BBQは気分がアガル!
さとう
おっ!ではそれを。
やない
僕もそれがいいです。
きょうこ
私も同じものをお願いします。これ飲んじゃいますから(笑)
さとう
やないくん、この前話してたグラスはもう手に入れたの?
やない
はい。面白くて家内と一緒にいろいろ試しています。やっぱりフルートグラスもかっこいいし欲しいなぁー。 今日の質問なんですけど、今度BBQをすることになってて、ワインの準備の仕方について教えてほしいんです。
さとう
BBQはよくやっているんでしょ。ならば、いつものようにビールとかじゃダメなの???
やない
それが、最近グラスを買ったり、さとうさんと飲んだワインの話をしていたら、そんなに楽しいならばBBQをワインしばりにしようって、友人が・・。BBQには肉が多いからワインが合うでしょうって、なって。そこで僕に用意して欲しいと・・・。
きょうこ
わかります、わかります。そのパターン。みんなワイン飲みたいけど、よくわからないから、ちょっと知っていそうだとふられる。私もそれで花見の時の担当になり・・・
オーナー
で、さとうさんに相談してと。はいベリーニです。
さとう
なるほどね。何人ぐらいの会なの?
やない
だいたいいつも、10人ぐらいです。
さとう
BBQのメニューはよくあるパターンかな?
きれいな形のステムレスの樹脂製グラス。割れないので安心。
やない
はい。野菜があって、ソーセージ的なものがあって、牛肉、鳥肉・・・。魚介系が入ることも・・・
きょうこ
10人ならばマグナムボトルとか使えるからよいですね。
さとう
おっ、ちゃんと学習しているね。でも、BBQの時はやめた方がいいな。
やない
えっ、どうしてですか?僕もそのアイデアはいいなと考えていたんですけど。
さとう
アウトドアでしょう?この暑い中。BBQのときにワインを飲むコツはいかに温度を味方につけるかなんですよ。そう考えると、ボトルサイズが大きいマグナムは扱いが面倒。ちゃんとしたクーラーでもあればよいけど。
きょうこ
なるほど。メモメモ。。。。
オーナー
きょうこさんラッキーですね。でもどちらにせよ、アウトドアでクーラーを用意するのは大変ですね。
さとう
いやいや、普段使っているシャンパーニュやワインを冷やすクーラーをイメージするから大変だと思うかもしれないけどジュースやビールを冷やすクーラーならば、ホームセンターで安く買えるでしょう。あれに氷を入れていけば問題なし。
やない
それならばうちにあります。確かにそういうクーラーだと、マグナムボトルは背が高いし、うまく冷やせないかも。
オーナー
確かに店ならば、ボトルの上の方が出ていても大丈夫ですけど、炎天下だとあっという間に氷も解けちゃいますからね。
さとう
そういうこと。暑い時にぬるいシャンパーニュじゃ、シャレにならないでしょ(笑) なので、まず一番のポイントは、「温度を味方につけること」必要以上に価格の高いワインを飲むより、ちょっと温度は低め目で、味のはっきりしたものを用意したほうが、美味しく飲めるし、暑い時期のアウトドアBBQは満足度が上がります。
きょうこ
ならば、最近はやりのちょっと甘めの氷を浮かして飲むシャンパーニュとかもよいですね。
オーナー
モエのアイスアンペリアルとかポメリーのロイヤル・ブルースカイとかですね。
さとう
そうそう。さすが優秀な教え子(笑)そういうタイプのシャンパーニュはアウトドアのとき使い勝手が良いんです。氷を入れるから、最初の乾杯の時に冷えた状態ですぐに場が盛り上がります。
やない
「時間を味方につける」のですね。これは1本目決まりだな。10人だから2本あってもよいかも。他にはどんなワインを用意したらいいですかね?
さとう
10人でひとり1本だとすると10本。BBQだから出来ればあと1~2本増やしておいたほうがよいかな。
やない
BBQだとよく飲むからですか?
さとう
そう。あとアウトドアだと、飲み物が無くなっても簡単に買いに行けないでしょう。まだ食事が残ってるのに、ワインが無くなったんじゃ担当失格でしょう(笑)
やない
確かに。だと、水とか氷も少し多めが良いですね。特に暑い時期だから水もちゃんと取らないと危険ですしね。
さとう
あとワイン選択の前にBBQ準備のコツを言っておくと、グラスはできれば、ガラスじゃないほうが良いですよ。
きょうこ
でも紙コップじゃ悲しい(笑)
さとう
ですよね。僕はトライタン(合成樹脂を使用した)のステムレスグラスを使っています。ガラスは割れると危ないし、とくに芝生の上だったりすると、破片を拾ったつもりでも拾い切れていないことも多いので。よくBBQをする事があるなら、そんなに高いものではないので一回買っておくとよいかも。
オーナー
トライタンのユニバーサルとかはステムレスでもボウルの形が綺麗だし、ちゃんと香りも感じられ、グラスのパフォーマンスとしても良いですよね。しかも丈夫で、噂では、10階建てのビルから落としても割れないとか。
世界が注目するロゼワイン:ミラヴァル
きょうこ
メモメモ。。。。検索、検索・・・。1脚、数百円で購入できるんですね。
オーナー
なんだか、きょうこさんが一番盛りあがっているみたいですね(笑)それは、そうと、トータル12本の構成ですか、ちょっとわくわくしますね。やないさん、なにか選択の条件はないんですか?
やない
特にないです。あっ、もちろん会費制でみんなが怒らない予算の範囲で^^;
さとう
BBQとかは高級なワインをしみじみと・・・じゃないから、ワイワイ楽しく、でも、やっぱりやない君にまかせてよかったと思ってもらえる技がきいている感じで。きょうこさんならばどう用意する?
きょうこ
えっ、それ無茶振りです。私今日はオブザーバーなので・・・^^;まずはやないさんが・・・・
やない
僕は聞いているほうで・・・(笑) 僕が普通に考えると、先ほど教えてもらった氷を入れるシャンパーニュ2本、普通のシャンパーニュ2本、白ワインを4本、赤ワインを4本。これで12本、かな。
オーナー
バランスのとれた選択ですね。とくに最初はシャンパーニュを多めに飲みたいでしょうし。
さとう
これを基本にあとは食材との相性で多少アレンジして、選べばよいでしょう。
やない
先ほどの話でマグナムボトルがないとするならば、せっかくなので全部違う種類でいろいろ楽しめるといいなぁと思います。
きょうこ
素敵!
オーナー
1本のボトルで10人だと少し足りないような気もしますが、カジュアルにワイワイやるならばそれも楽しいでしょう。
さとう
スパークリングは、氷を浮かべるタイプはやや甘いから他の2本は少しすっきり目のブラン・ド・ブラン(※) 的なものがよいかな。スパークリングも2種類欲しいならば、ひとつはシャンパーニュにして、もうひとつはイタリアのフランチャコルタのサテンにするとか?
やない
サテン???
オーナー
フランチャコルタ地方のブラン・ド・ブランです。それか、スパークリングの1本をロゼにするとかもありかもしれませんね。雰囲気を変えるには。
きょうこ
ロゼいいですね!!
オーナー
なんだか、きょうこさんもやないさんのBBQに参加しそうな勢いですね(笑) 次の1杯は、ブラン・ド・ブランですね、流れ的に。
さとう
ですね。
きょうこ
自分でやりたくなってきました、BBQ&ワイン。他のワインの技もこれから出てきますよね?メモメモしなきゃ(笑)
さとう
BBQの時は、炭の香りとかもあるし、比較的肉もしっかり目に焼けるので、ワインもはっきりした味わいが良いと思います。白、赤に加えて、ロゼがあると見た目も違うし、いろいろなものに合わせやすいからラインナップに入れておくとよいと思いますよ。スパークリング4、白3、ロゼ1~2、赤3~4あたりがよいかな。
オーナー
グラスのシャンパーニュ、ブラン・ド・ブランです。ロゼは少しカジュアルな感じがしますけど、アウトドアですからね。最近美味しいものがたくさん出てますし。
日本人がニュージランドで作るシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン
きょうこ
そうそう、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがオーナーのミラヴァルなんてお値打ちですよね。女子は、そのネタでも盛り上がれます(笑)
やない
きょうこさんのアドバイス参考になります(笑)
さとう
白ワインでは、華やかなニュージーランドのソーヴィニヨンブラン、樽の効いたシャルドネ、それにソーセージに合うリースリングがあるとよいですね。
オーナー
味のバリエーションも豊かですね。
さとう
赤ワインでは、好みによるけど、牛肉がメインになるならば、品種でいうと、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのブレンドが無難かな。あとはシラーとかあると便利かもしれないですね。
やない
ピノ・ノワールは入れたいです。
自家製スモークサーモン
さとう
カリフォルニアとかのピノ・ノワールならば、味としてのわかりやすさもあるからBBQ向きかもね。
オーナー
アウトドアならば繊細すぎないのが良いかと。あと品種的には、スペインのガルナッチャとかカリニェナとかもBBQには合うみたいですよ。
さとう
牛肉とかBBQのソースにはある程度ボリューム感があり、甘味を受け止められる赤ワインが良いよね。逆に、素材そのものを楽しみ、塩コショウで食べたいときには、素材の持つ油のうまみとマッチする白ワインかな。
やない
魚介系が入ったらどうですか?
オーナー
エビとかの甲殻類があるならば、さとうさんの大好きなローヌのブラン(白)があるとよいでしょうけど、こだわらなければ先ほどの白か、それこそロゼで十分いけるのではないでしょうか。
BBQではいろいろな種類のワインをわいわいと楽しみたい。
さとう
よく言われていることだけど、海の幸系のボリュームが多いならば白の本数を少し増やし、肉が多ければ、赤を増やすのが無難かな。
きょうこ
BBQは肉です(笑)
さとう
では、やないくんアウトドアBBQの準備のポイントをおさらいしてみて。
やない
まず、「温度を味方につける」クーラーと氷の準備を忘れずに。つぎに、「時間を味方につける」氷を浮かべて飲むようなスパークリングがあるとすぐに乾杯出来てハッピーになれる(笑) そして、「準備する本数はいつもより多少多めに」無くなったらすぐに買いに行けないから。あとは・・・・あっ、「グラスはできたらガラスでないものを用意する」
オーナー
さすがグラス王子(笑)
やない
それと、ロゼがあるといろいろなものに合わせやすくて便利。
さとう
優秀だね(笑)
きょうこ
でも一つ抜けていますよ。さとうさんも話していないかも。「ソムリエナイフを忘れずに!」花見ワインの相談をした時に教えてもらいました。
さとう
あっ^^;
やない
ワインコルクは他のアイテムじゃ開けられないですしね。忘れないようにします。
きょうこ
今日は私もいろいろ勉強になりました、ラッキーでした。
やない
今度は僕がきょうこさんの質問会の時にお邪魔します(笑)
オーナー
質問が無くても飲みにいらしてください(笑)
さとう
では、最後にほどよいピノ・ノワールをグラスでください。
オーナー
かしこまりました。
(※)ブラン・ド・ブランシャンパーニュの種類のひとつ。
シャンパーニュは使用されるブドウの品種が主に3種類あり、白ブドウのシャルドネ、黒ブドウのピノ・ノワール、ムニエです。 ブラン・ド・ブラン(BB)とは、シャルドネ(白ぶどう)100%で造られるシャンパーニュを指します。 逆に、黒ぶどうだけでつくられるものを、ブラン・ド・ノワール(BN)と言います。 BBやBNはラベル等にほとんどの場合、エチケット(ラベル)にそのことが表記されています。 主要3品種がブレンドされているシャンパーニュ・ブレンドが一番一般的です。 特別に熟成したものなどを別にして、一般的には、BBはすっきりした味わい、BNはリッチな味わいのものが多い傾向にあります。
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