①「酸素系漂白剤」はほったらかし掃除に最適
シンクにお湯をため、換気扇や五徳を丸ごとつけ置き。オキシクリーンを入れると白く泡が立つ。(写真:よしママさん提供)
漂白剤と聞くと、衣服に付いた汚れを落とすものとイメージする人も多いと思います。でも実は、種類によってはお掃除にも幅広く使えます。それはずばり、酸素系漂白剤です。
「ツンとしたニオイがない過炭酸ナトリウムを主成分とするもので、手荒れをしやすい方やペットのいるご家庭でも使いやすい漂白剤です。私がよく使っているのは粉末タイプのオキシクリーンです。
キッチンでは、汚れが落ちにくいガス台まわりの物のつけ置き掃除に使えます。
まず、シンクいっぱいにお湯を溜めてから酸素系漂白剤を溶かします。量は使う商品によりますが、オキシクリーンの場合、ぬるま湯35リットルに対して180g(200ccカップ1弱)ほど。そして換気扇の羽根、コンロの五徳、レンジフードなどをつけて放置します。
金属はステンレス製品のみつけ置きができ、20分程度つけ置きします。ただ、ステンレスでも変色する可能性があるので、目立たない部分をつけ置きして塗装の剥がれや変色がないか確認してから行ってください。プラスチック製品や汚れがひどいものは、最大6時間つけ置きします。シンクのコーティングが剥がれる可能性がある場合は、つけ置き洗い袋などを使用してください。
つけ置き後は、油が白っぽく浮いているので、スポンジやタワシでこすりながら水洗いすると油汚れがスルッと落ちます。五徳の焦げにはナイロンタワシがおすすめです」
ほかにも、カビやすい浴室グッズの掃除にも使えます。
「入浴後、浴槽のお湯がまだ暖かいうちに酸素系漂白剤を入れて溶かし、椅子や洗面器、浴槽のふた、ラック、風呂洗いのブラシなど、汚れが気になる物を入れます。酸素系漂白剤の量は、浴槽約半分のお湯100リットルに対して400~500gほど。200ccカップ2~3杯です。浴槽のふたを漂白しない場合は、お湯が冷めないようにふたを閉めておきます。一晩放置して、スポンジでこすりながら汚れを洗い流します」
つけ置きでほったらかしておくだけとラクちんなのに、きれいに掃除ができるアイデアです。
※漂白剤による人体への影響、小物やLIXIL製品への影響は検証できていません。使用の際は、パッケージに記載されている使用方法と注意事項をよくご確認の上、注意してご使用ください。
②“テープを貼っておくだけ”で汚れ予防に
写真左は浴室の入り口。写真右は洗面台の目地部分。汚れてきたら早めに貼り替える。(写真:よしママさん提供)
浴室や洗面所はカビが気になる場所です。目地など一度カビが生えてしまうと、カビを取り除いても色素が残ってしまうのもやっかいなところ。そこで役に立つのがカビ防止テープです。
「浴室の入り口や浴室内、洗面台の目地部分、キッチンのガス台の端など、カビが生えやすい場所や汚れやすい場所にあらかじめテープを貼っておきます。普通のビニールテープだとテープの中にカビが生えることがあるので、防カビ剤入りがおすすめ。貼り方のコツは、カバーしたい部分より少しはみ出すくらい長めに貼ること。そうすることで間から水分が入りにくくなり、カビが入り込みにくくなります。
さまざまな幅のテープが販売されているので、浴室の入り口など幅がある箇所には幅広のテープ、目地には細めのテープといった具合で、スペースに合わせて使い分けるのもよいでしょう。カビが生えはじめるとテープがカビだらけになってしまうので、気になったら早めに交換を」
※テープの粘着成分がLIXIL製品へ与える影響は検証できていません。注意してご使用ください。
③“使ってすぐ”の熱があるうちがよく落ちる
汚れは基本的に熱いほうが落としやすいです。食器洗いをしていても、油汚れは冷たい水より暖かいお湯で洗ったほうがすっきり落ちますよね。だからこそ、熱を使う場所は、“使ってすぐ”がお掃除のチャンスです。
「“使ってすぐ”のお掃除におすすめなのは、キッチンではまずガス台です。私はグリルを使ったあと、まだ熱があるうちにガス台を拭き掃除しています。濡らしたマイクロファイバークロスに中性洗剤を少し付けると油汚れも落ちやすいです。
グリルを使ったあとにすぐお掃除。熱いので箸を使うなどして火傷に注意。(写真:よしママさん提供)
次にレンジです。使ったあとはレンジ内にたくさんの水滴がついていることがあると思います。温度も上がっていているので、水滴を利用して軽く拭くだけですっきりきれいになります」
そして浴室も“使ってすぐ”がお掃除のチャンス。
「我が家では、お風呂を使い終わったあとすぐにお掃除してしまいます。浴槽のお湯を抜いている間にスプレー洗剤を浴槽全面に吹きかけて、最後にスポンジで軽く洗い流せばピカピカになります」
④掃除が必要な場所に道具を置く
最近はマグネット式のブラシやスポンジなどがたくさん販売されている。水切れもよいので便利。(写真:よしママさん提供)
お部屋がきれいな状態を維持するにはまめなお掃除が一番ですが、それを無理なく続けるためのコツは、汚れやすい場所にちょっとした掃除道具を置いておくことです。
「浴室の排水口は汚れやすい場所です。うちでは浴室内の壁にマグネット式の掃除ブラシを貼り付けています。浴室を出る前にササッとお掃除できるので、いつもすっきりきれいな状態をキープできます」
※製品によっては、マグネット表面の跡や分離したカスが壁に付くこともあります。注意してご使用ください。
キッチンには、ミニほうきセットを置いているそうです。
「シンクまわりは食材や食べかすが落ちたり、お皿を割って破片が飛び散ったり、なにかと汚れやすい場所です。ミニほうきがあると気づいたときに掃除ができます。
そのほか、なかなか毎日はお掃除しづらいソファーの座面の下、クッションの裏側なども、意外と髪の毛やホコリなどのゴミが溜まりやすい場所です。うちではソファーのすぐ横に粘着式クリーナーを置いて、テレビを見ている合間など、日常的にゴミを取ってしまうようにしています」
⑤これは便利! プチプライス掃除グッズ3選
100均やネットにはお手頃価格で購入できるお掃除グッズがたくさんありますが、どれがいいのか迷ってしまうところ。よしママさんが使ってみて便利だったお掃除グッズを教えてもらいました。
太さの違うブラシが3種類入っていて使いやすい100均の急須ブラシ。(写真:よしママさん提供)
●急須ブラシ
「水筒やお弁当箱のフチなど細かくて洗いにくい部分のお掃除には、「セリア」の急須ブラシを使っています。太さが違うブラシが何本かついていて、注ぎ口のような筒状のものや細かいすき間まで届きやすいのです。これ一つで、急須だけでなくいろいろな洗い物に使えます」
極細繊維なのでうまくすき間に入り、水だけで汚れを落とせる。(写真:よしママさん提供)
●洗濯機すきまクリーナー
「洗濯機の給水口やふたのつなぎ目、溝、洗濯槽のすき間など、細かい部分の汚れには、「まめいた」の“洗濯機すきま クリーナー(2種 5本入り)”が便利でした。細型と薄型のスティックが入っているので、ふたやホース、洗濯槽のすき間など、箇所に合わせて使い分けることができ、洗濯槽を傷つけない素材なので安心して使えます。狭くて汚れが落としにくく雑菌が溜まりやすい場所は、これでお掃除しています」
ガス台まわりのお手入れがラクになるアルミシート。(写真:よしママさん提供)
●アルミシート
「焦げや油汚れがこびりつきやすいガス台の上には、ダイソーのアルミシートを敷いています。ツルツルした素材で、コンロまわりの油汚れなどもマイクロファイバークロスだけできれいに落ちるのです。換気扇にも必ず100均のカバー用フィルターをつけておいて、汚れたらすぐ交換しています。汚れやすい場所にシートを貼っておくだけでもお掃除が劇的にラクになるので、ぜひ試してみてほしいです」
お掃除は効率的なやり方や習慣化できる方法を考えれば、毎日の作業がラクになり時間も短縮できます。ご自宅に適したお掃除ライフハックをぜひ見つけてみてください。
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