

藤山:キッチンでの気分を上げる方法はほかにもあります?
鈴木:光の次は視線かな。キッチンに立ったとき、いちばん目に入りやすいゾーンを大切に扱う。簡単にいえば、視線の高さ近くに日用品を置かないような設計にするわけ。塩、砂糖、七味唐辛子が並ぶようなゾーンを目に入りやすい高さにつくらない。
藤山:うちは、まさにその高さに塩があります(笑)。
鈴木:その手のものは、もう少し下にあっても使い勝手は変わらない。
藤山:でも、棚があるとつい置きたくなりません?
鈴木:そう思うじゃない?だけど、その棚の下に照明を仕込んで、下から光を当ててやると、その棚には誰も塩を置かなくなる。代わりに、趣味の小物なんかを置いて積極的に飾り始める。