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藤山:玄関といえば、「何を飾るか」も気になりますね。鈴木さんのお客さんは、玄関に何を飾られています?
鈴木:比較的多いのは、家族の写真かな。下駄箱の上に家族の写真が入ったフォトフレームをたくさん並べている家は多いよ。
藤山:それは、宅配便の人などに見てもらいたいという意味なんでしょうか。
鈴木:さあ、どうだろう。どちらかといえば、自分の気分を上げるためにやっているようなものじゃないかなぁ。
藤山:絵を飾る人は少ないですか?
鈴木:昔はいたけど、最近は減ったかな……。意外とみなさん「飾り下手」というか、何を飾ればいいのか分からないという人が多い気がする。何か飾りたいと思っているのかもしれないけれど、そこまで手が回らないというか、いつも居る場所じゃないから気持ちが行き届かないというか……。要するに余裕がないんだろうね。ただ、気持ちの問題とは別に、光のせいで飾る気になれないというケースはけっこう多い。
藤山:光のせい?
鈴木:日が入らなくて暗い玄関だと、やる気にならないという意味。明るくてさわやかな玄関は、たいていどの家でもきれいに飾っているようだけど、暗いとどうもダメみたいね。
藤山:玄関が暗くなるプランって、多いですか?
鈴木:いろいろな悪条件が重なって窓がうまく取れないと、どうしても暗い玄関になりがちだよ。だからといって玄関ドアをガラスにできるかといえば、それも防犯の問題があってなかなかできない。仕方がないので照明を組み込んだりするんだけど、住んでいる人がスイッチを入れてくれなければ、やはりずっと暗いまま。