藤山:その場合、どうするんですか?
鈴木:仮に洗面・脱衣室が1階にあって、その上に2階の部屋がなければ、洗面・脱衣室の天井を高くして、天井付近まで物干し用のバーを自動で上げられる装置を付けたりする。
藤山:高さの方向を利用する。
鈴木:そう。
藤山:逆に、室内には一切干しませんという人もいらっしゃいますか?
鈴木:それはもちろん。基本的には外に干すけれど、花粉が飛ぶ時期と梅雨の時期だけはガス乾燥機を使うから大丈夫という人がそのタイプかな。まあでも、室内干しのスペースを設けないにしても、洗面・脱衣室が1坪というのはちょっと狭いかもしれない。
藤山:考えてみたら、洗面・脱衣室ほど多種多様なモノが収納される部屋ってありませんよね。
鈴木:タオル、化粧品、着替えの下着、置く場所がなくてさまよっているモノとか……、なんでもかんでも集まってくるからね。
藤山:予備の洗剤に予備のシャンプー。予備系のモノも多いです。
鈴木:そのわりには小さめにつくられるのが、洗面・脱衣室のつらいところだ。
藤山:名前が悪いのかもしれませんね。顔を洗って服を脱ぐだけなら、1坪もあれば十分な気がしますから。「ユーティリティー」とか「洗濯室」って言葉もありますけど、それはまたちょっと違うような気もしますし……。
(つづく)
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