ココロとカラダを輝かせるランニングのある生活

ランニングイベントに出よう!

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こんにちは。「走るライター」佐藤史親です。

前回は、みなさんをランニングの世界へお招きするために、そろえるべき道具や取り組み方についてご紹介しました。これをきっかけにランニングに取り組みはじめたという方、いかがでしょうか。走ることのおもしろさを、少しでも感じていただけていれば幸いです。

さて、今回は、ランニングイベントへの出場をみなさんにおすすめしたいと思います。

「まだランニングを始めたばかりなのに、もう!?」と思われるかもしれませんが、初心者の方にこそ、レースの楽しさを味わっていただきたいと思っています。レースには、ランニングをもっと好きになる要素がたくさん詰まっているからです。

レースの良さは、非日常を味わえることにあります。

レースでは、普段とは違う景色の中を、たくさんのランナーと一緒に沿道の声援を受けながら走ります。 近所を独りで走ることの多い日々のランニングとは、雰囲気がガラリと変わります。

スタート直前の緊張感、並んで走るランナーから聞こえる息遣い、ボランティアや沿道の人々との交流、ゴールの瞬間の高揚感など、レースでしか体験できない感覚を味わえるのが醍醐味です。もうひとつのメリットは、ランニングを続けていくモチベーションになる点です。

たとえば、私は以前、海外旅行をきっかけに英語の学習を始めましたが、1カ月も続かなかったことがあります。

「留学する」「英語を使う仕事に就く」など、勉強する目的や目標がなかったことが最大の原因だと思っています。同じように、ランニングも、目的や目標があったほうが継続しやすいですし、やりがいもあります。そうした意味でもランニングイベントへの挑戦は価値があると言えるでしょう。

ランニングイベントは、さまざまな距離・種目で開催されています。まずは初心者にとって取り組みやすいカテゴリーをご紹介しましょう。

5km(難易度★☆☆)

気軽に参加でき、最初に目指すレースとして特におすすめしたい種目です。

大会数が多く、市区町村など行政が主催している大会も多いので、もっとも身近な種目と言えるでしょう。 ただ、全体としてスピードレースになりやすいので、オーバーペースになりすぎないように注意が必要です。

参加費は2,000~3,000円程度です。

駅伝(難易度★☆☆)

2人以上でタスキをつないでいく駅伝(リレーマラソン)もおすすめです。

1区間3km程度と短いものも多く取り組みやすく、仲間とタスキをつなぐ楽しさを味わえます。家族や友人などランニング仲間を増やすきっかけになる一方、メンバー集めに苦労してしまうケースもあります。

参加費は1チーム5000~20,000円程度です。

これらの種目でランニングイベントに慣れて、もう少し長い距離を走ってみたいという欲が出てきたら、以下のカテゴリーに目を向けてみましょう。

10km(難易度★★☆)

初心者のステップアップにしたい種目です。

概ね1時間程度走り続けることになるため、この距離をクリアできれば大きな自信につながります。 10kmを何分で走れるかは、フルマラソンなどさらに長距離に挑戦するときのタイム設定の指標になります。

参加費は3,000~5,000円程度です。

ハーフマラソン・フルマラソン(難易度★★★)

それぞれ21.0925km、42.195kmを走ります。

大きな達成感を得られますが、ランニング初心者がいきなり参加するのはおすすめしません。トレーニング不足、走力不足のまま「ぶっつけ本番」で走ると、思わぬケガや事故につながりかねないからです。巨漢で有名なタレントが、フルマラソン中に一時心肺停止に陥ったのは記憶に新しいでしょう。

参加費は6,000~12,000円程度です。

次に、ランニングイベントへのエントリーの仕方についてご説明します。

もっと一般的な方法は、ウェブからのエントリーです。

ランニングポータル大手の「RUNNET(ランネット)」や「スポーツエントリー」などは、常時1,000を超える大会が掲載されています。それぞれ、無料の会員登録をすることでエントリー可能です。いずれのサイトも、開催地や開催時期、種目、距離などでイベント検索できます。

近年では、大きな大会ほどエントリー募集が早い傾向にあり、人気フルマラソンなどでは半年前に締め切ってしまう場合もあります。

一方、比較的規模が小さい大会や、距離が短い種目に関しては、大会直前までエントリーを募っていることも多い印象です。条件を変えて検索してみてください。

また、行政主催の大会は申し込み不要で参加できる場合もありますので、気軽に参加できます。 自治体の広報誌やホームページなどで確認してみるとよいでしょう。

近年はランニングイベントが乱立しており、質があまりよくないイベントも見られるようになりました。 ここでは、「参加してよかった」と思える大会を選ぶためのコツをお伝えします。

開催実績

10回、20回と続いている大会であれば、運営のノウハウが蓄積されている信用できる大会と言えるでしょう。

参加者の口コミ

各エントリーサイトには、「大会レポート」などの形で各大会参加者のコメントが掲載されています。 大会評価を100点満点で示したサイトもあり、大会選びのひとつのものさしになりそうです。

サービス内容

各大会の詳細ページでサービスの確認をしましょう。記録計測・記録証はあるか、保険加入をしているか、給水・給食はあるか、荷物を預かってくれるかなど、エントリーの前に自分が求めるサービスがあるかどうか確認することが重要です。

参加する大会が決まったら、さっそくエントリーです。

まず、氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス、緊急連絡先、目標タイムなどを入力します。 目標タイムがわからなければ、普段走っている距離と時間から、だいたいのタイムを算出して記入してみてください。

次に支払い方法の選択ですが、クレジットカード払いもしくはコンビニ払いのいずれかである場合がほとんどです。 特別な事情がなければ、支払いはクレジットカードをおすすめします。 私は以前、コンビニ払いを選択してうっかり支払いを忘れ、出場を逃した経験があります。 支払期限が迫っても督促されることはありませんから、忘れてしまえばそのままエントリーキャンセルになってしまいます。 多忙な方ほどクレジットカードで即時決済したほうがよいでしょう。


今回は、ランニング初心者がチャレンジしたいランニングイベントのあれこれについてご紹介しました。 いかがでしたか?

非日常を味わえることはもちろん、ランニングを続けるモチベーションとするためにも、自分に合ったランニングイベントを見つけて、ぜひチャレンジしてみてください。

ココロとカラダを輝かせるランニングのある生活

佐藤史親さん

1987年生まれの「走るライター・編集者」。 
趣味が高じてランニング専門誌の編集部員となり、全国のランナーを取材してきました。現在はふるさとの山梨県にUターンし活動中。これまでにランニングイベントに30回以上参加し、うちフルマラソンには10回以上出走。ベストは3時間16分59秒(2015富士山マラソン)。万年初心者の練習嫌いですが、「走ることは生きること」をモットーにランニングの楽しさを発信しています。

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