
こんにちは。フラワーアレンジメントライターの鳴海汐です。
今回は 、夏に入った今まさに旬を迎えている、ユリを使ったアレンジメントを作ります。この時期は、ユリがお手ごろ価格で手に入るので、さまざまな使い方に挑戦するチャンスですよ。
形状としては、「ティアドロップ」と呼ばれる「涙のしずく」の形でアレンジしていきます。
ブーケで人気の形状として、ご存じの方も多いかもしれませんね。ブーケのティアドロップは縦向きですが、今回は横向きにして作ります。
花材は、潔く白いユリだけを使ってみましょう。
白いユリは凛とした印象を与え、暑い夏にもどこか涼しさを感じさせます。そこに、 さまざまな色合いの葉物を使って、「森の中に咲くユリ」のようなニュアンスを足していきたいと思います。夏場はどうしても、切り花は短命に終わりますが、ユリは茎もぬめりにくく、他の花に比べて長持ちしやすいのが特徴です。さらに、ユリの品種にもよりますが、1本の茎にいくつもつぼみがついていて、次々に花が咲くので、1本の花で長く楽しめるという面もあります。
手法としては、投げ入れではなく、オアシスを使った方法にします。前回、「投げ入れのほうがオアシスを使ったアレンジメントより長持ちしやすい」というお話をしましたが、今回の作品の場合、花器の高さがないため、ワイヤーの花留めだとワイヤーへのひっかかりが少なく、花材の固定ができないからです。ただし、オアシスを使ったアレンジは、夏場は数日しか持たないため、少しでも長持ちさせる工夫が必要になります。
ですので、今回は、フラワーアレンジメントを夏場もより長く楽しめるお手入れ方法について、最初にご紹介したいと思います。