとすみっこで止まって「掃除が完了しました。本体を窓から取り外してから電源をお切りください」と音声ガイダンスが流れて、そのまま止まります。つまり、掃除が終わったら本体を取り外して電源を切るまで、「ウィーン」というモーター音を出しながらアイドリングしている状態なのです。迎えに行ってあげる必要があるので、長くその場を離れられません。近くで別の作業をしているくらいの「お任せ」感がよさそうです。