
真夏の熱や日差しを防ぐために効果的なのが、「窓のリフォーム」です。でも、いったいどんな窓を選べばいいのかわかりませんよね。前回に引き続き、LIXIL Housing Technology サッシ・ドア事業部の小林貴明に、窓をリフォームする際のポイントを聞いていきます。
ただし、すべての窓を高価なトリプルガラスに交換するのは、価格的にも大変かもしれません。
「部屋の用途や向き、日光の入り方によって、使用するガラスの種類を変えるのが現実的ですね。ガラスそのものに遮熱性能を持つものもあるので、施工する工務店やリフォーム店などに相談していただくと良いと思います」
夏の日差し対策や冬の陽だまりづくりのポイント、 方位別のガラスの使い分けなどを、動画授業でわかりやすく解説します。
新築であれば、あらかじめ断熱効率の高いサッシを選ぶことができますが、今住んでいる窓を交換しようと思うと、少し大変かもしれません。リフォームのために何日間か家を空けて仮住まいをしたり、荷物を片付けたりするのは手間がかかるでしょう。
LIXILには、そんな手間なしでリフォームしたい方に最適な、1日で簡単にリフォームできる取替窓の「リプラス」と、内窓の「インプラス」という商品があります。
「リプラスは、既存の窓の上から新しい窓を取り付けるだけで最新の高性能サッシに交換可能です。インプラスは、既存の窓の内側に、もうひとつサッシを設けることで断熱性能を高めます。さらに、防音の効果も高く、冬の暖房使用時などに悩まされる結露問題も大幅に改善されるのです」
デザインの豊富さも特長のひとつ。
インプラスfor Renovationは、ブリュームメタルグレー、チーク、チェリー、ライトオークといった、インテリアと調和するフレームや、部屋のアクセントにもなる、デザイン性の高いガラスを選ぶことも可能です。
アンティーク調のガラスなども選べますので、自分が描く理想の部屋を実現するのにも、一役買ってくれるに違いありません。目隠し効果の高いガラス、割れにくいガラスなど、防犯機能を強化できる製品を選ぶこともできます。
「もちろん、断熱性能とお住まいの環境によって最適なガラスを選択することが重要になります。たとえば、日射量が少なめで比較的暖かい地域は、冬に日差しを取り込むためにLow-Eクリア、日射量が多くて暖かい地域ならば、夏の遮熱性を重視してLow-Eグリーンのガラスがおすすめです。ここにシェードを組み合わせて対策するのが、もっとも効果的になります。
それぞれの窓に最適なガラスを選んで、効率良く、コストも抑えた窓リフォームを実現しましょう」
窓のリフォームは、すべて高性能のガラスを使ったサッシに取り替えるだけではなく、予算、効果、目的や環境に合わせて行うことが大切です。
また、インプラス・リプラスは、国土交通省が実施している「こどもみらい住宅支援事業」の対象商品となっています(一部、適用外もあります)。導入に際して、補助金を活用することもできるので、今は特に検討しやすい時期といえるのです。
LIXILでは以下のようなご相談窓口をご用意しています。ぜひ一度相談してみると良いでしょう。
次回は窓だけでなく、家全体の暑さ対策として、リフォームをするときのポイントについてお伝えします。
※LIXILの無料相談サービスが、あなたの住まいづくりをお手伝いします。ぜひご遠慮なくご利用ください。
LIXIL Housing Technology サッシ・ドア事業部 窓まわりSBU SBU推進室 推進G グループリーダー。日射遮蔽や窓リフォームなど、窓の安心・快適・省エネにつながる窓まわりの商品企画に携わり、現在は「安心・快適な住まい」「脱炭素社会」に向けて窓まわり商品の重要性を伝え、世の中に普及・浸透をすすめている。
取材・文◎坂井淳一(酒ごはん研究所)