新築にない「味」と「歴史」が息づく築50年のメゾネットマンション
年代物の和家具や、ご主人が使われていたダイニングセット、奥様の嫁入り道具のイタリアモダンのソファなどのミックススタイルもさまになっています
モノが増えても心地いい中古ならではの不思議な魅力
解体された古民家の柱を再利用した棚は施工会社からの提案。本棚として、飾り棚として、家族の思い出が、次々と集められています
「ここへ移り住むまでに、新築の戸建てやマンションもたくさん見たんですよ。でもキレイ過ぎるといいますか、何だか真っ白に輝く部屋に違和感があって……。きっと私たちが求めている家は新築じゃないのかな? 直感でそう感じました」
歯科開業医のご主人と2人の子どもの4人で暮らすYさん一家が、7階建てのメゾネットマンションを購入したのは6年前。低層住宅が建ち並ぶエリアにあって、ひと際高い部屋から見下ろす海沿いの景色も、購入に至った要因のひとつでした。 近年このエリアでは景観条例が変更され高い建物は建てられない。つまりこの景観の半永久的な保証は、新築のマンションでは得る事のできない財産だと考えたからでした。
リフォームで意識したのは、両親から譲り受けた古き良き時代の家具が調和する空間であることと、玄関横にキッチンにも通じる土間を設けること。リビングの古民家の柱を利用した本棚は、長年使用している和家具や、レトロな窓枠とも好相性で、程よい使用感のある空間に仕上がりました。
「完成された空間で便利に暮らすのではなく、自分たちの思いを存分に生かしたかった私たちにとって、フルリフォームという選択は正解でした」最後に、引越し当時からはモノも増えたけれど、この生活感すら心地いいのは建物の歴史が自然に漂うからかもしれないとも話してくれました。
さりげなく置かれたロイヤルコペンハーゲンの記念プレートやキャンドルスタンドなど、センスのいい暮らしぶりが感じられます
玄関に隣接された土間には、アウトドア用品や子どもたちの自転車などを収納。こちらの引戸も古民家の扉を再利用したものです
ゴミ箱や踏み台などを収納するスペースまでも緻密に計算して設計されたオリジナルのII列型キッチンは清潔感のある白でまとめている
シンプルでモダンなトイレ空間にもアンティークの和家具を配して、オリエンタルな雰囲気に。奥様の独特のインテリアセンスが光ります
まとめ
お値段以上のメリットはここ!
1.新築ほど汚れやキズに神経質にならなくてすむ
2.高い建物が建たないので眺望を維持できる
3.手持ちの家具に合わせたサイズ取りが可能
4.コスト削減
5.能動的な家づくりなので住まいへの愛着が深い
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