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藤山:キッチンについて考えるとき、避けて通れないのがレイアウトの話題です。ただ、これについて語るのはいつも厄介だという印象があります。まず、レイアウトのバリエーションが多すぎる。あと、「○○型」の定義が人によって微妙に異なるので、話がうまく通じない。
鈴木:うん。
藤山:一例としてLIXILさんのサイトを見ると、キッチンは調理のシーン別に大きく3つに分類されていました。「壁付キッチン」「対面キッチン・カウンターキッチン」「オープン対面キッチン」の3つ。さらに、オープン対面キッチンのレイアウトには「ペニンシュラ型」と「アイランド型」があり、「ペニンシュラ型」のなかには「ペニンシュラI型」と「ペニンシュラL型」がある。ほら、もう混乱してきました(笑)。
鈴木:レイアウトについて語り始めると、そうなるのは仕方がない。大事なのは、レイアウトはあくまでその他の要望との兼ね合いから、総合的に判断して導き出された結果であって、最初から「○○型」ありきで設計されるわけではないということ。
藤山:レイアウトでないとしたら、鈴木さんの場合、キッチンは何から考えています?
鈴木:「対面か、非対面か」。キッチンに立つ人が、家族のほうを見ながら作業したいのか、したくないのか。これさえ押さえておけば、あとはどうにでもなる。
藤山:対面にしたいという人は、どういう人ですか?
鈴木:家族となんでも共有したい人。
藤山:共有というのは?